Googleの検索結果ページが、国や地域によって違う形になっていると聞いたことはありませんか。検索セントラルには、その違いを一覧にした1ページがあります。
この記事は、そのページ「Regional differences in Search experience」(検索エクスペリエンスの地域による違い)を英語版の原文から読んで整理します。
どの機能が、どの地域の、どんな検索で用意されているのか。英語版と日本語版の比べ読みと、更新の経緯も書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。このページは、自社の数字を読む前に「その機能は、自社の読者がいる地域に出るのか」を切り分ける材料になります。
結論:3行で言うと
- このページは、地域ごとに用意された検索機能の一覧表です。載っている地域は、欧州経済領域(EEA)、南アフリカ、トルコの3つです
- 機能は7つあり、機能ごとに「対象の地域」と「対象の検索の種類」が決まっています。表に日本は載っていません
- 参加の条件や申し込み方法は、機能ごとの別ページに書かれています。このページは、そこへ進む入口という位置づけです
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Regional differences in Search experience |
| 日本語版の題名 | 検索エクスペリエンスの地域による違い |
| 英語版の最終更新日 | 2026年9月18日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年10月2日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | 左の目次で、見出し「Regional differences in Search experience」の下にある「Overview」のページです |
| 直近の主な更新 | 変更履歴によると、2026年9月8日にこのページが新規に追加されました。Internet Archiveの保存分との比較では、9月18日に、このページの表の2行へ「地域のお店やサービス」が加わっています |
Googleがこのページで言っていること
ページの目的と使い方
Googleは、特定の種類の検索について、検索結果ページを変えているとしています。目的は、バーティカル検索サービス(特定の分野に絞った検索サービス)、ショッピング比較サービス、直接サービスを提供する事業者、コンテンツ提供者に、新しい機会をつくることです。
自社に関係する機能を探すには、会社の所在地と、事業に近い検索の種類を選びます。地域は3つ、検索の種類は15種類(レンタカー、金融、フライト、料理のデリバリー、地上交通機関、ホテル、求人、地域のお店やサービス、商品、スポーツ、おすすめスポット、翻訳、旅行、民泊、天気)です。
この選択は、ページ上の絞り込みボタンで行います。
保存した原文には、絞り込み前の表の全行が入っていました。以下は、その全行の整理です。
7つの機能と、対象の地域・検索の種類
| 機能(日本語版の名称) | 英語版の名称 | 地域 | 検索の種類 |
|---|---|---|---|
| アグリゲータ ユニット | Aggregator unit | EEA | ホテル、フライト、地上交通機関、地域のお店やサービス、商品 |
| サプライヤー ユニット | Supplier unit | EEA | アグリゲータ ユニットと同じ5種類 |
| エコシステム カルーセル | Ecosystem carousel | EEA | 天気、スポーツ、金融、翻訳 |
| 求人サイトの機能 | Job sites features | EEA | 求人 |
| 場所のサイトの機能 | Places sites features | トルコ | ホテル、地域のお店やサービス |
| 南アフリカバッジと絞り込みチップ | South Africa badge and refinement chip | 南アフリカ | 旅行、商品、レンタカー、料理のデリバリー、地上交通機関 |
| 構造化データ カルーセル | Structured data carousels | EEA、南アフリカ、トルコ | 地域ごとに異なります(下の一覧) |
各機能の説明は、ページ上で次のように書かれています。
- アグリゲータ ユニット:エコシステム参加者のうち、アグリゲータ(複数の事業者の情報をまとめるサービス)に、検索結果ページでの見え方を用意する枠です
