英会話教室を開いて、チラシも配った。
体験レッスンの日も用意して、ホームページも作った。
それでも申込みが入らず、来てくれた人も数か月で辞めてしまう。
この記事は、そうした状況にいる個人や小さな英会話教室の経営者、講師の方に向けて書いています。
子ども向けの教室も、大人向けの教室も対象です。
全国に教室を持つような大きなスクールの話は扱いません。
先生が1人から数人で回している教室に絞っています。
英会話の集客には、ほかの習い事にない難しさが1つあります。
家にいながら英語を話せる手段が、いくらでもあることです。
だから、教室にわざわざ通う理由を、サイトの上で先に言葉にしておく必要があります。
この記事では、その理由をどう書くかを順番に見ていきます。
あわせて、語学教室に法律で決められている契約のルールも、公的な資料で確かめた範囲で整理します。
契約の決まりは、隠しておくものに見えて、実は選ばれる材料になります。
読み終えたときに、自分の教室のサイトで最初に直す場所が1つ決まっている。
そこをこの記事のゴールにしています。
習い事の教室全般に共通する集客の考え方は、習い事の集客について書いた別の記事にまとめています。
この記事は、そこから英会話に絞って掘り下げた続きの位置づけです。
Q&Aサイトで見かけた、試せることは全部試した教室の相談
先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。
投稿されたのは2026年の2月で、英会話の教室を始めたばかりの方からの相談でした。
やれることは一通りやっていた
投稿者は、教室を始めたものの生徒がなかなか集まらないと書いていました。
チラシを作って配り、お試しの体験クラスも開き、ホームページも用意したそうです。
それでも、どれも手応えが今ひとつだった。
何か良い集客の方法があれば教えてほしい、という短い相談でした。
短い文面ですが、手を抜いている様子はどこにもありません。
開業したばかりの教室がまず思いつく打ち手を、きちんと順番に試しています。
回答に並んだのは、手段の追加だった
寄せられた回答は、どれも新しい手段を勧めるものでした。
近所の個人経営のお店に声をかけてチラシを置かせてもらう。
外資系の会社の総務に連絡して、生徒になりそうな人を紹介してもらう。
動画や写真の投稿サイトで、講師が顔を出して英語を話す姿を見せる。
ある回答者は、講師の雰囲気と英語の力が伝われば問い合わせが増える、と書いていました。
投稿者はお礼の言葉とともに、できることから始めてみますと返していました。
手段を足す前に、確かめておきたいこと
回答に書かれていた手段は、どれも間違いではありません。
講師の人柄が伝わると問い合わせが増える、という指摘はその通りだと思います。
ただ、この相談には、もう1つ見ておきたい点があります。
チラシも体験クラスもホームページも、それぞれ人を教室の前まで連れてくる道具です。
道具を3つ用意して3つとも空振りしたなら、道具の先にある「受け取る側」で何かが起きている可能性が高い。
チラシを見た人も、体験の案内を見た人も、最後はホームページを開いて確かめます。
その確かめる場所で答えが見つからなければ、どの入口から来た人もそこで止まります。
手段を4つ目、5つ目と増やす前に、ホームページで止まっていないかを見ておく価値があります。
| 試したこと | そこで起きていたかもしれないこと | 次に確かめること |
|---|---|---|
| チラシを配った | 見た人がホームページで中身を確かめて止まった | チラシから来た人が最初に読むページを開いてみる |
| 体験クラスを開いた | 申込みの手前で、当日の流れが分からず迷った | 体験の申込みページに当日の流れが書いてあるか |
| ホームページを作った | 教室の紹介はあるが、通う理由が書かれていない | 家で学ぶ手段と比べた違いが1行でも書いてあるか |
| 講師の紹介を載せた | 経歴は並んでいるが、教え方が見えない | 授業中の様子が分かる言葉や写真があるか |
| 料金表を載せた | 料金は分かるが、辞めるときの決まりが分からない | 契約と解約の決まりがどこに書いてあるか |
これは英会話教室の9割が入り込む落とし穴です
開業したばかりの教室が、生徒の集まらない理由を「知られていないから」と考えるのは自然なことです。
知られていないなら、知らせる手段を増やせばいい。
そう考えてチラシの枚数を増やし、発信を始め、広告を出す。
ところが、知らせる量を増やしても申込みが増えないことがよくあります。
知った人が教室のサイトを開き、そこで選ぶ理由が見つからずに閉じているからです。
この記事で「9割」と書いたのは統計の数字ではありません。
個人の教室の相談を受けていて、ほとんどの方が最初に「知らせる量」の話から始める、という実感を言葉にしたものです。
「知られていない」と「選ばれていない」は別の問題
知られていない状態と、知られたうえで選ばれていない状態は、外から見ると同じに見えます。
どちらも、申込みが来ないという結果は変わらないからです。
けれど、打つべき手はまるで違います。
知られていないなら、知らせる手段を足すのが正解です。
選ばれていないなら、知らせる量を増やすほど、選ばれなかった人の数が増えるだけです。
見分け方は、ホームページの数字にある
どちらの状態にいるかは、ホームページの閲覧の記録を見ると見当がつきます。
アクセス解析を入れていれば、体験レッスンのページを開いた人の数と、申込みの数を並べてみてください。
