資料請求の数は例年どおりあるのに、オープンキャンパスに来る人が減っている。来てくれた高校生も、出願の時期になると別の学校を選んでいる。
進学情報サイトへの掲載を増やし、学校案内の冊子を新しくしても、出願の数は思うように戻らない。この記事は、そうした悩みを抱える専門学校の広報や学生募集の担当の方と、学校のホームページを任されている方に向けて書いています。
学生募集の手法を並べるのは後に回します。最初に、専門学校を探している高校生とその親が、出願の直前に何を疑い、何に迷っているのかを整理します。
そのうえで、ホームページのどこから直せば、初めての人が安心してオープンキャンパスに来て、そのまま出願まで進んでくれるのかを順番に見ていきます。
読み終えたときに、自分の学校のホームページで最初に直す場所が1つ決まっている。そこをこの記事のゴールにしています。
医療や福祉の国家資格を目指す学科、デザインや調理のような技術を身につける学科、情報や経理のような仕事に直結する学科。分野は違っても、出願をためらう人が引っかかっている場所はよく似ています。
この記事では、高校を卒業して入学する人を中心に書き、社会人の学び直しで違いが出るところは後半で補足します。
Q&Aサイトで見かけた、専門学校を選ぶ高校生の迷い
先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。
投稿者は、医療系の国家資格を取りたいと考えている高校生でした。国家試験の合格率が100%の学校は、学校の中の模試のようなもので成績が悪いと、そもそも国家試験を受けさせてもらえないという裏話を聞いたことがある。
だから合格率を当てにしてよいのか分からない。少人数の教育という言葉も、良い点として見てよいのか分からない。
専門学校を選ぶときに見るべき点を教えてほしい、という内容です。
回答の中には、合格率を100%に近づけるために受験させないことはある、という声がありました。その回答者は、合格した人の数と入学した人の数を見比べると、ある程度は分かると書いていました。
別の質問では、オープンキャンパスに何度も行ったり問い合わせをしすぎたりすると入試に落ちるか、と心配する高校生に、「商売なのでとにかくウェルカムです」と答えている人もいました。
数字の裏を疑う高校生と親
これらの投稿から分かるのは、専門学校を探している高校生の多くが、学校の出している数字をそのまま信じてはいない、という事実です。
合格率も就職率も、高ければ高いほど、その数字の裏に何かあるのではないかと疑われます。オープンキャンパスの手厚い対応も、商売だから歓迎されているのだと受け取られることがあります。
疑っているのは、高校生だけではありません。学費を出す親は、もっと慎重です。
2年や3年、4年という時間と学費をかけて、本当に目指す仕事に就けるのか。途中で辞めてしまったらどうなるのか。
高校の進路指導の先生も、卒業生を送り出した学校の評判を気にしています。学校が数字を大きく掲げるほど、こうした人たちは数字の中身を確かめたくなります。
中身を確かめる手段が、ホームページにしかないこともよくあります。オープンキャンパスで聞くのは気が引ける、入試の相談で聞くと心証が悪くなりそうだ、と考える人は少なくありません。
聞きにくいことに先回りして答えている学校は、それだけで疑いの目を和らげられます。聞きにくいことの一覧は、実は入試の相談の担当者がいちばんよく知っています。
毎年同じように言い淀まれる質問が、ホームページで先に答えるべき問いです。
学校が伝えたいことと、高校生と親が知りたいこと
専門学校のホームページによく並んでいる内容と、出願を迷っている高校生と親が知りたいことを並べると、次のようになります。
| 学校がよく書いていること | 高校生と親が知りたいこと | ずれが生む結果 |
|---|---|---|
| 国家試験の合格率と就職率の大きな数字 | その数字は、誰を分母にして出しているのか | 裏があると感じて、数字ごと信用しなくなる |
| 最新の設備と実習の環境 | 普段の1週間は、どんな時間割と課題なのか | 入学後の生活が想像できず、決めきれない |
| 業界で活躍する卒業生 | 途中で辞める人はどのくらいいるのか | 良い話ばかりだと感じ、別の学校と比べ続ける |
| 充実した学費の支援の制度 | 学費のほかに何がかかるのか | 入学してからの出費を恐れ、親が反対する |
| 企業との強いつながり | 就職先はどうやって決まるのか | 就職の中身が見えず、大学と迷い続ける |
どの行も、学校の側に悪気はありません。誇れる実績を伝えたいという気持ちは自然です。
ただ、疑っている人の問いに答える前に実績を並べると、その人は答えを探して、口コミや在校生の書き込み、別の学校のページへ移ります。
専門学校を選ぶ人の、今の姿
専門学校を取り巻く状況を、国の数字で確かめておきます。感覚で語ると、学校ごとの思い込みに引きずられるからです。
国の数字に出ている変化
文部科学省が公表した令和8年度の学校基本調査の速報によると、専門学校の学生数は58万人で、前年度より1万1千人増えました。
専門学校を選ぶ人は、全体としては減っていません。一方で、学生が集まる学科と集まらない学科の差は、学校の現場で強く感じられているはずです。
