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【Google検索セントラル解説】スパムに関するポリシー全20項目を中小企業向けに整理|ハッキング・リンク購入と2026年8月の改定

2026 10/08
2026年10月8日
中野輝規
スパムに関するポリシー全20項目を中小企業向けに整理

Googleの検索結果に載るための最低限の決まりは、「Google検索の基本事項」という章にまとめられています。その中で、やってはいけないことを列挙しているのが「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」のページです。

この記事は、そのページを英語版の原文から読み、全項目を1つの表に整理します。

中小企業で起きやすいと弊社が考える5つ(ハッキング、投稿欄へのスパム、外注先のリンク購入、記事の大量生成、期限切れドメイン)は、別に厚めに解説します。

合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。このページは、自社が知らないうちに違反の側に立っていないかを点検するための、いちばん基本の物差しです。

目次

結論:3行で言うと

  • スパムとは、利用者を欺くか、検索の仕組みを操作して目立とうとする手法です。2026年5月からは、Google検索の生成AIの回答を操作する試みも含むと明記されました
  • 違反は自動の仕組みと人の審査で見つけられ、順位が下がるか、検索結果に出なくなることがあります。人が判断した場合は「手動による対策」として Search Console に通知されます
  • 中小企業で多いと弊社が考えるのは、ハッキングや投稿欄へのスパムのように、気づかないうちに抱える違反です。2026年8月28日には「サイトの評判」の項目が大きく書き換えられました

このページの基本情報

項目 内容
原題(英語) Spam policies for Google web search
日本語版の題名 Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
英語版の最終更新日 2026年8月28日
日本語版の最終更新日 2026年9月2日
Google検索セントラルの中の位置 「Google検索の基本事項」の章
直近の主な更新 2026年8月28日:サイトの評判のポリシーを改定(欧州経済領域での執行方法の調整)

原文はこちらで読めます。英語版、日本語版。

Googleがこのページで言っていること

冒頭:スパムの定義と、違反したときの扱い

  • スパムは、利用者を欺く手法、または検索の仕組みを操作して中身を目立たせる手法です。順位の操作に加え、Google検索の生成AIの回答を操作する試みも例に挙がっています
  • 対象は、Googleがウェブから見つけるページや画像、動画の全般です
  • 違反は、自動の仕組みと、必要に応じた人の審査で見つけます。人の審査の結果、「手動による対策」(人が判断して順位を下げたり外したりする措置)が取られることがあります
  • 違反したサイトは、順位が下がるか、検索結果にまったく出なくなることがあります。列挙にない手口にも対処しうると書かれています

ポリシーの全項目

原文の順に並べます。右端の列は、Googleの説明とは別の、私の読み取りです。

項目 何が対象か(原文の要約) 中小企業で起きやすい形(私の読み取り)
クローキング 人と検索エンジンに違う中身を見せる ハッキングで仕込まれる
誘導ページの不正使用 似た検索語で上位を取るための中間ページを作る 地域名だけ替えたページの量産
期限切れのドメインの不正使用 期限切れのドメインを買い、価値の低い中身で順位を狙う 勧められた中古ドメインの購入
ハッキングされたコンテンツ セキュリティの穴から無断で置かれた中身 更新の止まったWordPressへの侵入
隠しテキストと隠しリンクの不正使用 検索エンジンの操作だけを目的に、見えにくく置いた文字やリンク 以前の業者が入れた背景と同色の文字
キーワードの乱用 順位のためにキーワードや数字を詰め込む 市区町村名の羅列
リンクスパム 順位の操作を主な目的に、リンクを作る・売買する 外注先の被リンク購入
機械生成トラフィック 許可なくGoogleに自動で検索を送る。順位確認の自動取得も含む 自作の順位確認の仕組み
悪意のある行為 マルウェア、望ましくないソフトウェア、「戻る」ボタンのハイジャック 配布ファイルの感染
誤解を招く機能 使える機能があると見せかけ、実際は使えない 広告へ誘うだけの道具ページ
大量生成されたコンテンツの不正使用 順位の操作を主な目的に、価値の低いページを大量に作る。作り方は問わない 自社の事実が入らないAI記事の量産
スクレイピング 他サイトの中身を、価値を足さずに転載する 他社の記事や動画の転載
サイトの評判に関するポリシー サイトの評価を借りることを主な目的に、第三者の中身を載せる 持ち込まれた無関係な広告記事の掲載
不正なリダイレクト 人を欺く目的で別の行き先へ転送する ハッキングでスマホだけ転送される
内容の薄いアフィリエイト サイト 販売元の説明を写しただけの成果報酬型広告のページ 販売元の説明を並べた比較ページ
ユーザー生成スパム 利用者向けの投稿欄から入るスパム ブログのコメント欄
法律に基づく削除(その他) 著作権の削除依頼が大量に届くと、他のページも順位が下がりうる 無断転載の積み重ね
個人情報の削除(その他) 搾取的な削除の仕組みを持つサイトなどの順位を下げる 一般の会社は該当しにくい
ポリシーの回避(その他) 違反を続けるために、サブドメインや別サイトを使う 対策を受けたページを移すだけで済ませる
詐欺や不正行為(その他) なりすましサイト、偽のサポート窓口 自社がなりすまされる側に回る