ページを開いた人がほとんどいないなら、まだ知られていない状態です。
ページを開いた人はいるのに申込みが来ないなら、選ばれていない状態です。
解析を入れていない場合は、体験に来た人に「何を見て決めましたか」と1つだけ聞いてみるのも手です。
| いまの状態 | 数字に出ること | 先に手を打つ場所 |
|---|---|---|
| まだ知られていない | 体験のページを開く人がほとんどいない | チラシや地図検索など、入口を増やす |
| 知られたが選ばれていない | ページを開く人はいるが申込みが来ない | 体験の申込みページの中身を直す |
| 体験には来るが入会しない | 体験の参加はあるのに入会が続かない | 体験当日の流れと、その後の案内を見直す |
| 入会しても続かない | 3か月前後で辞める人が多い | 通い始めてからの記録と報告の仕方を変える |
| 数字を見ていない | どこで止まっているのか分からない | 体験に来た人に、何を見て決めたかを聞く |
英会話の集客が、ほかの習い事より難しい理由
ピアノやダンスの教室と比べても、英会話の教室には特有の難しさがあります。
ここを押さえておくと、サイトに何を書けばいいかが見えてきます。
競争相手が、地図の外にいる
ピアノ教室の競争相手は、多くの場合、通える範囲にある別のピアノ教室です。
英会話の教室には、それに加えて地図の外にも競争相手がいます。
画面越しに講師と話せる仕組みや、英語を学べる動画や練習用の道具が、家の中で手に入るからです。
保護者や大人の受講生は、近所の教室と同時に、家で済ませる選択肢とも比べています。
近所の教室同士で差を語るだけでは、この比べ方に答えられません。
上達が目に見えるまで、時間がかかる
ダンスなら、数回通えば踊れる振りが1つ増えます。
英会話の上達は、それに比べると本人にも周りにも見えにくいものです。
通っている子どもが家で英語を話す様子がなければ、保護者は効果があるのか分からなくなります。
大人の受講生も、話せるようになった実感が持てないまま、仕事の忙しさを理由に辞めていきます。
見えにくい上達をどう見せるかは、入会のあとの継続を左右します。
決める人と通う人が違う
子ども向けの教室では、通うのは子どもで、決めてお金を払うのは保護者です。
保護者が知りたいことと、子どもが楽しいと感じることは、同じではありません。
子どもは楽しそうにしているのに、保護者が「これで英語が身につくのか」と迷って辞める例は珍しくありません。
大人向けの教室では、決める人と通う人は同じですが、今度は会社の都合や家庭の事情が入り込みます。
| 比べる点 | ほかの習い事の教室 | 英会話の教室 |
|---|---|---|
| 競争相手 | 通える範囲にある同じ種類の教室 | 近所の教室に加えて、家で学べる手段 |
| 上達の見え方 | 数回で目に見える変化がある | 本人にも周りにも変化が見えにくい |
| 決める人 | 子どもなら保護者、大人なら本人 | 同じだが、学校の授業や仕事の事情が絡む |
| 辞める理由 | 興味が移った、時間が合わない | 効果が分からない、家で済ませられる気がする |
| サイトで答える問い | どんな教室か、いつ通えるか | なぜ通う必要があるのか、何が残るのか |
教室に通う理由が、あらためて問われるようになった背景
英語を学ぶ人が減ったわけではありません。
学ぶ人がいて、学ぶ手段が増えたことで、教室の側に説明が求められるようになりました。
ここでは、公的な統計と、学校の英語の決まりを確かめておきます。
英語を学んでいる大人は、どれくらいいるのか
総務省統計局が5年ごとに行っている社会生活基本調査に、学習や自己啓発の項目があります。
総務省統計局が公表した2021年の調査の結果の概要によると、学習の種類ごとの割合はこうなっています。
「男性は『パソコンなどの情報処理』が20.1%と最も高く、次いで『英語』が13.5%」
女性については「『英語』が12.2%などとなっている」とあります。
この調査は10歳以上が対象で、1年間に英語の学習を行った人の割合を示したものです。
教室に通った人のほか、独学や家での学習も含んだ数字です。
それでも、英語を学ぶ人が一定の割合で毎年いることは確かめられます。
大人が英語を学ぶ目的は「教養」が最も多い
同じ調査の概要は、学ぶ目的にも触れています。
「『英語』、『芸術・文化』、『人文・社会・自然科学』などは『自分の教養を高めるため』が最も高くなっている」
仕事のために学ぶ人もいますが、自分のために学ぶ人がいちばん多いという結果です。
これは、大人向けの教室にとって大事な手がかりになります。
自分のために学ぶ人は、試験の点数のような分かりやすい成果より、続けられるかどうか、楽しめるかどうかで教室を選ぶ傾向があるからです。
サイトに資格の合格実績だけを並べても、この人たちには響きにくいかもしれません。
子どもは、小学校で英語に触れている
子ども向けの教室にとって見落とせないのが、学校の英語です。
文部科学省によると、小学校学習指導要領(平成29年告示)は2020年度から全面実施されています。
この指導要領で、3年生と4年生には「外国語活動」が年間35単位時間、5年生と6年生には教科としての「外国語」が年間70単位時間置かれました。
中学年では聞くことと話すことが中心で、高学年からは読むことと書くことが段階的に加わります。
つまり、いまの小学生の多くは、教室に来る前から学校で英語に触れています。