人が減っていないのに自分の学校に来ないのであれば、原因は市場の縮小より、選ばれる理由の伝わり方にあると考えられます。
| 項目 | 数字 | 学校にとっての意味 |
|---|---|---|
| 専門学校の学生数(令和8年度速報) | 58万人 | 専門学校を選ぶ人は一定の数いる |
| 前年度からの増減 | 1万1千人の増加 | 選ばれる学校と、選ばれない学校の差が問われる |
| 職業実践専門課程に認定された学校(令和6年3月13日現在) | 1,110校(全専門学校の41.2%) | 認定の有無だけでは違いになりにくい |
| 職業実践専門課程に認定された学科(同) | 3,199学科(修業年限2年以上の学科の44.6%) | 認定の中身を説明できるかどうかが違いになる |
職業実践専門課程は、企業などと連携して教育課程を作る学科を、文部科学大臣が認定する仕組みです。認定を受けた学科は、全専門学校の4割を超えています。
認定を受けていること自体は大切な事実ですが、4割を超える学校が同じ認定を持っている以上、認定の名前だけを掲げても違いにはなりません。
違いになるのは、その連携で学生が何を学び、どんな現場を経験するのかという中身です。
誰が調べているかで、知りたいことは変わる
専門学校を探している人は1種類ではありません。誰が調べているかで、最初に知りたいことが変わります。
| 調べている人 | 最初に知りたいこと | ページの中で答える場所 |
|---|---|---|
| 目指す仕事が決まっている高校生 | 本当にその資格が取れて、その仕事に就けるのか | 合格率と就職率の定義と、就職先の決まり方 |
| 目指す仕事を迷っている高校生 | 入ってから向いていないと分かったらどうなるか | 1年目の学びの中身と、学科の変更や相談の窓口 |
| 学費を出す親 | 途中で辞める人の割合と、学費以外の出費 | 卒業までの支えと、入学後にかかるもの |
| 高校の進路指導の先生 | 卒業生がどう過ごしているか | 在校生の普段の様子と、高校との連絡の窓口 |
| 仕事を辞めて学び直す社会人 | 年齢の違う人と一緒に学べるか、生活が回るか | 社会人の入学者の様子と、時間割の組み方 |
5つの行を見比べると、どれも設備の新しさや学校の歴史を最初には問うていないことが分かります。聞かれているのは、学校の数字を信じてよいのか、入学したら毎日がどうなるのか、という2点です。
高校生と親は、見ている場所が違う
もう1つ見落とされやすいのは、同じページを見ていても、高校生と親では目が止まる場所が違うことです。高校生は、在校生の写真や実習の様子、学校の雰囲気に目を向けます。
親は、就職の数字の中身や、学費以外の出費、途中で辞めた場合のことを探します。
ホームページが高校生向けの華やかな写真と言葉だけでできていると、親は自分の問いへの答えを見つけられません。親が納得しないまま、出願が見送られることもあります。
高校生向けの入口と、親向けの入口を分けておくと、どちらも自分の問いへの答えにたどり着きやすくなります。
親向けの入口では、言葉の選び方も変えます。高校生向けのページでは「夢を形に」「好きを仕事に」という言葉が響くかもしれませんが、親はその言葉の先にある現実を知りたがっています。
「卒業までに何を身につけ、どんな職場に就職しているのか」「学費と時間をかけた分、何が返ってくるのか」。親向けの入口では、気持ちを動かす言葉より、判断の材料になる事実を並べるほうが伝わります。
高校生が行きたいと言い、親が納得して学費を出す。その両方がそろって、初めて出願が決まります。
なぜ専門学校のホームページは、数字の疑いに答えないのか
専門学校のホームページが疑っている人の問いに答えないのは、担当の方の怠慢が原因とは限りません。学生募集の仕事が長く追ってきた数字と、学校の側の事情が重なっています。
資料請求とオープンキャンパスの数を追ってきた
多くの専門学校では、学生募集の成果を、資料請求の数とオープンキャンパスへの参加者の数で測ってきました。出願はこの2つの数の先にある、という考え方です。
この考え方自体は間違っていません。ただ、2つの数を増やすことが目的になると、ホームページは資料請求とオープンキャンパスの申し込みの入口を目立たせることに力を注ぎ、疑っている人の問いに答える中身は後回しになります。
資料請求をした人や、オープンキャンパスに来た人の中にも、数字を疑っている人はいます。その人たちは、冊子を読み、当日の説明を聞いたあとで、家に帰ってもう一度ホームページを開きます。
そこで答えが見つからなければ、資料請求もオープンキャンパスも、出願には結びつきません。入口の数は増えているのに出願が伸びないとき、止まっている場所は、入口のあとにあります。
合格率と就職率の分母が書かれない
Q&Aサイトの投稿者が一番疑っていたのは、国家試験の合格率でした。合格率は、国家試験を受けた人を分母にして出すのが一般的です。
そのため、学校の中の選考で受験しなかった人や、途中で辞めた人は、分母に入りません。入学した人のうち何人が合格したのかは、合格率だけを見ても分からないのです。
就職率にも同じ問題があります。就職を希望した人を分母にするのか、卒業した人全体を分母にするのか。
専門の分野に就職した人だけを数えるのか、ほかの分野への就職も含めるのか。数え方によって、同じ学校でも数字は大きく変わります。
