検索の広告を出すと、問い合わせは来る。
ところが月末に数字を締めると、広告の請求を払ったあとに利益がほとんど残っていない。
遺品整理の会社を営んでいる方なら、この感覚に覚えがあると思います。
この記事は、遺品整理や生前整理を手がける会社の経営者の方に向けて書いています。
家財の片付けや空き家の整理を、遺品整理と並べて受けている会社も対象です。
不用品回収の集客については、不用品回収の集客について書いた記事で料金の見せ方を中心にまとめました。
この記事では、遺品整理にしかない事情に絞ります。
依頼する人が家族を亡くしたばかりで、気持ちも手続きも途中のまま業者を探している、という事情です。
国民生活センターや環境省、厚生労働省が公表している一次資料のうち、確かめられたものだけを使って、依頼する人の不安を整理します。
読み終えたときに、自社のサイトで最初に書き足すことが1つ決まっている。
そこをこの記事のゴールにしています。
Q&Aサイトで見かけた、広告費が利益を食う遺品整理業者の相談
先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。
投稿されたのは2024年の2月で、遺品整理やごみ屋敷の片付け、生前整理を手がけている業者の方からの相談でした。
広告を出しても利益が残らない
投稿者は、集客を主に検索の広告に頼っていると書いていました。
ところが地元には同業者が多く、遺品整理の言葉で検索すると、画面の上が広告だらけになるそうです。
それなりの予算をかけて毎月運用しているのに、利益はさほど出ない。
自然検索にも力を入れようと、あれこれ試しているものの、順位はいつも3ページ目から4ページ目のあたりにとどまっている。
チラシのポスティングや新聞の折り込み、足を使った営業はしていないとのことでした。
同業の皆さんはどうやって集客しているのか、なかなか厳しいですよね、という問いかけで投稿は結ばれていました。
回答に並んだのは、口コミと地元のつながりの話
寄せられた回答は、どちらも長く業界にいる人の目線からのものでした。
ある回答者は、広告で同じ土俵に立つなら大きな資金を出す会社にはかなわない、と書いていました。
そのうえで、近所の口コミや紹介で仕事を回すのが遺品整理の本来の姿だ、と続けています。
もう1人の回答者は、評判の悪い新規の業者が増えているせいで、依頼する人が身構えていると指摘していました。
信用のない業者と同じ目で見られているのではないか、という厳しい問いかけもありました。
どちらの回答も、広告の運用の上手下手より先に、依頼する人の信用の話をしています。
広告の前に、依頼する人の迷いを見る
回答者の指摘は、遺品整理の集客の核心に触れていると思います。
遺品整理を頼む人は、広告を見て安い業者を選んでいるつもりでも、実際には「この業者に家の中を任せて大丈夫か」を確かめています。
その確かめる場所が、広告の先にある業者のページです。
ページで答えが見つからなければ、問い合わせは別の業者に流れ、広告費だけが残ります。
広告の予算を見直す前に、広告をクリックした人が開くページで何を確かめているのかを整えておく価値があります。
投稿者の会社のように、ポスティングも営業もしていない会社ほど、ページが唯一の営業担当になっています。
その営業担当が料金表を読み上げるだけなら、遺族は電話をかける前に別の業者のページへ移ります。
| 試していること | そこで起きていたかもしれないこと | 次に確かめること |
|---|---|---|
| 検索の広告を増やす | クリックした遺族が、ページで任せられる理由を見つけられなかった | 貴重品や思い出の品の扱いがページに書いてあるか |
| 自然検索の順位を上げようとする | 料金表と作業写真だけのページが、他社のページと見分けられない | 自社にしか書けない作業の進め方が載っているか |
| 比較サイトに登録する | 一覧の中で、料金と口コミの点数だけで比べられる | 比較サイトから飛んだ先に、遺族向けの説明があるか |
| 安さと即日対応を前に出す | 急かされているように感じた遺族が身構える | 遺族の気持ちが整うまで待てることを書いているか |
| 紹介を待つ | 紹介を受けた人がページを開き、紹介者に説明を返せない | 紹介してくれる人が読めるページがあるか |
これは遺品整理業者の9割が入り込む落とし穴です
問い合わせが少ない、あるいは問い合わせが依頼に進まないとき、多くの業者は「見つけてもらえていない」と考えます。
見つけてもらえていないなら、広告を増やし、比較サイトの掲載を増やせばいい。
ところが掲載を増やしても、依頼の数はそれほど変わらないことがよくあります。
見つけた遺族が、ページの中で判断の材料を見つけられずにいるからです。
この記事で「9割」と書いたのは統計の数字ではありません。