ハッキングされたコンテンツ

ハッキングの形は4つ挙がっています。

  • コードの挿入:既存のページに、悪意のあるJavaScriptやiframe(別のページを埋め込む部品)を入れる
  • ページの追加:スパムやフィッシング用のページを足す
  • 中身の挿入:既存のページに、持ち主には見つけにくい隠しテキストや隠しリンクを足す
  • リダイレクト:一部の訪問者を有害なページへ転送する。検索結果から来たときだけ転送される例も書かれています

気づかれにくくするため、ハッカーがクローキングを使うことも珍しくない、と原文は書いています。

ユーザー生成スパム

ブログのコメントや掲示板の投稿などから入るスパムで、持ち主が気づいていないことが多いと書かれています。

原文がリンクする不正使用を防ぐ案内には、新しい利用者の投稿に noindex(検索に載せない指定)を付ける、信頼できない投稿内のリンクに rel=”nofollow” か rel=”ugc” を付ける、投稿を手動承認にする、登録画面に reCAPTCHA を置く、などの方法があります。

リンクスパム

中心は、順位のためのリンクの売買です。お金だけでなく、物やサービスとの交換、商品を送って紹介記事とリンクを書いてもらうことも含まれます。

過剰な相互リンク、自動でのリンク作成、質の低いディレクトリへの登録も例に並びます。

一方で、広告や協賛のためのリンクの売買はウェブの通常の経済活動だ、とGoogleは書いています。rel=”nofollow” か rel=”sponsored” を付けていれば違反になりません。

大量生成されたコンテンツの不正使用

順位の操作を主な目的に、利用者の役に立たないページを大量に作ることで、作り方は問わないと明記されています。

例は、生成AIで価値を足さずに大量のページを作る、他サイトの中身を言い換えや翻訳で量産する、量産を隠すために複数のサイトに分ける、などです。

英語版は、こうした中身を置いているなら検索から除外するよう求めています。AIで記事を量産する施策の実務的な見分け方は、やってはいけないLLMO対策10個にまとめました。

期限切れのドメインの不正使用

期限切れのドメインを買い、価値の低い中身を置いて順位を狙うことです。原文の例は、元は小学校のサイトにカジノの記事を載せる、といった前の持ち主と無関係な使い方です。

手動による対策のヘルプには、違反していたサイトを買った場合の案内もあります。問題を直し、再審査リクエストに「最近取得した」ことと「いまは違反していない」ことを書くよう求めています。

隠しテキストと隠しリンクの不正使用

違反の例は、白い背景に白い文字、画像の裏に置く文字、CSSで画面の外に出す文字、大きさや不透明度が0の文字、ハイフン1文字だけのリンクです。

タブやアコーディオン、スライドショー、スクリーンリーダー(読み上げソフト)専用の文字は、違反に当たらない例です。AIに向けた隠し指示文は、AI向けの隠し文字を確かめた記事で扱いました。

サイトの評判に関するポリシー(2026年8月28日に改定)