数え方が書かれていない数字は、どれほど高くても、疑っている人には判断の材料になりません。
| 学校が掲げる数字 | 疑われる点 | ホームページでの書き方 |
|---|---|---|
| 国家試験の合格率 | 受験させなかった人がいるのではないか | 受験した人の数と、その学年の入学時の人数を並べて書く |
| 就職率 | 就職を希望しなかった人が除かれているのではないか | 分母が就職を希望した人か、卒業した人全体かを書く |
| 専門分野への就職率 | どこまでを専門分野として数えているのか | 専門分野に含めた職種の範囲を書く |
| 資格の取得率 | 全員が受けた資格なのか、希望者だけなのか | 受けた人の数と、受けなかった人の扱いを書く |
| 求人の倍率 | 同じ会社から何度も数えていないか | 求人をくれた企業の数と、求人の件数を分けて書く |
右の列のように書くと、数字は少し低く見えるかもしれません。けれども、分母まで書いてある学校は、疑っている人から見ると「隠していない学校」になります。
高い数字を掲げている学校と見比べたとき、親や高校の先生が信じるのは、数え方を明かしている学校のほうです。
入試が形だけだと思われている
Q&Aサイトには、専門学校の入試について「試験は形式上のもの」と書き込む人もいました。誰でも入れる学校だと思われると、高校生は安心する一方で、親は不安になります。
誰でも入れるなら、入ってから本当についていけるのか、周りの学生の意欲はどうなのか、と考えるからです。
入試の意味を、学校の言葉で説明しておくと、この誤解は解けます。面接で何を確かめているのか、作文や面談の中身が入学後の学びにどうつながるのか、入学前にどんな準備をしてほしいのか。
入試を、入学してから困らないための確認として説明すれば、高校生は準備の見通しを持て、親は学校が学生を丁寧に見ていることを知ります。
企業との連携が、名前だけになる
多くの専門学校が、企業や業界との強いつながりを売りにしています。文部科学省は、職業実践専門課程について、「企業等との密接な連携により、最新の実務の知識等を身につけられるよう教育課程を編成し、より実践的な職業教育の質の確保に組織的に取り組む専門課程」と説明しています。
認定を受けた学科は、企業などが参加する委員会で教育課程を話し合い、その評価を公表することが求められています。
この仕組みは、学生にとって大きな価値があるはずです。ところが、ホームページでは認定の名前と、連携している企業の名前が並んでいるだけのことが多く、その連携で学生が何をするのかが伝わりません。
実習先でどんな仕事を任されるのか、現場の人が授業に来て何を教えるのか、卒業制作に企業からどんな意見が返ってくるのか。連携の中身が書かれていれば、就職先の決まり方を知りたい親にとって、何よりの答えになります。
学校案内の冊子と、ホームページが同じ中身になっている
多くの学校では、ホームページの中身が、紙の学校案内の冊子をそのまま移したものになっています。冊子は、限られたページの中で学校の魅力をまとめて伝えるために作られます。
そのため、写真が大きく、言葉は短く、実績の数字が目立つ構成になりがちです。
冊子とホームページが同じ中身だと、資料を請求した人がホームページを開いても、新しく分かることがありません。冊子で興味を持った人がホームページで知りたいのは、冊子には書ききれなかった細かいこと、つまり数字の数え方や普段の時間割、学費のほかにかかるもののはずです。
冊子は入口、ホームページは確かめる場所と役割を分けて考えると、ホームページに書くべきことが見えてきます。
ホームページは、冊子と違って、ページの数に限りがありません。年度の途中で数字が変わっても、すぐに書き直せます。
在校生の声や、授業の様子の写真も、季節ごとに足していけます。冊子と同じ中身を載せて終わらせるのは、ホームページの一番の強みを使わずにいるのと同じです。
進学情報サイトの一覧の中で、学校の違いが消える
もう1つの構造は、進学情報サイトです。高校生の多くは、学校のホームページより先に、進学情報サイトで学校を探します。
分野と地域で絞り込み、気になった学校の資料をまとめて請求する。進学情報サイトは便利な入口ですが、一覧の中では学校ごとの違いが見えにくくなります。
一覧で比べられるのは、学費と立地と数字
進学情報サイトの一覧で比べられるのは、学費、通いやすさ、合格率や就職率の数字、取れる資格の一覧といった項目です。どの学校も同じ項目で並ぶため、数字の高さと学費の安さで比べられやすくなります。
数字の数え方や、普段の授業の中身、企業との連携の具体的な様子は、一覧には出てきません。
一覧で興味を持った高校生と親は、次に学校のホームページを開きます。そこに一覧と同じ数字と同じ説明しかなければ、比べる材料は増えません。
一覧に出てこない中身をホームページで見せられるかどうかが、進学情報サイトから来た人を出願まで連れていけるかどうかの分かれ目になります。
在校生の書き込みと口コミを読んでいる
高校生は、在校生や卒業生の書き込みも読んでいます。課題が多くて寝る時間がない、先生によって教え方がまったく違う、就職の支えが手厚かった。
良い話も悪い話も、学校のホームページよりも本音に近い情報として受け取られます。