片付けの業種の方から相談を受けていると、ほとんどの方が最初に「露出を増やす」話から始める、という実感を言葉にしたものです。
不用品回収と同じ土俵で比べられている
遺品整理の会社のページは、不用品回収のページとよく似た作りになっています。
トラックの大きさごとのパック料金、作業の前後の写真、対応する地域の一覧。
どれも必要な情報ですが、これだけでは遺品整理を頼む人の問いに半分しか答えていません。
不用品回収を頼む人は、要らない物を早く安く運び出したいと考えています。
遺品整理を頼む人は、要らない物を運び出す前に、残す物を確かに残したいと考えています。
同じ作業に見えても、依頼する人の頭の中で最初に浮かぶ問いが違います。
料金と速さだけで並べると、遺品整理の会社は不用品回収の会社と同じ物差しで比べられ、価格の勝負に引き込まれます。
遺族が業者を選ぶのは、気持ちが追いついていないとき
遺品整理の依頼は、家族を亡くしてから数週間から数か月のあいだに集中します。
葬儀や法要が終わり、役所や銀行の手続きに追われながら、実家の片付けに手をつけなければならない時期です。
この時期の遺族は、気持ちの整理がついていないまま、限られた時間の中で業者を決めています。
故人の物を他人に触らせることへのためらいもあります。
業者のページを開いた遺族が最初に探すのは、料金より先に「この人たちは父の物を雑に扱わないか」という手がかりです。
その手がかりがページに書かれている業者から、問い合わせを受けていきます。
決める人と、作業に立ち会う人が分かれている
遺品整理では、業者を探す人と、最終的に決める人と、作業の日に鍵を開ける人が、それぞれ別の家族であることが珍しくありません。
たとえば、東京で働く長男がスマートフォンで業者を探し、地元に住む長女が見積もりに立ち会い、費用は兄弟で分けて払う、という形です。
この場合、ページを読むのは長男ですが、問い合わせに進むには長女と話がまとまる必要があります。
長男は業者のページの言葉を使って、長女に「ここなら任せられそうだ」と説明します。
そのときに使える言葉がページに無ければ、説明は「安かったから」「上に出てきたから」になり、兄弟のどちらかが不安を口にした時点で話が止まります。
遺品整理のページは、読んだ本人を納得させるだけでなく、読んだ本人が家族に説明するための材料を渡す役目も負っています。
家族の説明に使われる言葉が載っている業者ほど、比較の場に残り続けます。
| 比べる点 | 不用品回収を頼む人 | 遺品整理を頼む人 |
|---|---|---|
| 頼むときの気持ち | 要らない物を早く片付けたい | 故人の物を雑に扱われたくない |
| 最初に浮かぶ問い | いくらで、いつ来てくれるか | 残したい物を確かに残してくれるか |
| 決める人 | 本人が1人で決めることが多い | 兄弟や親族と相談して決める |
| 作業の場にいるか | 立ち会うことが多い | 遠方で立ち会えないことがある |
| ページで答える問い | 料金と当日の段取り | 仕分けの進め方、貴重品の扱い、報告の仕方 |
数字で見る、遺品整理を頼む人のいま
ページを直す前に、遺品整理を頼む人がどれくらいいて、どんな不安を抱えているのかを確かめておきます。
ここでは、厚生労働省と国民生活センターと環境省が公表している一次資料から、確かめられた数字と文言だけを使います。
1年に亡くなる人は、およそ159万人
厚生労働省が2026年6月3日に公表した人口動態統計月報年計(概数)によると、2025年に亡くなった日本人は1,589,489人でした。
資料には「死亡数は、1,589,489 人で5年ぶりに減少」と書かれています。
前の年より15,889人減ったものの、1年に150万人を超える人が亡くなる状態は続いています。
亡くなった人の数だけ、住まいと家財が残ります。
そのすべてが業者に頼まれるわけではありませんが、遠方に住む家族や、働きながら片付ける家族ほど、業者の手を借りる場面が増えます。
需要の大きさは、遺品整理の会社が増え続けている理由でもあります。
需要が大きい市場では、新しく参入する会社も増え、検索の画面は似たような業者のページで埋まっていきます。
その中で遺族に選ばれるかどうかは、需要の大きさとは別のところで決まります。
遺品整理サービスの相談は、消費生活センターに寄せられ続けている
国民生活センターは2018年7月19日に、遺品整理サービスでの契約トラブルについて注意を呼びかける資料を公表しました。
資料は遺品整理サービスについて、「核家族化や高齢者の独居世帯の増加という社会の変化の中で注目されています」と書いています。
続けて、全国の消費生活センター等に「高額な追加料金が発生した」「処分しない予定の遺品が処分された」といった相談が寄せられている、と述べています。