保護者が教室に求めるものも、それに合わせて変わってきています。
学校の決まりは、これから変わる予定がある
文部科学省の中央教育審議会では、次の学習指導要領に向けた議論が進んでいます。
この記事を書いている2026年10月4日の時点で、改訂の内容はまだ決まっていません。
サイトに学校の英語の話を書くときは、いつ時点の決まりなのかを日付つきで書き、改訂が告示されたら書き直してください。
古い決まりのまま放置されたページは、保護者から見ると「情報を追っていない教室」に見えます。
| 子どもの学年 | 学校で起きていること(平成29年告示) | 保護者が教室に求めやすいこと |
|---|---|---|
| 未就学 | 学校の英語はまだ始まっていない | 英語に親しむ時間、楽しんで通えるか |
| 小学1・2年生 | 指導要領上の外国語の時間は置かれていない | 中学年に入る前に慣れておけるか |
| 小学3・4年生 | 外国語活動が年間35単位時間 | 授業で聞いた表現を使って話す機会 |
| 小学5・6年生 | 教科の外国語が年間70単位時間 | 読むことと書くことの補い、中学への準備 |
| 中学生 | 教科の外国語として本格的に学ぶ | 定期試験や英語の検定への対策 |
学年ごとの欄は、学校で何をするかの事実と、保護者の関心の傾向を分けて書いています。
右の列は統計の数字を持たない、教室の相談を受けてきた中での傾向です。
体験レッスンの申込みまでに、読む人が確かめていること
教室のサイトを開いた人は、体験を申し込む前に、いくつかのことを確かめています。
ここで答えが見つからないと、申込みのボタンの手前で閉じてしまいます。
誰が、どんなふうに教えるのか
英会話の教室では、講師がそのまま商品です。
保護者や大人の受講生が最初に知りたいのは、どんな人が、どんな教え方をするのかです。
経歴を並べるだけでは、教え方は伝わりません。
海外での経験や資格よりも、授業の中で何を大切にしているかを1つ書くほうが、読む人には伝わります。
たとえば「間違えても最後まで言い切るまで待つ」といった一文です。
通った先に、何が残るのか
英会話の教室に通った先に、どんな状態になるのか。
読む人はここを知りたがっていますが、教室の側は書き方に迷う部分です。
何か月で話せるようになる、と約束することはできません。
それでも、通っている生徒が実際にどんなことをしているのかは書けます。
半年通った小学3年生が、授業の最初に自分の週末の出来事を英語で1文話している。
そうした具体的な場面を書くと、読む人は自分の子どもに置き換えて想像できます。
いつでも辞められるのか
申込みをためらう人の中には、辞めるときに揉めないかを心配している人がいます。
特に、まとめて何か月分かを先に払う形の教室では、この心配が大きくなります。
辞めるときの決まりがサイトのどこにも書いていないと、それだけで体験の申込みを見送る人がいます。
次の節で見るように、語学の教室には法律で決められた契約のルールがあります。
この決まりを先にサイトで説明しておくと、読む人の不安を1つ取り除けます。
| 読む人が確かめること | 答えがないと起きること | サイトに書くこと |
|---|---|---|
| 誰が教えるのか | 講師の顔が見えず、比べる材料がない | 講師の名前と顔、授業で大切にしていること |
| どんな授業なのか | 体験の当日が想像できない | 1回の授業の流れを順番に |
| 通った先に何が残るのか | 家で学ぶのと何が違うのか分からない | いま通っている生徒の具体的な場面 |
| いつ、どこで通えるのか | 自分の予定に入るか判断できない | 曜日と時間帯、教室の場所と行き方 |
| 辞めるときはどうなるのか | 揉めるのが怖くて申し込めない | 契約と解約の決まり、手続きの方法 |
語学の教室は、特定商取引法の「特定継続的役務」にあたる
ここからは、英会話の教室を運営するうえで知っておきたい法律の話です。
競合の教室のサイトを見ても、この話を正面から書いているところは多くありません。
だからこそ、書いておくと信頼の材料になります。
内容は消費者庁が公開している特定商取引法の説明に基づいています。
個別の契約が対象になるかどうかは、消費者庁や最寄りの消費生活センター、専門家に確認してください。
対象になるのは、長く続くまとまった額の契約
特定商取引法では、長い期間にわたって続くサービスのうち、政令で決められたものを「特定継続的役務」と呼んでいます。
語学の教授は、その対象の1つです。
消費者庁の説明によると、語学教室が対象になるのは、提供する期間が2か月を超え、かつ支払う額が法律で決められた金額を超える契約です。
入学試験に備えるためや、学校の授業の補習のための学力の教授は、語学教室としては対象から除かれています。
月ごとに払って、いつでも辞められる形の教室では当てはまらないこともあります。
自分の教室の契約の形がどちらに当たるのかは、まず確かめておいてください。
契約の前と後に、決められた書面を渡す
対象となる契約では、事業者は2種類の書面を渡すことになっています。
消費者庁の説明では、契約の前に「当該契約の概要を記載した書面(概要書面)」を、契約の後に「契約内容について明らかにした書面(契約書面)」を渡すとされています。
2023年6月からは、受け取る人の承諾を得れば、これらの書面を電子メールなどの電磁的な方法で渡せるようになりました。
承諾は、どんな方法で渡すのかを示したうえで、はっきりと得ることが求められています。