こうした書き込みを学校が消すことはできません。消せないものに反論するより、書き込みを読んだ人が次に開くホームページで、課題の量や、先生への相談の仕方、就職の支えの流れを先に説明しておくほうが、判断の助けになります。
書き込みに出てくる不満は、ホームページに足すべき説明の一覧として読むこともできます。
出願が伸びないときに選びがちな手
出願の数が伸びないとき、専門学校が考える手はだいたい決まっています。広告と進学情報サイトの掲載を増やす、オープンキャンパスの特典を増やす、映像や写真を華やかにする、就職率の数字を大きく掲げる。
どれも一度は試したくなる手で、資料請求やオープンキャンパスの数は実際に動くこともあります。ただ、疑っている人の問いに答えないまま続けると、出願の手前で止まる人が増えるだけになります。
広告と進学情報サイトの掲載を増やす
広告や掲載を増やすと、学校の名前を目にする高校生は確実に増えます。資料請求の数も増えるでしょう。
問題は、その先です。資料を請求した人も、ホームページを開いた人も、同じ疑いを持っています。
合格率は信じてよいのか、普段の授業はどうなのか、途中で辞める人はいるのか。その答えがなければ、増えた資料請求は、出願の数にはつながりません。
掲載や広告の費用は、請求の数や表示の数に応じてかかります。答えのない場所に人を運ぶほど、費用だけが増えていきます。
広告を増やす前に、広告から来た人が読むページを直しておく必要があります。
オープンキャンパスの特典を増やす
参加するとお得な特典がある、入試で有利になる、交通費を支援する。オープンキャンパスへの参加を促す特典を増やす学校もあります。
参加者は増えますが、Q&Aサイトの回答にあった「商売なのでとにかくウェルカムです」という言葉のように、特典が手厚いほど、高校生は学校の必死さを感じ取ります。
特典を目当てに来た人は、特典を受け取ったあとで、別の学校のオープンキャンパスにも行きます。
オープンキャンパスは、学校の普段の姿を確かめる場として使われると、出願に結びつきやすくなります。特典で人を集めるより、来た人が確かめたいことを確かめられる中身をそろえるほうが、出願の数は安定します。
映像と写真を華やかにする
プロが撮った映像や、明るく笑う在校生の写真は、学校の雰囲気を伝えます。高校生の目を引くためには役に立ちます。
ただ、どの学校も同じように華やかな映像を作るようになると、見比べている人には違いが分からなくなります。そして親は、華やかな映像ほど、普段の授業の厳しさや課題の量を隠しているのではないかと感じます。
映像や写真を作るなら、行事や実習の見せ場だけでなく、普段の授業や課題に向き合っている時間も入れてください。疲れた顔も、真剣な顔も、学校の本当の姿として伝わります。
就職率の数字を大きく掲げる
就職率の数字をページの一番上に大きく掲げるのも、よくある手です。けれども、前の章で見たとおり、数え方の書かれていない数字は、疑っている人には判断の材料になりません。
他の学校も同じように高い数字を掲げていれば、なおさらです。
| よく選ばれる手 | その場で起きること | しばらく後に起きること | 先にやっておくこと |
|---|---|---|---|
| 広告と掲載を増やす | 資料請求が増える | 出願の数は伸びず、費用だけが増える | 広告から来た人が読むページに、数字の数え方を書く |
| オープンキャンパスの特典を増やす | 参加者が増える | 特典目当ての人が、ほかの学校にも流れる | 普段の授業を確かめられる中身にする |
| 映像と写真を華やかにする | 高校生の目を引く | どの学校も同じに見え、親は疑う | 普段の授業と課題の時間も見せる |
| 就職率を大きく掲げる | 数字が目立つ | 数え方が分からず、信用されない | 分母と、専門分野に数えた範囲を書く |
| 学費の支援の制度を前に出す | 親の関心を引く | 学費以外の出費で驚かれる | 入学後にかかるものを一覧で書く |
表の右の列は、どれも大きな費用をかけずに始められることです。広告やオープンキャンパスが無駄だというわけではありません。
その前に、来た人が読むページの中身をそろえておかないと、どの手も出願までは届きません。
オープンキャンパスに来ても出願しない理由
オープンキャンパスに来てくれた高校生が出願しないとき、その人はどこかで引っかかっています。引っかかっている場所が分かれば、直す場所も分かります。
当日だけの顔を見抜かれる
Q&Aサイトには、オープンキャンパスの情報は当てにならないという書き込みも見られます。週末のオープンキャンパスでは、平日の朝の通学の混み具合は分からない。
体験授業の雰囲気は、普段の授業とは違う。当日に聞いた話と、入学してから知った話が違っていた、という声もあります。
高校生と親は、オープンキャンパスが学校の一番良い顔を見せる場だと分かっています。だからこそ、当日の話を家に帰ってからホームページで確かめようとします。
そこで、当日に聞いた話と同じことが、もっと具体的に書かれていれば、当日の印象は確信に変わります。書かれていなければ、当日の印象は「オープンキャンパスだからそう見えただけかもしれない」という疑いに変わります。
体験授業で見られていること