同じ資料によると、全国の消費生活相談の情報網に登録された遺品整理サービスの相談は、2013年度の73件から、2017年度には105件に増えていました。
件数だけを見ると多くはありません。
けれど、相談窓口までたどり着いた人の後ろには、不満を飲み込んだ遺族がもっと多くいると考えるのが自然です。
遺品整理の会社にとって大事なのは、この相談の中身です。
遺族が困ったのは料金だけでなく、残すはずの物を処分されたことでもありました。
国が遺族に勧めている確かめ方
国民生活センターの資料は、遺族への助言として次のような項目を挙げています。
「料金やキャンセル料、具体的な作業内容について事前に確認するようにしましょう」
「残しておく遺品と処分する遺品を明確に分けておくようにしましょう」
環境省も、家庭の不用品の回収について注意を呼びかけています。
環境省の家電リサイクルに関する案内には、「ご家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の『一般廃棄物処理業許可』や委託が必要です。『産業廃棄物処理業の許可』や『古物商の許可』では回収できません。」とあります。
つまり遺族は、国から「作業の中身を事前に確かめなさい」「残す物を分けておきなさい」「許可を確かめなさい」と言われている状態で、業者のページを開きます。
国が勧める確かめ方に、ページが先に答えている業者は、遺族の確認作業を半分済ませてあげていることになります。
| 公的な資料 | 書かれていること | 遺品整理の会社にとっての意味 |
|---|---|---|
| 厚生労働省 人口動態統計月報年計(概数)2025年 | 亡くなった日本人は1,589,489人 | 1年に150万人を超える人の住まいと家財が残る |
| 国民生活センター 2018年7月の公表資料 | 遺品整理サービスの相談は2013年度73件、2017年度105件 | 相談の中身は追加料金と、残す物の処分 |
| 同上 | 料金や作業内容を事前に確認するよう助言 | 作業の進め方をページに書いておく |
| 同上 | 残す遺品と処分する遺品を分けておくよう助言 | 仕分けの手伝い方をページに書いておく |
| 環境省 家電リサイクルの案内 | 家庭の廃棄物の回収には市区町村の許可や委託が要る | 許可の種類と運び出した物の行き先を書く |
遺族はどんな状態で業者を探しているのか
数字と資料から見えるのは、遺族が不安を抱えたまま、急いで業者を決めなければならない姿です。
ここでは、業者のページを開く遺族がどんな状態にあるのかを、もう少し細かく見ていきます。
離れて暮らし、何度も通えない
実家の遺品整理を頼む人の多くは、故人と離れて暮らしています。
新幹線や飛行機で実家に戻れるのは、週末か、休みを取れた数日だけです。
その限られた日数の中で、見積もりに立ち会い、残す物を選び、近所にあいさつをして、また仕事に戻らなければなりません。
この人たちがページで探しているのは、見積もりを何回呼べばいいのか、作業の日に立ち会わなくても進められるのか、という段取りの情報です。
立ち会えない日の作業を、どうやって確かめられるのかも気にしています。
何を残すか、家族の中で決まっていない
遺品整理の現場では、作業の当日になっても、何を残すかが家族の中で決まりきっていないことがよくあります。
写真の束、手紙、着物、趣味の道具。
1人では捨てると決められず、兄弟に聞こうと思っているうちに作業の日が来てしまう。
国民生活センターが「残しておく遺品と処分する遺品を明確に分けておく」よう勧めているのは、この迷いが後のトラブルになりやすいからだと思います。
迷っている遺族にとって頼りになるのは、迷った物をいったん取り置いてくれる業者です。
その取り置きの仕組みがページに書かれていれば、遺族は決めきれないまま依頼しても大丈夫だと分かります。
手続きの途中で、書類や通帳を探している
遺品整理の時期は、相続の手続きの時期と重なります。
遺族は銀行の通帳や印鑑、保険の証書、年金の書類、家の権利に関わる書類を探しながら片付けを進めています。
故人がどこに何をしまっていたのかを、家族が知らないことも珍しくありません。
業者に頼むとき、遺族は「探してほしい物を伝えたら、作業の中で気をつけて探してくれるのか」を知りたがっています。
探し物の頼み方と、見つかったときの渡し方がページに書いてあれば、その不安は問い合わせの前に小さくなります。
賃貸の退去や家の売却に期限がある
故人が賃貸の住まいに住んでいた場合、家主から部屋の明け渡しの期限を示されることがあります。
持ち家でも、売却や解体の日程が先に決まり、それまでに家の中を空にしなければならないことがあります。
期限に追われた遺族は、早く来てくれる業者を探しますが、同時に急かされて大事な物を失うことも怖がっています。
期限に間に合わせる段取りと、間に合わせるために大事な物を見落とさない工夫を、両方とも書いておく必要があります。