- サプライヤー ユニット:同じく、ダイレクト サプライヤー(自社で直接提供する事業者)向けの枠です
- エコシステム カルーセル:株価チャート、天気、スポーツのスコアなど、データの可視化や操作が要る回答に添えて出ることがある横並びの枠です
- 求人サイトの機能、場所のサイトの機能:「求人サイト」「場所のサイト」という専用のカルーセルと絞り込みチップで、ウェブ上のアグリゲータ サイトへのリンクが入ります
- 南アフリカバッジ:南アフリカに拠点を置く事業者が、特定の検索の種類で使えるバッジと絞り込みチップです
- 構造化データ カルーセル:横にスクロールして、特定のサイトの項目を見られるリッチリザルトです。表示の対象になるには、サイトに構造化データのマークアップが必要と書かれています
構造化データ カルーセルの対象は、地域ごとに次のとおりです。
- EEA:ホテル、地域のお店やサービス、おすすめスポット、商品、地上交通機関、フライト、民泊の7種類
- 南アフリカ:ホテル、おすすめスポット、フライト、商品、料理のデリバリー、レンタカー、民泊、地上交通機関の8種類
- トルコ:ホテル、地域のお店やサービス、民泊の3種類
このページに書かれていないこと
各機能のカードにあるのは、短い説明と、詳しいページへのボタンだけです。EEAに当たる国の一覧も、別のページで確かめることになります。
参加の資格や申し込みの方法は、機能ごとのページに書かれています。
たとえばサプライヤー ユニットのページでは、自社のサイトがEEAの利用者向けであることと、直接提供する事業者であることが条件とされ、追加データの提出は、通常のクロールで得られる情報以外には求められていません。アグリゲータ ユニットのページでは、バーティカル検索サービスとして承認されることなどが条件に挙がっています。
これらは別のページの記述です。ここでは、このページが入口にすぎないことを確かめるために触れました。
英語版と日本語版の違い
英語版は2026年9月18日、日本語版は2026年10月2日が最終更新日で、日本語版のほうが新しい日付です。機能の行を1つずつ突き合わせたところ、機能・地域・検索の種類の組み合わせに差は見つかりませんでした。
差があったのは、言葉の選び方と、英語版の文の欠けです。
| 項目 | 英語版 | 日本語版 |
|---|---|---|
| 機能・地域・検索の種類 | 7機能、地域3、検索の種類15 | 同じ |
| 国名の表記 | Türkiye | トルコ |
| 検索の種類の名称 | Things to do、Local businesses | おすすめスポット、地域のお店やサービス |
| 求人サイト・場所のサイトの説明 | 文の終わりが「with the option to see .」で、「see」の目的語が抜けています | 「詳細を表示するオプション」と、文が完結しています |
| 構造化データ カルーセルの説明 | 「to see entities」で、語が1つ抜けた形です | 「特定のサイトのエンティティを表示できます」 |
英語版の欠けは、保存したHTMLと、2026年11月6日に取り直した公式ページの両方で確認しました。
意味は日本語版から読み取れます。英語版の文だけでは、「何を見られるのか」が空白になっています。
この記事では、英語版を正としつつ、欠けた部分は日本語版の言い回しを参考に補って説明しています。
更新の経緯
変更履歴には、このページに関わる記載が2つあります。
- 2026年9月8日:地域による検索体験の違いに関する文書を追加しました。アグリゲータ ユニット、サプライヤー ユニット、カルーセルなどを含むと書かれています
- 2026年9月18日:アグリゲータ ユニットとサプライヤー ユニットのページに、地域のお店やサービスの検索への対応を加えました
9月18日は、このページの英語版の最終更新日と同じです。
Internet Archiveには、2026年9月10日と9月13日の保存分があり、どちらも最終更新日は9月8日でした。
現在のページと比べると、違いは2行だけです。アグリゲータ ユニットとサプライヤー ユニットの「検索の種類」に、「地域のお店やサービス」が加わっていました。
9月18日の更新は、変更履歴の記載と合わせて、この2行の追加と読めます。ほかの行に差は見つかりませんでした。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| EEA、南アフリカ、トルコの3地域に、機能が用意されている | 表に載っていない地域(日本を含む)で、同じ機能が出る、または出ないということ。このページが扱う範囲は、3地域に限られています |