書面を受け取った日から8日以内なら、無条件で解除できる
消費者庁の特定商取引法の説明によれば、クーリング・オフはこう定められています。
「法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、消費者は事業者に対して、書面又は電磁的記録により契約の解除(クーリング・オフ)をすることができます」
体験レッスンのその日に契約をしても、受け取った人には8日間の考える時間がある、ということです。
8日を過ぎても、途中で解約できる
クーリング・オフの期間が過ぎたあとも、受講生は将来に向かって契約を解除できます。
その場合に事業者が受け取れる損害賠償の額には、法律で上限が決められています。
上限の額は、授業を始める前か始めた後かで変わります。
教室の側が自由に違約金を決められるわけではない、という点は押さえておいてください。
教材も、一緒に解除の対象になることがある
語学教室の契約に関連して売った書籍や教材、音声や映像の記録媒体なども、関連する商品として解除の対象になることがあります。
入会と同時に教材を買ってもらう形の教室は、教材の扱いもあわせて確かめておく必要があります。
| 決まり | 消費者庁の説明で確かめられること | 教室の運営で気をつけること |
|---|---|---|
| 対象になる契約 | 期間が2か月を超え、法律で決めた額を超える語学の教授 | 自分の教室の契約の形が当てはまるか確かめる |
| 契約の前の書面 | 概要書面を渡す | 体験の当日、契約の話の前に渡せるようにしておく |
| 契約の後の書面 | 契約書面を渡す | 電子で渡すなら、受け取る人の承諾をはっきり得る |
| クーリング・オフ | 書面を受け取ってから8日以内なら解除できる | 8日間あることを、サイトにも契約書にも書く |
| 中途解約 | 8日を過ぎても将来に向かって解除でき、賠償額に上限がある | 解約の手続きと精算の考え方を先に示す |
| 関連する商品 | 書籍や教材なども対象になることがある | 教材を売るなら、その扱いも説明しておく |
生徒が集まらないときに、よく選ばれる打ち手とその行き先
ここからは、生徒が集まらないときに多くの教室が選ぶ打ち手を見ていきます。
どれも一度は試す価値のあるものです。
ただ、サイトの中身が変わらないまま続けると、手間とお金だけが出ていく形になりがちです。
チラシの枚数を増やす
最初のチラシで反応がなかったとき、配る枚数や地域を広げる教室は多くあります。
反応がない理由が「届いていない」なら、枚数を増やすのは正しい手です。
けれど、チラシを見た人の多くは、その場で申し込まず、まず教室の名前で検索します。
検索して出てきたサイトで中身を確かめ、そこで決めます。
サイトで止まっているなら、チラシを倍にしても、止まる人が倍になるだけです。
チラシの効果を確かめたいなら、チラシ専用の申込みページを作り、そこから来た人の数を数えてみてください。
初月無料や入会金なしを強く打ち出す
申込みが来ないと、入口の負担を軽くしたくなります。
初月の月謝を無料にする、入会金をなくす、といった打ち出し方です。
これで体験や入会の数は一時的に増えることがあります。
ただ、無料だから来た人は、無料の期間が終わると辞めやすい傾向があります。
教室にとっては、手間をかけて教えた生徒が続かず、月謝の収入も残らない結果になります。
値引きで人を集める前に、通い続ける理由が伝わっているかを確かめたほうが、あとの手間が少なく済みます。
外国出身の講師がいることだけを前面に出す
英語を母語とする講師がいることを、教室の一番の売りにしているサイトはよく見かけます。
講師の存在は確かに魅力です。
けれど、いまは画面越しに英語を母語とする講師と話せる手段が家の中にあります。
講師の国籍だけを売りにすると、家で済ませる手段との違いが伝わりません。
教室で会えることの意味を、講師の人柄や授業の進め方と合わせて書く必要があります。
たとえば、子どもが慣れるまで隣に座って待つ、といった、画面越しにはできない関わり方です。
発信を始めて、続かずに止まる
Q&Aサイトの回答でも勧められていたように、講師が顔を出して英語を話す投稿は効果があります。
人柄が伝わり、教室に行ってみたいと思ってもらえるきっかけになります。
ただ、個人の教室では、授業の準備と並行して投稿を続けるのは簡単ではありません。
最初の数週間は頑張って投稿し、反応が少ないまま止まってしまう。
最後の投稿が半年前のまま残っていると、見た人は「この教室はいまも開いているのか」と不安になります。
続けられる頻度を最初に決め、投稿から教室のサイトへ戻ってくる道を用意しておくと、止まりにくくなります。
| よく選ばれる打ち手 | 続けた先で起きやすいこと | 先に確かめておくこと |
|---|---|---|
| チラシの枚数を増やす | 見た人がサイトで止まる数が増えるだけになる | チラシから来た人が読むページに、通う理由があるか |
| 初月無料や入会金なしを打ち出す | 無料の期間が終わると辞める人が増える | 通い続ける理由が、体験の前に伝わっているか |
| 外国出身の講師を前面に出す | 家で済ませる手段との違いが伝わらない | 教室で会うからこそできる関わり方が書いてあるか |
| 講師の発信を始める | 続かずに止まり、古い投稿が残る | 続けられる頻度と、サイトへ戻る道があるか |