故人の暮らしぶりを、他人に見られたくない
晩年に1人で暮らしていた親の家は、片付けが行き届いていないことがあります。
台所に物が積み重なり、使わなくなった部屋に段ボールが並んでいる。
遺族はその様子を見て、親の晩年の暮らしに気づけなかった自分を責めることがあります。
そして、その部屋を初めて会う業者に見せることに、強いためらいを感じます。
ページに「どんなお部屋の状態でも、驚いたり責めたりしません」と書いてあるだけで、電話をかける気持ちの重さは変わります。
近所の目を気にする遺族も多いので、作業の車や服装で近所に遺品整理だと分からないよう配慮できるなら、それも書いておきます。
| 遺族の状態 | ページで探していること | ページに置いておく情報 |
|---|---|---|
| 離れて暮らしている | 何回通えば済むか、立ち会わずに進められるか | 見積もりから作業までの回数、立ち会えない日の報告の仕方 |
| 残す物が決まっていない | 決めきれない物をどうしてくれるか | 取り置きの仕組みと、取り置ける期間 |
| 書類や通帳を探している | 探し物を頼めるか | 探してほしい物の伝え方と、見つかったときの渡し方 |
| 退去や売却の期限がある | 期限に間に合うか | 作業日数の目安と、急ぎのときの段取り |
| 兄弟や親族と相談している | 家族に説明できる材料があるか | 作業の流れを1枚にまとめた説明 |
| 部屋を見られたくない | 責められたり、近所に知られたりしないか | 部屋の状態を問わないことと、近所への配慮 |
遺品整理の集客がうまくいかない構造
依頼する人は増えているのに、自社には利益の残る依頼が来ない。
この食い違いは、経営者の努力が足りないから起きるわけではありません。
遺品整理の情報が流れる仕組みそのものに、真面目に作業している会社が損をしやすい構造があります。
検索の上位が、広告と比較サイトで埋まる
遺品整理の言葉で検索すると、画面の上には広告が並び、その下に業者を一覧で比べるサイトが続きます。
冒頭の相談者が書いていたように、自社のページは3ページ目や4ページ目に沈み、広告を出さなければ遺族の目に触れません。
広告で上に出るためには、同じ言葉で広告を出している他社と競り合う必要があります。
参入する会社が増えるほど競り合いは激しくなり、1件の問い合わせを取るための広告費は上がっていきます。
比較サイトに載れば遺族の目には触れますが、そこでは料金の目安と口コミの点数が並ぶだけで、会社ごとの作業の丁寧さは見えません。
結果として、遺品整理の会社は、どの入口から入ってきた遺族にも、料金で比べられることになります。
料金で比べられる限り、作業を丁寧にしている会社ほど、手間のぶんだけ不利になります。
丁寧さをページの言葉に置き換えない限り、その手間は遺族の目に見えないままです。
ホームページが、料金表と作業写真だけになっている
多くの遺品整理の会社のホームページは、似た構成をしています。
間取りごとの料金の目安、トラックの写真、作業の前後の写真、対応地域、問い合わせの電話番号。
どれも書かれていて当然の情報ですが、遺族が最初に抱く問いには答えていません。
遺族が知りたいのは、残す物をどうやって選ぶのか、通帳や印鑑が出てきたらどうしてくれるのか、立ち会えない日の作業をどう確かめられるのか、といったことです。
作業の前後の写真は、部屋が空になったことを示しますが、大事な物が守られたことは示しません。
料金表は、いくらかかるかを示しますが、その料金の中で何を丁寧にしてくれるのかは示しません。
紹介してくれる人が読めるページがない
冒頭の相談に寄せられた回答では、口コミと紹介で仕事を回すのが本来の姿だ、と書かれていました。
遺品整理の紹介は、近所の人だけから来るわけではありません。
相続の手続きを手伝う行政書士や司法書士、故人の介護を担当していたケアマネジャー、実家の売却を任された不動産会社、葬儀を担当した葬儀社。
こうした人たちは、遺族から「片付けをどこに頼めばいいか」と聞かれる立場にいます。
ところが、紹介する側の人が業者のページを開いても、紹介して大丈夫かを判断する材料が見つからないことが多いのです。
紹介した業者が遺族とトラブルを起こせば、紹介した人の信用も傷つきます。
だから紹介する側は、ページで作業の進め方と許可の状況を確かめられる業者を選びます。
紹介する側の人は、遺族よりも冷静に業者のページを読みます。
料金の安さより、説明の筋が通っているか、約束の範囲がはっきりしているかを見ています。
その目で読まれたときに耐えられるページがあるかどうかで、紹介の数は変わります。
| 構造の問題 | 業者の側で起きていること | 次にすること |
|---|---|---|
| 検索の上位が広告と比較サイト | 広告費が上がり、利益が残らない | 広告の先のページで、任せられる理由を示す |