オープンキャンパスの体験授業は、学校の雰囲気を伝える大切な時間です。高校生は、授業の中身そのものより、先生がどんな言葉で教えるのか、失敗したときにどう声をかけてくれるのか、在校生がどんな顔で手伝っているのかを見ています。
体験授業が、普段の授業とあまりにも違うと、入学してから落差を感じる学生が出ます。その落差は、在校生の書き込みを通して、次の年の高校生にも伝わります。
体験授業の最後に、「普段の授業はこのくらいの時間をかけて、この順番で進みます」と一言添えるだけで、当日の体験と普段の姿がつながります。
そのうえで、ホームページに普段の授業の様子を書いておけば、家に帰ってから確かめることもできます。
帰り道に残る疑問
オープンキャンパスの帰り道に、高校生と親の間でどんな会話が交わされるかを想像してみてください。楽しかった、先生が優しかった、という感想のあとに、親が口にするのは、たいてい次のような疑問です。
| 帰り道に出る疑問 | 当日に聞けなかった理由 | ホームページで先に答えること |
|---|---|---|
| 課題はどのくらい多いのか | 在校生の前で聞きにくかった | 学年ごとの課題の量と、提出の時期 |
| 途中で辞める人はいるのか | 縁起でもないことを聞く気がした | 卒業までに辞めた人の割合と、辞めそうなときの支え |
| 実習先は選べるのか | 入学してから決まると言われた | 実習先の決まり方と、過去の実習先の分野 |
| 学費のほかに何がかかるのか | 説明会の資料に細かく書いていなかった | 教材、道具、実習、資格の受験にかかるものの一覧 |
| 就職先はどうやって決まるのか | 数字の説明で終わってしまった | 求人の集め方、面接の練習、決まるまでの流れ |
どの疑問も、当日には聞きにくかったことです。聞きにくいことに先回りして答えているホームページがあれば、帰り道の疑問は、その日のうちに解消されます。
解消されないまま次のオープンキャンパスに行けば、別の学校の印象が上書きしていきます。
オープンキャンパスの参加者に送るお礼のメールや手紙も、この疑問に答える機会になります。当日の感想を聞くだけで終わらせず、「帰り道に出やすい疑問」への答えをまとめたページを案内しておく。
そうすれば、家に帰ってから疑問が浮かんだ親も、学校に電話をかけずに答えを確かめられます。聞きにくい疑問ほど、自分で調べられる場所があることが安心につながります。
売れるサイトはみな謙虚という考え方
ここまでの話をまとめると、専門学校のホームページが疑っている人の問いに答えないのは、ページの主役が学校になっているからです。
合格率、就職率、最新の設備、企業とのつながり、活躍する卒業生。どれも学校の誇りで、進路に迷っている高校生と親の話は後回しになっています。
私たちは、この順番を入れ替えることを「売れるサイトはみな謙虚」と呼んでいます。主役の座を、学校から、進路に迷っている高校生と親へ譲るということです。
学校は、その人たちの道案内をする立場に回ります。授業の場では、学生のつまずきに合わせて教え方を変えるのが当たり前のはずです。
ホームページでも同じ順番を守る、というだけの話です。
主役を、迷っている高校生と親に置く
主役を迷っている人に置くというのは、ページの最初に来る言葉を変えることから始まります。「国家試験合格率◯◯%」という書き出しは、学校の実績が主語です。
「看護師になりたいけれど、本当に自分にできるか不安な方へ」という書き出しは、読んでいる人の迷いから始まっています。
自分のことが書いてあると感じた人は、その先を読み進めます。1年目の学びの中身を読み、課題の量を確かめ、数字の数え方を知る。
その順番がページの中にできていれば、疑っていた人も落ち着いて判断できます。
学校は道案内に回る
主役を迷っている人に置いたあと、学校は道案内として登場します。「1年目の前期は、専門の授業より基礎の授業が中心です。
実習は後期から始まります」「課題は週に2つから3つほどで、放課後に先生に相談できる時間があります」「国家試験の受験は、学年の全員を対象にしています」。
道案内の言葉は、どれも短く、具体的で、入学したあとの自分を思い浮かべられるものです。
合格率や就職率の数字は、この道案内の中で「だからこういう結果になっています」という根拠として出てきます。数え方と一緒に書かれた数字は、単独で掲げていたときより、ずっと信じてもらえます。
出願の前に答えておく5つのこと
では、道案内として何を書けばよいのか。出願を迷っている高校生と親がホームページで確かめたいことは、次の5つにまとまります。
1. 数字の数え方
最初に答えるのは、「その数字を信じてよいのか」という問いです。合格率なら、その学年に入学した人数、国家試験を受けた人数、合格した人数の3つを並べて書きます。
学校の中の選考で受験しなかった人がいる場合は、その人数と理由も書きます。就職率なら、分母が就職を希望した人なのか、卒業した人全体なのか、専門の分野にどこまで含めたのかを書きます。
3つの人数を並べると、合格率が少し低く見える年もあるでしょう。それでも、並べてある学校は、Q&Aサイトの回答にあった「合格数と、入学者数を見ると乖離がある」という見方で確かめようとしている人に、そのまま答えられます。
確かめられる数字は、確かめられない高い数字より、親と高校の先生に信じてもらえます。
2. 普段の1週間