| 広告を出す | 広告費が出ていくのに申込みが増えない | 広告から来た人が読むページの中身 |
上達を約束する言葉が、教室を苦しくする
申込みが来ないと、サイトの言葉を強くしたくなります。
いちばん手っ取り早いのが、上達を約束する言葉です。
「何か月で話せるようになる」と書いてしまう
半年で日常会話ができるようになる、3か月で外国の人と話せるようになる。
こうした言葉は、読む人の目を引きます。
けれど、英会話の上達には、通う頻度や家での練習、もともとの経験など、教室が決められない要素が多く関わります。
約束どおりにならなかった生徒は、教室に裏切られたと感じます。
そうした生徒は、黙って辞めるだけでなく、周りの保護者に話すこともあります。
小さな教室にとって、地域の口コミで悪い話が広がるのはいちばん避けたいことです。
法律は、事実と違う広告を禁じている
特定商取引法は、特定継続的役務の広告について、誇大な表示を禁じています。
消費者庁の説明では、「著しく事実に相違する表示」や「実際のものよりも著しく優良であり、若しくは有利であると人を誤認させるような表示」が禁止されています。
対象となる契約を結ぶ教室では、上達の約束は法律の面からも慎重に扱う必要があります。
対象にならない契約の教室であっても、景品表示法など別の法律が関わることがあります。
「合格保証」「必ず話せる」も同じ扱いになる
英語の検定の合格を保証する、必ず話せるようになる、といった言葉も同じです。
結果を約束する言葉は、結果が出なかったときに、そのまま教室への不信に変わります。
約束の代わりに書けるのは、教室が実際にしていることです。
たとえば、毎回の授業で生徒が話した時間を記録している、3か月ごとに保護者と面談をしている、といった事実です。
事実を書いたほうが、読む人は自分で判断できます。
| よく見かける言葉 | 読む人の受け取り方 | 代わりに書けること |
|---|---|---|
| 半年で話せるようになる | 期待が膨らみ、届かないと不信になる | 半年通った生徒が授業でしていることの具体例 |
| 検定の合格を保証する | 落ちたときに教室を責める理由になる | 検定の前にしている対策の中身と回数 |
| 誰でも必ず上達する | 自分が上達しなければ自分を責めるか、教室を責める | 上達に家での練習が関わることの正直な説明 |
| 業界で一番の実績 | 根拠が見えず、かえって疑われる | 開講した年と、いま通っている人数の範囲 |
| いまだけの特別な条件 | 急かされている感じがして警戒される | 体験の後に考える時間があることの説明 |
正直に書いた教室が選ばれる理由
約束を控えると、言葉が弱くなるように感じるかもしれません。
けれど、読む人はすでに、強い言葉の広告をいくつも見ています。
その中で、できることとできないことを分けて書いてある教室は、それだけで目立ちます。
家での練習も必要です、と正直に書いた教室のほうが、入会したあとの不満は少なくなります。
入会の前に聞いていた話と、通ってからの実感がずれないからです。
体験レッスンの当日に、契約を迫ってしまう
サイトの外の話ですが、集客と深く関わるので触れておきます。
体験に来てくれた人を、その日のうちに入会させたい気持ちは自然なものです。
その場の契約は、8日後に戻ってくることがある
先に見たとおり、特定継続的役務にあたる契約では、書面を受け取ってから8日間はクーリング・オフができます。
当日に強く勧められて契約した人は、家に帰って冷静になったときに解除を考えます。
解除の手続きと返金の手間は、教室の側にも負担になります。
「今日決めなくて大丈夫です」と言える教室が残る
体験の最後に、今日決めなくて大丈夫です、と一言添える教室があります。
持ち帰って家族と相談できる資料を渡し、次の空いている時間を伝えるだけで終える。
この終わり方のほうが、あとからの入会につながりやすいという声は、教室の運営者からよく聞きます。
決める時間を相手に渡したほうが、決めた後に迷わないからです。
この終わり方は、サイトの体験の案内にも書いておけます。
| 体験の終わり方 | 受けた人の気持ち | その後に起きやすいこと |
|---|---|---|
| その場で入会を強く勧める | 断りにくく、急かされたと感じる | 家に帰ってから解除を考える |
| 料金表だけ渡して終える | 何を比べればいいか分からない | ほかの手段と比べて、安いほうに流れる |
| 授業の記録と次の空き時間を渡す | 家族と相談する材料がある | 家族で話し合い、自分から申し込む |
| 何も渡さず終える | 楽しかったが、次の行動が決まらない | 日が経つうちに忘れてしまう |
「売れるサイトはみな謙虚」を英会話の教室に当てはめる
ここまでの話をまとめると、生徒が集まらない教室のサイトには共通点があります。
教室のことは書いてあるのに、読む人が知りたいことに答えていない、という点です。
私たちは、この状態を直す考え方を「売れるサイトはみな謙虚」と呼んでいます。
主役は教室の側にいない
謙虚なサイトでは、主役は教室でも講師でもありません。
主役は、英語を話せるようになりたい大人や、子どもに英語を身につけてほしい保護者です。
教室と講師は、その人が目指す場所へ一緒に歩く案内役として登場します。
講師の経歴を最初に長く並べるサイトは、主役の座を教室の側に置いています。
読む人が知りたいのは、講師がどれだけすごいかより、自分や自分の子どもがここで何をするのかです。
読む人の悩みから書き始める