| 比較サイトで料金だけが並ぶ | 作業の丁寧さが伝わらず、価格の勝負になる | 比較サイトから飛んだ先に、遺族向けの説明を置く |
| 料金表と作業写真だけのページ | 遺族の最初の問いに答えていない | 仕分けと貴重品の扱いを書く |
| 紹介する人が読めるページがない | 専門家や不動産会社が紹介をためらう | 紹介する人向けの説明を1ページにまとめる |
| 新しい業者の評判が悪い | 真面目な会社まで同じ目で見られる | 許可の状況と運び出した物の行き先を書く |
よくある打ち手と、その先に起きること
問い合わせが減ったとき、多くの遺品整理の会社が同じような打ち手を試します。
どれも一度は試す価値があるものですが、ページの中身を変えないまま続けると、手間と費用ばかりが増えていきます。
ここでは、よく見かける打ち手と、その先で起きがちなことを順番に見ていきます。
検索の広告の予算を増やす
問い合わせが足りないとき、最初に思いつくのは広告の予算を増やすことです。
予算を増やせば、表示される回数は増え、クリックも増えます。
ところが、クリックした遺族が開くページが変わらなければ、問い合わせに進む割合も変わりません。
表示が増えた分だけ、他社と見比べられる回数も増えます。
ページで任せられる理由を示せないまま比べられると、遺族は料金の安い業者か、より丁寧に見える業者に流れていきます。
広告の費用は増えたのに、手元に残る利益は減る、という冒頭の相談と同じ状態が続きます。
比較サイトへの登録を増やす
比較サイトや一括見積もりのサイトに登録すると、遺族の目に触れる機会は増えます。
ただし、比較サイトの掲載の枠は決まっていて、会社ごとの作業の進め方を書き込む余地はあまりありません。
一括見積もりでは、同じ遺族に何社もの業者が同時に連絡するため、最初に電話がつながった業者か、最も安い見積もりを出した業者が選ばれやすくなります。
紹介の手数料がかかる仕組みなら、依頼が増えるほど1件あたりに残る利益は薄くなります。
比較サイトで知った遺族も、決める前には会社の名前で検索して、公式のページを確かめます。
その公式のページで遺族の問いに答えていれば、比較サイトの一覧から抜け出して指名される余地が生まれます。
「最安」と「即日対応」を前に出す
価格の勝負に引き込まれた会社は、ページの一番上に安さと速さを並べがちです。
不用品の回収なら、それで選ばれることもあります。
遺品整理では、安さと速さを強く押し出すほど、遺族の一部は身構えます。
安くするために何かを省いているのではないか、急いで作業するために大事な物を見落とすのではないか、と考えるからです。
国民生活センターの資料にある「処分しない予定の遺品が処分された」という相談を知っている遺族なら、なおさらです。
安さと速さは、丁寧さを示したうえで添えると効き目があります。
作業実績の写真を並べる
作業の前後の写真を何十枚も並べて、実績の多さを見せる会社もあります。
写真は作業の規模を伝えますが、遺族が知りたいことの多くは写真に写りません。
残す物をどうやって選んだのか、見つかった貴重品をどう渡したのか、立ち会えなかった家族にどう報告したのか。
写真に一言ずつ、その現場で何を大事にしたのかを添えると、同じ写真が遺族にとって判断の材料に変わります。
故人の家の中を写した写真を載せるときは、遺族の了解を取っていることも書いておくと安心です。
受けられる仕事を、全部並べる
遺品整理、生前整理、ごみ屋敷の片付け、特殊清掃、買取、解体、引っ越しの手伝い。
受けられる仕事をすべてページに並べると、間口が広がったように感じます。
けれど、遺族の目には「何でも屋」に映り、遺品整理を任せる専門の会社には見えにくくなります。
遺族が探しているのは、故人の物を扱うことに慣れた会社です。
遺品整理のページでは遺品整理の話だけをして、他の仕事は別のページに分けたほうが、遺族に届く言葉が濃くなります。
| よくある打ち手 | その先で起きがちなこと | 先にしておくこと |
|---|---|---|
| 広告の予算を増やす | 比べられる回数が増え、利益が残らない | 広告の先のページに仕分けと貴重品の扱いを書く |
| 比較サイトへの登録を増やす | 料金で比べられ、手数料で利益が薄くなる | 名前で検索されたときに読まれるページを整える |
| 最安と即日対応を前に出す | 遺族が手抜きや見落としを疑う | 丁寧さを示したうえで速さを添える |
| 作業写真を並べる | 大事な物が守られたことが伝わらない | 写真に、その現場で大事にしたことを添える |
| 受けられる仕事を全部並べる | 専門の会社に見えず、遺族の言葉が薄まる | 遺品整理のページでは遺品整理の話に絞る |
| 料金表を細かくする | 遺品整理ならではの作業が料金に埋もれる | 料金の中で何をするのかを言葉で書く |