2つ目は、入学したあとの普段の生活です。オープンキャンパスでは見えない、平日の時間割、課題の量、実習の時期、放課後の過ごし方。
高校生にとっては、自分が毎日そこに通う姿を思い浮かべられるかどうかが、出願の決め手になります。
図のように、入学から卒業までの流れを学年ごとに並べておくと、読んだ人は2年や3年の時間を1本の道として見られます。そのうえで、1年目の前期の1週間の時間割を1つ載せておくと、朝何時に家を出て、何時に帰るのかまで想像できます。アルバイトとの両立を気にしている人には、課題が多い時期と少ない時期を書いておくと助けになります。
時間割を載せるときは、空き時間の過ごし方も書いておきます。図書室や実習室を使えるのか、先生に質問できる時間があるのか、同じ学科の人とどこで過ごすことが多いのか。
高校生にとっては、授業の中身と同じくらい、授業と授業の間の過ごし方が、学校に通う自分を思い浮かべる材料になります。親にとっては、空き時間に何をしているかが分かることで、学校での過ごし方への安心が増します。
3. 卒業までの支え
3つ目は、途中でつまずいたときのことです。親が一番気にしているのは、子どもが途中で辞めてしまうことです。
卒業までに辞めた人の割合を書くのは勇気がいりますが、書いてある学校は、隠していない学校として信頼されます。そのうえで、辞めそうになったときに誰に相談できるのか、成績が伸びないときにどんな支えがあるのか、学科を変えたくなったらどうなるのかを書きます。
担任の先生との面談の頻度、学生相談の窓口、補習の時間。支えの仕組みを具体的に書いておくと、「向いていなかったらどうしよう」と迷っている高校生も、一歩を踏み出しやすくなります。
4. 学費のほかにかかるもの
4つ目は、学費以外の出費です。教材や道具、実習に必要な服や靴、実習先への交通、資格の受験、卒業制作の材料。
分野によっては、入学してから思った以上にかかるものがあります。親は、入学後に驚かされることを一番怖がっています。
金額を細かく書けない場合でも、何にかかるのかの一覧と、いつごろ必要になるのかを書いておくだけで、親は家計の見通しを立てられます。学費の支援の制度も、この一覧と一緒に書いておくと、支援で何がまかなえて、何が自分で用意するものなのかが分かります。
5. 就職先の決まり方
5つ目は、就職の中身です。求人はどうやって集めているのか、就職の相談はいつから始まるのか、面接の練習や履歴書の添削はどのくらいあるのか、実習先がそのまま就職先になることはあるのか。
就職率の数字の裏にある流れを書いておくと、数字を疑っていた人が、数字を信じる理由を持てます。
企業との連携も、ここで中身として書きます。実習先でどんな仕事を任されるのか、現場の人が授業に来て何を教えるのか、卒業制作にどんな意見が返ってくるのか。
連携の中身が見えると、就職先の決まり方がぐっと具体的になります。
卒業生の就職先を載せるときも、会社の名前を並べるだけで終わらせないようにします。どんな仕事に就いたのか、実習先だった会社なのか、何年目にどんな役割を任されているのか。
卒業生本人の許可を取ったうえで、数人分でも具体的に書いてあると、高校生は数年後の自分を重ねて読めます。親にとっても、卒業後の姿が見えることは、学費と時間をかける意味を確かめる一番の材料になります。
| 答えておくこと | 高校生と親の問い | ページに書く例 |
|---|---|---|
| 1. 数字の数え方 | その数字を信じてよいのか | 入学した人数、受験した人数、合格した人数を並べる |
| 2. 普段の1週間 | 毎日どう過ごすことになるのか | 学年ごとの流れと、1年目前期の時間割 |
| 3. 卒業までの支え | 途中で辞めたらどうなるのか | 辞めた人の割合と、相談の窓口、補習の時間 |
| 4. 学費のほかにかかるもの | 入学してから何が必要になるのか | 教材、道具、実習、受験の一覧と必要になる時期 |
| 5. 就職先の決まり方 | 本当にその仕事に就けるのか | 求人の集め方、相談の時期、実習先とのつながり |
分野と入学する人で変わること
5つのことは、どの学科でも共通して答えておく内容です。そのうえで、分野と、入学する人の状況によって重点が変わります。
国家資格の学科、技術の学科、社会人の学び直し
| 学科や入学する人 | 迷っている人の状況 | 一番上に置くこと |
|---|---|---|
| 医療や福祉の国家資格を目指す学科 | 合格率と実習の厳しさを気にしている | 合格率の数え方と、実習の時期と支え |
| デザインや調理などの技術を身につける学科 | 才能がなくてもやっていけるか不安 | 入学時の技術の水準と、1年目の学びの中身 |
| 情報や経理などの仕事に直結する学科 | 大学と比べて迷っている | 就職先の決まり方と、大学との違い |
| 仕事を辞めて学び直す社会人 | 年齢の違う人と学べるか、生活が回るか | 社会人の入学者の様子と、時間割の組み方 |
社会人の学び直しについては、もう少し補足しておきます。仕事を辞めて入学する人は、高校生とは違う迷いを持っています。
年下の同級生の中でやっていけるか、生活費をどうするか、卒業したときの年齢で就職できるか。社会人の入学者がどのくらいいるのか、その人たちがどう過ごしているのか、学び直しに使える国の支援の制度があるのかを、社会人向けの入口にまとめておくと、迷っている人の一歩が軽くなります。