謙虚なサイトは、教室の紹介から始めません。
読む人がいま抱えている悩みから書き始めます。
学校で英語が始まったけれど、子どもが苦手意識を持ち始めている。
仕事で英語を使う場面が増えたけれど、何から手をつければいいか分からない。
こうした悩みを最初に書くと、読む人は「自分のことだ」と感じて先を読みます。
通う手順を小さく見せる
悩みに共感したあとは、解決までの手順を見せます。
手順は、読む人が「これなら自分にもできる」と思える小ささにします。
体験を申し込む、当日に授業を受ける、記録を持ち帰って考える。
最初の一歩が小さく見えるほど、申込みのボタンは押されやすくなります。
| サイトの書き方 | 主役になっている人 | 読む人の反応 |
|---|---|---|
| 講師の経歴から始まる | 教室と講師 | すごそうだが、自分とどう関係するのか分からない |
| 料金表から始まる | 教室の商品 | 安いか高いかだけで比べてしまう |
| 教室の理念から始まる | 教室の考え | 読み飛ばされる |
| 読む人の悩みから始まる | 読む人 | 自分のことだと感じて、先を読む |
| 通う手順が小さく書いてある | 読む人 | 自分にもできそうだと思い、申し込む |
体験レッスンの当日を、サイトで先に見せる
体験の申込みをためらう理由で多いのは、当日に何が起きるか分からない、という不安です。
この不安は、当日の流れをサイトに書いておくだけで小さくできます。
申込みから当日までに起きること
申込みのボタンを押したあと、何が起きるのかを書きます。
確認の連絡がいつ、どんな方法で届くのか。
当日は何を持っていけばいいのか、子どもの場合は保護者が見学できるのか。
こうした小さな疑問に先に答えておくと、申込みのあとの取り消しも減ります。
当日の授業の流れ
体験の授業が、どんな順番で進むのかを書きます。
あいさつのあと、簡単な会話で今の英語の様子を確かめ、短い授業を受けて、最後に講師と話す時間がある。
流れが書いてあれば、子どもにも事前に説明できます。
人見知りの子どもを連れていく保護者にとって、これは大きな安心になります。
最後に何を持ち帰れるのか
体験の最後に、何を持ち帰れるのかを書きます。
当日の授業で話せた表現や、講師から見た今の様子を、紙やメールで渡す教室があります。
持ち帰る記録があれば、家族と相談するときの材料になります。
先に見た「今日決めなくて大丈夫です」という終わり方と組み合わせると、無理なく次へつながります。
図のとおり、体験の当日は申込みから記録を持ち帰るまでがひと続きになっています。
どこか1か所でも流れが途切れていると、そこで次の申込みが止まります。
自分の教室の体験の案内を読み返し、この流れのどこが書かれていないかを確かめてみてください。
| 体験の段階 | 読む人が不安に感じること | サイトに書いておくこと |
|---|---|---|
| 申込みの前 | 当日に何をするのか分からない | 授業の流れを、順番に短く |
| 申込みの直後 | ちゃんと受け付けられたのか | 確認の連絡が届く時間と方法 |
| 当日の朝 | 何を持っていけばいいのか | 持ち物と服装、保護者の見学の可否 |
| 授業の最中 | 子どもがなじめるか | 慣れるまで講師がどう関わるか |
| 授業の後 | その場で入会を迫られないか | 記録を持ち帰り、家で考えてよいこと |
子ども向けと大人向けで、ページを分ける
子どもと大人の両方を教えている教室は、ページを1つにまとめていることがよくあります。
けれど、子ども向けと大人向けでは、読む人が知りたいことがまるで違います。
子ども向けのページは、保護者に向けて書く
子ども向けのページを読むのは、ほとんどが保護者です。
保護者が知りたいのは、子どもが楽しく通えるかと、学校の英語とどう関係するかです。
先に見たとおり、いまの小学生は3年生から学校で英語に触れています。
学校で習った表現を教室で使う時間がある、といった書き方は、保護者に響きやすいものです。
学校の決まりに触れるときは、何年の何告示の指導要領に基づく話かを書き添えてください。
大人向けのページは、続けられる形を見せる
大人の受講生の多くは、自分の教養を高めるために英語を学んでいます。
この人たちが気にするのは、仕事や家庭と両立して続けられるかどうかです。
振替の決まり、通う曜日を変えられるか、少しの間お休みできるかを書いておきます。
通っている大人の受講生が、どんな目的で、どれくらいの頻度で通っているかの例も役に立ちます。
入口を分けると、測れることが増える
ページを分けると、どちらのページから申込みが来ているかが分かるようになります。
子ども向けのページは読まれているのに申込みが少ない、といったことが数字で見えます。
どこを直せばいいかが分かるので、手を入れる場所を絞れます。
| ページ | 主に読む人 | 最初に書くこと |
|---|---|---|
| 子ども向け(未就学) | 保護者 | 英語に親しむ時間の過ごし方、慣れるまでの関わり方 |
| 子ども向け(小学生) | 保護者 | 学校の英語との関係、授業で話す時間 |
| 子ども向け(中学生) | 保護者と本人 | 定期試験や検定への備え方 |
| 大人向け(趣味や教養) | 本人 | 続けやすい通い方、振替やお休みの決まり |
| 大人向け(仕事で使う) | 本人 | 仕事の場面に合わせた練習の中身 |
契約と辞め方を、ページに書いておく
この記事でいちばん伝えたいのが、この節です。