ほかのサイトの評価を借りて上位に出すことを主な目的に、第三者が作った中身を載せることが対象です。第三者には、利用者、フリーランス、直接雇用されていない人が含まれます。

第三者の中身を載せること自体は問題になりません。プレスリリース配信、掲示板、コラム、適切に扱ったアフィリエイトリンクは、対象外の例です。

改定で加わったのは、違反と判断されたときの扱いが、検索する人の場所で分かれる点です。

  • 欧州経済領域の外:該当ページに手動による対策が取られることがあります
  • 欧州経済領域の中:手動による対策の影響は受けず、該当部分がメインのドメインと切り離されて評価されることがあります

人の審査で見る要素として、見た目がサイトと揃っているか、品質がサイトの水準から外れていないか、責任の所在が明示されているか、同じ中身が他の多くのサイトにもあるか、の4つが挙がっています。

どれか1つだけで決まるものではない、とも書かれています。

手動による対策と、直したあとの再審査

手動による対策は Search Console のレポートとメッセージで通知され、再審査リクエストで見直しを求められます。

流れは、原文がリンクする手動による対策レポートのヘルプで確かめました。

  1. レポートで、問題の種類と影響を受けるページの範囲を確かめる
  2. 影響を受ける全ページで直す。一部だけ直しても、部分的には戻らないと書かれています
  3. ログイン、robots.txt、noindex で、Googleがページを読めない状態になっていないか確かめる
  4. レポートの審査リクエストのボタンから、問題の内容、取った手順、その結果を書いて送る
  5. 審査は多くが数日から数週間で、リンクに関するものは長くなることがあります。結果はメールで届きます

ハッキングのように訪問者に害が及ぶ問題は、別の「セキュリティの問題」レポートに出ます。

英語版と日本語版の違い

英語版の最終更新は2026年8月28日、日本語版は9月2日です。

8月の改定で書き換えられたサイトの評判の節は、10月3日に両方を並べて読み、改定後の内容(欧州経済領域での扱い、審査の4要素、3つの事例、よくある質問)が日本語版にもすべて入っていることを確かめました。

ただし、言葉の強さが変わっている箇所が5つあります。英語版を正として読んでください。

節 英語版 日本語版
サイトの評判 改定で、例や判断の説明を「違反」(violation)から「ポリシーと整合しない」(inconsistent)・「沿っていない」(out of line)という言い方に改めた 「違反する例」「違反とされるのは」のまま
大量生成 該当する中身は検索から除外するよう求める形 「検索から除外できます」と、選べる形
内容の薄いアフィリエイト 条件に当てはまれば「薄いと見なされうる」 「内容が薄いと判断されます」と言い切る形
ポリシーの回避 「回避には次が含まれる」 「技術的保護手段の回避行為」と、原文に無い語が入る
詐欺や不正行為 「偽の連絡先」を載せるサイト 「連絡先を提供すると装った偽のサイト」となり、連絡先そのものが偽だという意味が消えている

ページの移り変わりは、変更履歴とインターネットアーカイブの保存版で確かめました。

時期 何が変わったか
2022年10月 旧ウェブマスター向けガイドラインの品質に関する節を置き換えて、このページができた
2022年11月21日 「ポリシーの回避」の節を追加
2024年3月5日 期限切れドメイン、大量生成、サイトの評判の3項目を追加
2024年11月19日 サイトの評判について、自社の関与や監修があっても違反になりうると明確化
2026年4月13日 「戻る」ボタンのハイジャックを追加。見出しも「マルウェアと悪意のある行為」から「悪意のある行為」へ(保存版で確認)
2026年5月15日 生成AIの回答にも適用と明記
2026年8月28日 見出しが「サイトの評判に関するポリシー」へ。8月18日の保存版と比べ、違反例3つが消え、欧州経済領域での扱い、審査の4要素、事例、よくある質問が加わった