仕事を続けながら通える夜間や週末の学科があるなら、そのことも社会人向けの入口の一番上に置きます。仕事を辞めるかどうかを迷っている段階の人にとって、辞めずに学べる道があることは、それだけで大きな判断の材料になるからです。
社会人の卒業生がどんな職場に移ったのかも、許可を取って紹介できると、同じ立場の人の背中を押します。
書き出しを変えると、何が変わるか
最後に、ホームページの最初の画面に置く言葉を、直す前と直した後で比べておきます。
| 場面 | 直す前の書き出し | 直した後の書き出し |
|---|---|---|
| トップページの最初の画面 | 国家試験合格率◯◯% | 看護師になりたいけれど、自分にできるか不安な方へ |
| 学科の紹介のページ | 最新の設備で学ぶ実践教育 | 入学してから卒業するまで、こんな順番で学びます |
| 就職のページ | 就職率◯◯% | 就職率の数え方と、就職先が決まるまでの流れ |
| 保護者向けのページ | 充実の学費支援 | 学費のほかにかかるものと、卒業までの支え |
入試の相談と高校への説明でも、同じことを言う
ホームページを直しても、入試の相談や高校への説明で言うことが違っていれば、読んだ人の安心は崩れます。「ホームページには全員が国家試験を受けると書いてあったのに、入試の相談では成績しだいだと言われた」「課題は多くないと聞いていたのに、入学したら毎晩遅くまで終わらなかった」。
こうした食い違いは、在校生の書き込みや口コミで広がり、次の年の学生募集にまで響きます。
ホームページと入試の相談の説明をそろえる
ホームページに書いたことは、学校の約束として読まれます。入試の相談を担当する職員が変わっても、同じことを言える状態にしておく必要があります。
一番簡単なのは、数字の数え方と、普段の1週間、卒業までの支えをまとめたページを、入試の相談の場で一緒に見ながら説明することです。
画面や印刷した紙を指さしながら話せば、ページと口での説明は自然にそろいます。
反対に、入試の相談やオープンキャンパスでよく聞かれることは、ホームページに足していく材料になります。「アルバイトはできますか」「一人暮らしの学生はどのくらいいますか」「実習で遠くまで行くことはありますか」。
担当の職員に、よく聞かれた質問をメモしてもらうだけで、ホームページに書くべきことの一覧ができあがります。同じ質問が何度も出るなら、それはページに答えが書いていないという合図です。
高校の先生にも、同じ中身を渡す
高校の進路指導の先生は、専門学校を勧めるときに、その学校のことを生徒と親に説明しなければなりません。数字の数え方や、卒業までの支え、就職先の決まり方が分からなければ、先生はよく知っている学校を勧めます。
高校を訪問して説明するときは、ホームページと同じ中身を、先生が生徒に渡せる形でお届けしてください。
先生から生徒へ、生徒から親へと話が伝わる間に、中身は少しずつ変わっていきます。そのとき、元になるページがあれば、親は自分で確かめられます。
「詳しくは学校のホームページのこのページに書いてあります」と先生が言えるようにしておくことが、高校との信頼を積み重ねることにもつながります。
| 入口 | 食い違いが起きやすいこと | そろえ方 |
|---|---|---|
| ホームページ | 国家試験の受験の条件 | 入試の相談と同じ言葉で、受験の対象を書く |
| オープンキャンパス | 課題の量と実習の厳しさ | 当日の説明で、ページの1週間の時間割を見せる |
| 入試の相談 | 学費のほかにかかるもの | ページの一覧を一緒に見ながら説明する |
| 高校への説明 | 就職率の数え方 | ページと同じ数え方の資料を先生に渡す |
| 入学前の案内 | 入学してからの支え | ページと同じ相談の窓口と、面談の時期を伝える |
出願してから入学するまでを、ひとりにしない
出願して合格したあとも、入学までの数か月の間に迷い直す人がいます。ほかの学校に合格した、大学への進学を考え直した、家族に反対された。
専門学校にとって、合格から入学までの時間は、学生募集の最後の区間です。
入学前の不安は、合格したあとに大きくなる
合格が決まると、高校生の不安はかえって具体的になります。ついていけるだろうか、友達はできるだろうか、一人暮らしは大丈夫だろうか。
親も、学費の払い込みの時期が近づくと、本当にこの学校でよいのかをもう一度考え始めます。この時期に学校からの連絡が途切れると、その不安は別の選択肢へと向かいやすくなります。
入学前の不安に答えるページを1つ用意しておくと、合格した人がそこへ戻ってこられます。入学前にやっておくとよい準備、入学式から最初の1か月の予定、同じ学科に入る人の数、入学前に相談できる窓口。
合格の連絡と一緒にこのページを案内するだけで、合格した人は学校とのつながりを感じ続けられます。
入学してからの最初の1か月を見せる
入学してからの最初の1か月は、辞める人が出やすい時期でもあります。新しい生活に慣れる前に、課題や実習が始まるからです。
最初の1か月に何があるのか、つまずいたときに誰に相談できるのかを、入学前から見せておくと、入学後の不安も小さくなります。
出願の前に読んだページと、入学前に読むページと、入学してから配られる案内が同じ言葉でつながっていれば、学生は安心して最初の1か月を過ごせます。