契約の決まりと辞め方を、サイトの上で先に書いておくことです。
書いておきたい項目
書いておきたいのは、月謝の払い方、契約の期間、辞めるときの手続きです。
特定継続的役務にあたる契約の形なら、クーリング・オフと中途解約の説明も加えます。
教材を買ってもらう教室は、教材の扱いも書いておきます。
金額そのものは料金のページに書き、ここでは決まりと手続きの説明に絞ると読みやすくなります。
なぜ辞め方を書くと申し込まれるのか
辞め方を書くと、生徒が辞めてしまうのではないかと心配する方もいます。
実際には逆のことが起きやすいと、私たちは考えています。
辞めるときの決まりが分かっていると、読む人は「とりあえず始めてみよう」と思えるからです。
入口の不安が小さくなると、体験の申込みも、体験の後の入会も進みやすくなります。
辞め方が書いていない教室と並べたとき、書いてある教室のほうが誠実に見えます。
体験の当日に渡す書面も、サイトで予告する
特定継続的役務にあたる契約では、契約の前に概要書面を渡すことになっています。
体験の当日に契約の話をするなら、その書面を渡すことをサイトで予告しておけます。
当日に書面をお渡しし、持ち帰ってご家族と読んでいただけます、と一言あるだけで、読む人の構えは変わります。
| 書いておく項目 | 書き方の例 | 読む人が得る安心 |
|---|---|---|
| 払い方 | 毎月の口座振替か、まとめての前払いか | 先にまとまった額を払うのかが分かる |
| 契約の期間 | 1か月ごとの更新か、決まった期間か | いつまで続ける約束なのかが分かる |
| 辞めるときの手続き | 何日前までに、どの方法で伝えるか | 揉めずに辞められると分かる |
| クーリング・オフ | 書面を受け取ってから8日以内なら解除できること | 当日に決めても考える時間があると分かる |
| 中途解約 | 8日を過ぎても解約でき、精算の考え方があること | 途中で事情が変わっても大丈夫だと分かる |
| 教材の扱い | 教材を買う必要があるか、解約のときどうなるか | 思わぬ出費がないと分かる |
入会した生徒に続けてもらうための見せ方
英会話の教室では、入会してもらうことと同じくらい、続けてもらうことが大事です。
先に見たとおり、英会話の上達は本人にも周りにも見えにくいからです。
上達を記録して、見える形にする
見えにくい上達は、記録にすると見えるようになります。
入会したときに話せた表現と、3か月後に話せる表現を並べて残しておく。
授業の最初に話した1文を、毎回ノートに書き留めておく。
こうした記録があれば、本人も保護者も変化を確かめられます。
記録は、本人の許可を得たうえで、サイトの事例として紹介することもできます。
保護者への報告を、決まった時期に行う
子ども向けの教室では、保護者が教室の様子を知る機会が少ないものです。
授業の後に数分話す、数か月ごとに短い報告を渡す、といった決まった機会を作っておきます。
保護者が様子を知っていれば、家で子どもに英語の話を振ることもできます。
家での会話が増えると、子どもも教室に通う意味を感じやすくなります。
辞めそうな時期を、先に知っておく
生徒が辞めやすい時期は、教室ごとにある程度の傾向があります。
入会して数か月たった頃、学年が上がる春、受験の準備が始まる頃などです。
自分の教室で、いつ辞める人が多いのかを記録しておくと、その前に手を打てます。
その時期の少し前に面談を入れるだけでも、辞める人が減ることがあります。
| 通い始めてからの時期 | 生徒や保護者に起きやすいこと | 教室ができること |
|---|---|---|
| 入会した月 | 新しい場所に慣れるのに精一杯 | 慣れるまでの関わり方を保護者に伝える |
| 3か月前後 | 上達の実感が持てず迷い始める | 入会時と今の記録を並べて見せる |
| 学年が上がる春 | 習い事を見直す家庭が増える | 次の1年で目指すことを一緒に決める |
| 受験の準備が始まる頃 | 英語以外の勉強を優先したくなる | 試験の英語と教室の授業の関係を説明する |
| 1年を過ぎた頃 | 慣れて新鮮さが薄れる | 発表の場や新しい課題を用意する |
地図検索と口コミの扱い方
近所で英会話の教室を探す人の多くは、地図の検索も使います。
ここでの見え方も、サイトとそろえておく必要があります。
教室の情報を、どこでも同じにそろえる
地図検索に出てくる教室の名前、場所、開いている曜日と時間は、サイトと同じにしておきます。
サイトでは土曜も開いているのに、地図では土曜が休みになっている、といったずれがあると、読む人は迷います。
開講の曜日を変えたときは、サイトと地図の両方を同じ日に直してください。
口コミは、特典と引き換えにしない
口コミを増やしたい気持ちは分かりますが、特典と引き換えに書いてもらうのは避けてください。
事業者が内容に関わった口コミを、それと分からない形で載せることは、2023年10月から景品表示法でステルスマーケティングとして規制されています。
特典と引き換えの頼み方は、この規制にあたるおそれがあります。
お願いをするだけにして、書くかどうかも内容も相手に任せるのが安全です。
いただいた口コミには、良いものにも厳しいものにも、丁寧に返事を書いておきます。
| 項目 | よく起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 教室の名前 | サイトと地図で表記が違う | どちらも同じ表記にそろえる |