2026年8月28日のGoogle検索セントラルのブログ記事によると、欧州委員会との協議を受けた変更で、8月30日から適用されています。

このページから、言えること・言えないこと

言えること 言えないこと
作り方に関係なく、価値の低いページの大量生成は対象になる 生成AIで書いた記事は、それだけでスパムになる
広告や協賛のための有料リンクは、rel=”sponsored” か rel=”nofollow” を付ければ違反にならない 広告記事や協賛の掲載は、すべて禁止されている
タブやアコーディオンで畳んだ文字は、違反例に入らない 表示されていない文字は、すべて違反になる
第三者の記事を載せること自体は、サイトの評判のポリシーの対象外 寄稿やフリーランスの記事は、載せた時点で違反になる
違反は自動の仕組みでも見つけられる 手動による対策の通知が無ければ、違反は無い

中小企業の視点で、どう受け取るか

ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。

1. まず「やられていないか」を確かめる

小さな会社に最も起きやすいのは、ハッキングと投稿欄へのスパムだと考えます。どちらも気づかないうちに起きます。

  1. Search Console の「セキュリティと手動による対策」で、「手動による対策」と「セキュリティの問題」を見る
  2. Googleで「site:自社のドメイン」と検索し、書いた覚えの無いページや、外国語・医薬品・カジノの題名が混ざっていないかを見る
  3. WordPressの「ユーザー」に知らない管理者がいないか、「プラグイン」に更新待ちが溜まっていないかを見る
  4. コメント欄は、使わないなら閉じ、使うなら「設定」→「ディスカッション」で手動承認にする

2. 外注先のリンク施策と、持ち込まれる記事を点検する

原文のリンクスパムの例は、誰が作業したかで分けていません。外注先の報告書や契約に、被リンクの購入や相互リンクが入っていないかを確かめます。

「記事を載せてほしい」という依頼には、載せるなら rel=”sponsored” を付ける、と先に決めておくと迷いが減ります。

3. 地域ページと大量の記事は、1ページずつの中身で判断する

地域名だけ替えたページの量産は誘導ページ、市区町村名の羅列はキーワードの乱用の例です。その地域での実績を書けないページは、1ページにまとめるほうが安全です。

4. ドメインやサイトを買う前に、前の使われ方を調べる

中古ドメインを買う前に、インターネットアーカイブで過去の中身を確かめます。前の持ち主の評判を当てにする使い方は、期限切れドメインの不正使用の例そのものです。

弊社のサイトで確かめたこと

2026年10月3日に、弊社サイトの公開記事3本(やってはいけないLLMO対策、AI向けの隠し文字、論文解説1本)のHTMLを curl で取得し、本文の領域を調べました。

  • 文字を隠す指定:display:none、visibility:hidden、大きさや不透明度0、大きな負の字下げは、3本とも0件でした
  • 白い文字:各1件ありましたが、黒い背景の相談窓口の見出しで、読める表示でした
  • 外部リンク:論文解説の記事に論文へのリンクが2件(rel=”noopener”)、ほかは共有ボタンだけでした。成果報酬型広告や有料と分かるリンクは無く、rel=”sponsored” が要る箇所は見つかりませんでした
  • 投稿欄:3本ともコメントの投稿欄は無し。サイドバーの「最近のコメント」には自社の別記事からの通知5件が出ており、そのリンクには WordPress が rel=”ugc” を付けていました

調べたのはHTMLに直接書かれた指定だけで、外部のスタイルシートは見ていません。3本の結果は、サイト全体の証明にはなりません。

よくある質問

Googleのスパムに関するポリシーに違反すると、必ず手動による対策の通知が来ますか

いいえ。原文は、違反を自動の仕組みと人の審査の両方で見つけると書いています。

通知が来るのは人が判断した場合で、通知が無いことは違反が無いことの証明にはなりません。

スパムに関するポリシーの「大量生成されたコンテンツの不正使用」に、生成AIの記事は当たりますか

生成AIを使ったことだけでは当たりません。原文は作り方を問わないとしたうえで、順位の操作を主な目的に、価値の無いページを大量に作ることを対象にしています。

まとめ:今日できる1つのこと

Search Console で「セキュリティと手動による対策」を開き、「手動による対策」と「セキュリティの問題」の2つに、何も検出されていないかを確かめてください。

あわせて「site:自社のドメイン」で検索すると、ハッキングで足されたページに気づく手がかりになります。

この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。

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この記事を書いた人

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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