| 機能ごとに、対象の検索の種類が決まっている | 自社の業種が表にあれば、そのまま参加できるということ。参加の条件は別のページにあります |
| 構造化データ カルーセルには、構造化データのマークアップが必要 | マークアップを入れれば表示されるということ。必要な条件の1つとして書かれているだけです |
| このページは、機能を探す入口と、各ページへの案内を担っている | これらの機能を使うと、検索順位が上がるということ。順位は、このページの話題の外です |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. まず、自社の読者がどの地域にいるかを確かめる
日本の読者だけを相手にしているサイトなら、この表の機能は、直接は関係しない可能性が高いと私は読みます。判断の前に、数字で確かめておきます。
Search Consoleの左メニューから「検索パフォーマンス」を開き、「検索結果」の画面で「国」のタブを選びます。EEAの国々、南アフリカ、トルコからのクリックがあるかを見てください。
2. 該当する場合は、業種と立場を表で突き合わせる
該当する地域があれば、自社の事業が表の「検索の種類」に当たるかを見ます。宿泊、旅行、求人、地域のお店、商品、天気、スポーツ、金融、翻訳が対象です。
そのうえで、複数の事業者をまとめる側か、自社で直接提供する側かを分けます。前者はアグリゲータ ユニット、後者はサプライヤー ユニットのページへ進みます。
3. 構造化データ カルーセルは、既存のマークアップの確認から
構造化データ カルーセルのページ(ベータ版)では、ItemListと、LocalBusiness、Product、Eventなどを組み合わせて入れる形が示されています。
WordPressでは、SEOプラグインやテーマが構造化データを自動で出している場合があります。
公開中のページのURLをGoogleのリッチリザルト テストに入れ、どんな種類のマークアップが出ているかを確認します。LocalBusinessの解説は、LocalBusinessの構造化データの解説記事にまとめました。
4. 日付を見る習慣をつける
このページは、2026年9月8日の追加から10日後の9月18日に、もう更新されています。表の中身が短期間で変わる性質のページと言えます。
数か月に1度、ページ下部の「最終更新日」を見て、前回確認した日付と比べてください。日付が変わっていたら、表の行を見直します。
よくある質問
Googleの「検索エクスペリエンスの地域による違い」のページは、日本の中小企業にも関係しますか?
このページの表にある地域は、EEA、南アフリカ、トルコの3つです。日本の読者だけを相手にしている場合、表の機能は、直接は関わらない可能性が高いと私は読みます。
ただし、サイトがEEA、南アフリカ、トルコの利用者に向いているなら、関係します。先ほどのSearch Consoleの「国」タブで確かめてください。
アグリゲータ ユニットとサプライヤー ユニットは、何が違いますか?
このページでは、アグリゲータ ユニットがアグリゲータ向け、サプライヤー ユニットがダイレクト サプライヤー向けの枠と説明されています。対象の地域も検索の種類も、両方で同じです。
サプライヤー ユニットのページには、アグリゲータ ユニットが表示されるときだけ現れる、と書かれています。
構造化データ カルーセルは、構造化データを入れれば日本のサイトでも出ますか?
このページでは、対象の地域はEEA、南アフリカ、トルコの3つです。構造化データのカルーセルのページ(ベータ版)にも、同じ3地域でのみ利用できると書かれています。
日本のサイトが出るかどうかの答えは、どちらのページにも見当たりません。「入れれば出る」は、根拠のある言い方になりません。
まとめ:今日できる1つのこと
Search Consoleで「検索パフォーマンス」の「国」タブを開き、EEAの国々、南アフリカ、トルコからのクリックがあるかを確かめてください。
ゼロなら、このページの機能は当面見送ってかまいません。1つでもあれば、表で自社の業種を探し、該当する機能のページへ進みます。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
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