| 開いている曜日と時間 | 変更が片方にしか反映されていない | 変えた日に両方を直す |
| 写真 | 開業したときの写真のまま | 授業の様子が分かる最近の写真に替える |
| 口コミの頼み方 | 特典と引き換えにしている | お願いだけにして、内容は相手に任せる |
| 口コミへの返事 | 返事をしていない | 良いものにも厳しいものにも丁寧に返す |
よくある質問
Q. 体験レッスンは無料にしたほうがいいですか?
無料にするかどうかより、体験の当日に何をして何を持ち帰れるのかが伝わっているかのほうが、申込みへの影響は大きいと考えています。
有料の体験でも、流れと持ち帰るものがはっきりしていれば申込みは入ります。
無料にする場合も、当日の流れの説明は省かないでください。
Q. 月謝の金額はサイトに書いたほうがいいですか?
書いておくことをおすすめします。
金額が分からないと、読む人は高いのではないかと考えて、問い合わせる前に閉じてしまいます。
あわせて、払い方や辞めるときの決まりも書いておくと、金額だけで比べられにくくなります。
Q. 自分の教室の契約が特定継続的役務にあたるか分かりません
期間と支払う額によって決まるので、契約の形を確かめる必要があります。
消費者庁が公開している特定商取引法の説明を読み、判断に迷う場合は消費生活センターや専門家に相談してください。
対象かどうかに関わらず、辞めるときの決まりを書いておくことは、読む人の安心につながります。
Q. 講師が自分1人だけで、サイトに書くことがありません
講師が1人の教室には、1人だからこそ書けることがあります。
毎回同じ講師が教えるので、生徒の様子をずっと見ていられる、といった点です。
授業で大切にしていることを1つと、通っている生徒の具体的な場面を1つ書くところから始めてみてください。
Q. 家で学べる手段があるのに、教室に通う意味をどう書けばいいですか?
教室で会うからこそできる関わり方を、具体的に書きます。
子どもが慣れるまで隣で待つ、言葉に詰まったときに表情を見て助け舟を出す、ほかの生徒と話す時間がある、といったことです。
家で学ぶ手段を悪く言う必要はありません。
家での学習と組み合わせた通い方を提案している教室もあります。
まとめ
英会話の教室の集客が難しいのは、家の中に英語を学べる手段があるからです。
だからこそ、教室にわざわざ通う理由を、サイトの上で先に言葉にしておく必要があります。
Q&Aサイトの相談者のように、チラシも体験もホームページも試して手応えがないなら、手段を足す前に、サイトで読む人が止まっていないかを確かめてください。
上達を約束する言葉は、結果が出なかったときに教室を苦しくします。
約束の代わりに、体験の当日の流れと、通っている生徒の具体的な場面を書きます。
語学の教室には、特定商取引法で決められた契約のルールがあります。
書面、クーリング・オフ、中途解約の決まりを先にサイトで説明しておくと、それ自体が選ばれる材料になります。
子ども向けと大人向けでページを分け、それぞれの読む人に向けて書くと、どこを直せばいいかも見えてきます。
今日できる点検
最後に、今日のうちに自分の教室のサイトで確かめられることを表にまとめました。
全部を一度に直す必要はありません。
いちばん気になった1か所から始めてください。
| 点検する場所 | 確かめること | 直すときの方向 |
|---|---|---|
| トップページの最初の画面 | 読む人の悩みから始まっているか | 教室の紹介の前に、読む人の悩みを1行書く |
| 体験レッスンのページ | 当日の流れと持ち帰るものが書いてあるか | 申込みから記録を持ち帰るまでを順番に書く |
| 講師の紹介 | 授業で大切にしていることが書いてあるか | 経歴の前に、教え方を1つ書く |
| 子ども向けと大人向け | ページが分かれているか | 読む人ごとにページを分ける |
| 契約と辞め方 | 払い方、期間、辞めるときの手続きが書いてあるか | 決まりと手続きを1つのページにまとめる |
| 上達の約束 | 何か月で話せる、合格保証などの言葉がないか | 教室が実際にしていることの説明に置き換える |
| 地図検索の情報 | 曜日と時間がサイトと同じか | 違っていれば今日のうちにそろえる |
点検してみて、どこから手をつければいいか迷ったときは、体験レッスンのページから始めてください。
体験の申込みは、チラシから来た人も、地図から来た人も、最後に通る場所だからです。
次の授業が始まる前に、そのページを初めて見る人の目で上から読んでみてください。
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