「売れるサイトはみな謙虚」を遺品整理に当てはめる
ここまでの話をまとめると、依頼が利益につながらない遺品整理の会社のページには共通点があります。
会社の料金と作業の実績は書いてあるのに、遺族の迷いには答えていない、という点です。
私たちは、この状態を直す考え方を「売れるサイトはみな謙虚」と呼んでいます。
主役は、遺族とその家族の時間
謙虚なページでは、主役は会社でも経営者でもありません。
主役は、親を亡くし、限られた休みの中で実家を片付けようとしている遺族です。
その遺族が、兄弟と揉めずに片付けを終え、故人の大事な物を手元に残し、期限までに家を明け渡す。
ページが描くのは、その遺族がたどり着きたい姿です。
会社の創業の思いや代表のあいさつを最初に長く並べるページは、主役の座を会社の側に置いています。
遺族が知りたいのは、会社がどれだけ立派かより、自分たちの片付けがどう進むかです。
創業の思いを書くなとは言いません。
遺族の迷いに答えたあとのページの後ろのほうに置けば、思いはむしろ素直に伝わります。
順番を入れ替えるだけで、同じ言葉が自慢から信頼の手がかりに変わります。
業者は、手続きと気持ちの道案内に回る
主役が遺族なら、会社は道案内の役に回ります。
道案内の会社は、遺族が迷いそうな場所を先回りして照らします。
何を残すか決まっていなくても頼んでいいのか、通帳が見つかったらどうなるのか、立ち会えない日の作業はどう確かめるのか。
片付けの途中で遺族がつまずきそうな場所に、先に答えを置いておく。
それだけで、遺族は「この会社なら父の物を任せられる」と感じます。
道案内の言葉は、自慢の言葉より控えめに聞こえますが、遺族が電話をかける理由になる力はずっと強いものです。
遺族の迷いに先回りしてページに書くこと
では、遺族の迷いに先回りするには、ページに何を書けばいいのか。
国民生活センターが遺族に勧めている確かめ方と、遺族の置かれた状態を重ねると、書くことは5つに絞れます。
1. 残す物の仕分けと、決めきれない物の取り置き
最初に書くのは、残す物をどうやって選ぶかです。
作業の前に家族と一緒に部屋を回り、残す物に印をつける。
決めきれない物は専用の箱に取り置き、家族が後で見直せるようにする。
取り置いた物を何日まで預かれるのか、預かった物をどうやって家族に渡すのかも書いておきます。
国民生活センターの助言にある「残しておく遺品と処分する遺品を明確に分けておく」作業を、会社が手伝ってくれると分かれば、遺族は決めきれないまま依頼しても大丈夫だと思えます。
2. 貴重品や現金が出てきたときの扱い
遺品整理の現場では、引き出しの奥や本の間から、現金や通帳、印鑑、貴金属が出てくることがあります。
遺族が最も怖がっているのは、それらが気づかれないまま処分されることと、持ち去られることです。
見つけた物をその場で写真に撮り、一覧にして家族に渡す。
現金はその場で家族と一緒に数える。
探してほしい物があれば、作業の前に一覧で預かり、作業の中で気をつけて探す。
こうした扱いの手順を、ページに具体的に書いておきます。
手順が書いてあることが、そのまま会社の約束になります。
3. 許可の種類と、運び出した物の行き先
環境省が案内しているとおり、家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可や委託が必要です。
遺品整理の会社がこの許可を自社で持っているとは限りません。
持っていない場合は、許可を持つ業者に処分を引き渡していることと、その流れを書きます。
自社で持っている許可は、古物商の許可などの名前と番号を、取得している範囲のまま正確に書きます。
運び出した物のうち、買い取れる物、再び使われる物、処分される物がそれぞれどこへ行くのかを書いておくと、遺族は不法投棄の心配から解放されます。
紹介する側の専門家も、この部分を必ず確かめます。
4. 立ち会えない家族への報告の仕方
遠方に住む遺族のために、立ち会えない日の作業をどう報告するのかを書きます。
作業の前、途中、終わったあとに、部屋ごとの写真を送る。
取り置いた物と見つかった貴重品の一覧を、作業の日のうちに届ける。
鍵の預かり方と返し方も、手順として書いておきます。
報告の仕方が決まっていれば、遺族は仕事を休まずに片付けを任せられます。
5. 供養と形見分けの相談
仏壇や神棚、人形、写真など、そのまま処分することに抵抗がある物は、どの家にもあります。
供養の相談に乗れるなら、どんな形で受けているのかを書いておきます。
形見分けで親族に送りたい物があれば、梱包と発送を手伝えることも書きます。
遺族が気持ちの区切りをつけるための手伝いができることは、料金表には表れない遺品整理の会社の強みです。
| ページに書くこと | 書き方の例 | 遺族のどの迷いに答えるか |