入学しなかった人に、理由を聞いておく
合格したのに入学しなかった人や、オープンキャンパスに来たのに出願しなかった人の理由は、学生募集にとって一番大切な情報です。
ほかの学校に決めた理由、大学を選んだ理由、家族が反対した理由。すべての人に聞くことはできなくても、入試の相談の担当が聞けた範囲で記録しておくと、ホームページで先に答えておくべき疑問が見えてきます。
記録を1年分ためると、同じ理由が何度も出てくることに気づくはずです。学費のほかの出費が分からなかった、就職の中身が見えなかった、課題が多そうで不安だった。
何度も出てくる理由は、次の年のホームページの書き足しの順番そのものになります。理由を聞いて、ページを直し、次の年にもう一度理由を聞く。
この繰り返しが、学生募集の数字を毎年少しずつ変えていきます。
ホームページを直したあとは、資料請求やオープンキャンパスの数と一緒に、出願の数と入学の数を並べて見ていきます。入口の数が変わらなくても、入口から出願へ進む割合が上がっていれば、直した場所が効いているということです。
検索で来た人がどんな言葉で探していたかは、Google Search Consoleという無料の道具で確かめられます。「合格率」「就職率」「学費以外」のような言葉で表示されるようになっていれば、疑っている人の入口としてページが働き始めた合図です。
よくある質問
Q. 合格率や就職率の数え方を書くと、数字が低く見えて出願が減りませんか
数え方が書かれていない高い数字は、疑っている人には判断の材料になりません。数え方を並べて書いた学校は、隠していない学校として、親や高校の先生から信頼されます。
数字が少し低く見えても、確かめられる数字のほうが出願の決め手になります。
Q. 卒業までに辞めた人の割合は、書いたほうがよいですか
書けるなら書いてください。親が一番気にしているのは、途中で辞めてしまうことです。
割合と一緒に、辞めそうになったときの相談の窓口や補習の仕組みを書いておけば、割合そのものより、支えがあることのほうが伝わります。
Q. オープンキャンパスの特典は、やめたほうがよいですか
やめる必要はありません。特典で人を集めることより、来た人が普段の授業や課題の量を確かめられる中身にすることを先に考えてください。
当日の説明とホームページの説明がそろっていれば、特典がなくても、来た人は出願までの見通しを持てます。
Q. 在校生の書き込みに不満が書かれています。どう扱えばよいですか
反論より、書き込みを読んだ人が次に開くホームページで先に説明しておくことが大切です。課題が多いという不満なら、課題の量と、放課後に相談できる時間を書く。
先生によって教え方が違うという不満なら、担任との面談の仕組みを書く。不満の中身は、ページに書き足すべき説明の一覧として使えます。
Q. 社会人向けの入口は、別に作ったほうがよいですか
作ったほうがよいでしょう。仕事を辞めて学び直す人の迷いは、高校生とは違います。
社会人の入学者の様子、生活との両立、学び直しに使える国の支援の制度を1つのページにまとめておくと、迷っている人が自分の問いへの答えにたどり着きやすくなります。
今日できる点検
最後に、今日のうちに自分の学校のホームページで確かめられる点検の表を置いておきます。答えが「いいえ」になった行のうち、一番上の行から手をつけてください。
| 点検すること | 確かめる場所 | 「いいえ」だったときにすること |
|---|---|---|
| 合格率に、入学した人数と受験した人数が並んでいるか | 学科の紹介か、実績のページ | 入学時の人数、受験した人数、合格した人数を並べる |
| 就職率の分母が書いてあるか | 就職のページ | 就職を希望した人か、卒業した人全体かを書く |
| 普段の1週間の時間割が載っているか | 学科の紹介のページ | 1年目前期の時間割と、課題の量を載せる |
| 卒業までの支えが書いてあるか | 学生生活のページ | 相談の窓口、面談の頻度、補習の時間を書く |
| 学費のほかにかかるものの一覧があるか | 保護者向けのページ | 教材、道具、実習、受験の一覧と必要になる時期を書く |
| 就職先の決まり方が書いてあるか | 就職のページ | 求人の集め方、相談の時期、実習先とのつながりを書く |
| 合格したあとに読むページがあるか | 入学前の案内 | 入学前の準備と、最初の1か月の予定を書く |
まとめ
専門学校を探している高校生と親は、進学情報サイトで学校を見比べ、オープンキャンパスで雰囲気を確かめたあと、家に帰ってホームページで学校の数字と中身を確かめています。そこで確かめたいのは、設備の新しさや数字の高さより、その数字を信じてよいのか、入学したら毎日がどうなるのか、という2つのことです。
数字は、数え方と一緒に書いて初めて信じてもらえます。企業との連携は、名前より中身を書いて初めて就職の答えになります。
まずは、合格率や就職率を載せているページを開いてみてください。数字の分母が書いてあるかを確かめる。
書いていなければ、そこが最初に直す場所です。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
初回は無料・60分・オンライン完結・その場で契約のお願いはいたしません