|---|---|---|
| 残す物の仕分け | 作業前に家族と部屋を回り、残す物に印をつける | 何を残すか決まっていない |
| 決めきれない物の取り置き | 専用の箱に取り置き、決めた日まで預かる | 1人では捨てると決められない |
| 貴重品の扱い | 見つけた物を写真に撮り、一覧にして渡す | 大事な物が処分されたり持ち去られたりしないか |
| 許可と行き先 | 許可の名前と番号、処分を引き渡す先 | 不法投棄されないか |
| 立ち会えない日の報告 | 部屋ごとの写真と、取り置いた物の一覧を届ける | 遠方で立ち会えない |
| 供養と形見分け | 供養の相談、親族への発送の手伝い | 処分することに抵抗がある |
ここまでの話を、遺族が業者を決めるまでの流れとして図にまとめました。
紹介してくれる人に向けた1ページを作る
冒頭の相談に寄せられた回答では、紹介で仕事を回すことの大切さが語られていました。
遺品整理の紹介を増やすには、紹介してくれる人が読むページを、遺族向けのページとは別に1つ作っておくのが近道です。
専門家やケアマネジャー、不動産の担当者が確かめること
相続の手続きを手伝う行政書士や司法書士は、遺族から片付けの相談を受けたとき、手続きに必要な書類を業者が見落とさないかを気にします。
故人の介護を担当していたケアマネジャーは、遺族の気持ちに寄り添ってくれる業者かどうかを気にします。
実家の売却を任された不動産会社は、売却の日程に間に合うか、家を傷めずに作業してくれるかを気にします。
紹介する人は、それぞれの立場で確かめたいことが違います。
紹介する人向けのページでは、書類や貴重品の扱い、作業日数の目安、許可の状況、作業の後の報告を、1枚に収まる分量でまとめます。
相続の専門家がどんな言葉で事務所のページを作っているかは、行政書士の集客について書いた記事も参考になります。
紹介した人の顔をつぶさない約束
紹介する人がいちばん恐れているのは、紹介した業者が遺族とトラブルを起こし、自分の信用まで傷つくことです。
そこで、紹介する人向けのページには、紹介を受けたときの約束を書いておきます。
見積もりのあとに、遺族の了解のうえで紹介者にも結果を伝える。
作業の後には、遺族から紹介者へのお礼の言葉を預かってくる。
トラブルになりそうなときは、紹介者に黙って進めない。
こうした約束が書かれていれば、紹介する人は安心して名前を出せます。
紹介の手数料の話は、ページに書かず、直接やり取りする前提で窓口だけを書いておけば十分です。
| 紹介してくれる人 | 確かめたいこと | 紹介者向けのページに書くこと |
|---|---|---|
| 行政書士や司法書士 | 手続きに要る書類を見落とさないか | 書類や通帳を探す手順と、見つかったときの渡し方 |
| ケアマネジャー | 遺族の気持ちに寄り添えるか | 仕分けの進め方と、決めきれない物の取り置き |
| 不動産会社 | 売却の日程に間に合うか | 作業日数の目安と、家を傷めない作業の工夫 |
| 葬儀社 | 葬儀の後の相談に応えられるか | 供養と形見分けの相談の受け方 |
| 近所の人や民生委員 | 安心して名前を出せるか | 許可の状況と、作業の後の報告の仕方 |
見積もりから作業当日までを、ページと同じ言葉でつなぐ
ページに書いた約束は、見積もりと作業の当日に守られて初めて意味を持ちます。
ページと現場の言葉がずれると、遺族はページを読んだときの安心を失い、口コミにもその落差が残ります。
見積もりの場で、残す物の一覧を一緒に作る
見積もりで家に伺ったときは、部屋の広さと荷物の量を見るだけで終わらせず、残す物と探してほしい物を家族と一緒に確かめます。
確かめた内容は、その場で一覧にして家族に渡します。
国民生活センターは遺族に「料金やキャンセル料、具体的な作業内容について事前に確認する」よう勧めています。
見積書に作業の範囲と、取り置く物と、探す物を書いておけば、遺族は国が勧める確認をその場で済ませられます。
急いで決めなくていいこと、兄弟と相談してから返事をしてもいいことも、見積もりの場で口に出して伝えます。
国民生活センターの資料には、見積もりの際にせかされて契約したという相談事例も載っています。
決める時間を遺族に渡すことは、遠回りに見えて、依頼を確かなものにします。
作業の当日は、始める前に確かめる
作業の当日は、始める前に家族と一緒に、見積もりの場で作った一覧をもう一度読み合わせます。
見積もりの日から気持ちが変わり、残したい物が増えていることもあります。
その変更を受け止める余地があることを、当日の最初に伝えておきます。
立ち会えない家族には、読み合わせの結果を写真と一緒に送ります。
作業の後に、報告と写真を残す
作業が終わったら、取り置いた物、見つかった貴重品、運び出した物の行き先を、一覧にして家族に渡します。
部屋ごとの作業の前後の写真も添えます。
この報告は、遺族が兄弟や親族に片付けの終わりを説明するときの材料になります。
相続の手続きを進める専門家に渡す資料としても使えます。
報告の形がページに書いてある形と同じなら、遺族はページの約束が守られたことを自分の目で確かめられます。
| 場面 | ページに書いておくこと | 当日にすること |
|---|---|---|
| 見積もり | 残す物と探す物を一緒に確かめること | 一覧を作り、見積書に作業の範囲を書く |
| 返事を待つ間 | 急いで決めなくていいこと | 家族の相談が終わるまで連絡を急かさない |
| 作業の当日の朝 | 始める前に一覧を読み合わせること | 変更を受け止め、立ち会えない家族に送る |
| 作業の途中 | 貴重品が見つかったときの扱い | 写真に撮り、一覧に加える |
| 作業の後 | 報告の形と届け方 | 取り置いた物と行き先の一覧、前後の写真を渡す |
口コミと紹介は、遺族の安心から生まれる
遺品整理の口コミは、作業の速さや料金の安さより、作業の中で大事にされたことについて書かれることが多いものです。
母の着物を1枚ずつ広げて見せてくれた、父の手紙の束を捨てずに取っておいてくれた、という話は、遺族が親族や知人に話す話にもなります。
低い評価の多くは、説明と現場のずれから生まれる
低い評価が付くのは、作業の出来が悪かったときよりも、聞いていた話と違ったときのほうが多い、というのが現場の実感です。
ページで約束したことを現場で守り、守れないことは先に伝える。
それを続けるだけで、低い評価の芽は小さくなります。
評価に返信するときは、言い訳を重ねるより、次に依頼する遺族が困らないように何を変えたかを書きます。
返信は、これから業者を選ぶ遺族も読んでいます。
遺品整理は1つの家族から何度も頼まれる仕事ではありませんが、片付けを終えた遺族は、同じ悩みを抱えた知人に会社の名前を伝えてくれます。
その一言が、広告では買えない紹介になります。
片付けを終えた遺族に、1つだけ聞く
作業を終えて報告を渡すとき、遺族に「どこを見て、うちに頼もうと決めましたか」と1つだけ聞いてみてください。
返ってくる答えは、ページのどの言葉が遺族の背中を押したのかを教えてくれます。
貴重品の扱いを読んで決めた、という声が続くなら、その数行をトップページのもっと上に移します。
遺族の言葉でページを直していくと、ページは少しずつ、次の遺族が知りたいことに近づいていきます。
よくある質問
Q. 一般廃棄物の許可を持っていない場合、ページにどう書けばいいですか?
持っていない許可を、持っているように見せる書き方は避けます。
自社で持っている許可の名前と番号を正確に書き、家庭の廃棄物は許可を持つ業者や市区町村の委託先に引き渡していることと、その流れを書いてください。
運び出した物の行き先がはっきり書かれていれば、遺族は許可の有無だけで判断せず、処分の流れ全体を見て安心できます。
Q. 料金をページに書くと、比較されて不利になりませんか?
料金の目安を書かないと、遺族は問い合わせる前に候補から外します。
大事なのは、料金の数字だけで終わらせず、その料金の中で何をするのかを言葉で書くことです。
料金の見せ方については、不用品回収の集客について書いた記事で詳しく扱っています。
Q. 貴重品の扱いを細かく書くと、かえって疑われませんか?
細かく書いても疑われることはまずありません。
遺族は国民生活センターの注意喚起やニュースで、遺品整理のトラブルを知っています。
手順が書いていない会社のほうが、何も考えていないように見えます。
Q. 遺族の気持ちに寄り添う、と書くだけでは足りませんか?
寄り添うという言葉は、どの会社のページにも書かれています。
言葉だけでは、遺族は他社との違いを見分けられません。
決めきれない物を何日預かれるのか、立ち会えない日にどんな写真を送るのか、という具体的な手順を書くと、寄り添う姿勢が初めて伝わります。
Q. 検索の広告はやめたほうがいいですか?
やめる必要はありません。
広告の先のページに、仕分けと貴重品の扱いと報告の仕方が書かれていれば、同じ広告費でも問い合わせに進む割合は変わります。
広告の予算を動かす前に、広告をクリックした遺族が開くページを、遺族の目で上から読んでみてください。
まとめ
遺品整理の集客は、広告や比較サイトで露出を増やすだけでは、利益の残る依頼につながりにくいものです。
遺族は家族を亡くしたばかりで、残す物も手続きも途中のまま、限られた時間で業者を決めているからです。
厚生労働省の統計では、2025年に亡くなった日本人は1,589,489人でした。
国民生活センターは遺族に、作業の内容を事前に確かめ、残す遺品と処分する遺品を分けておくよう勧めています。
その確かめ方に先回りして、仕分けの進め方、貴重品の扱い、許可と運び出した物の行き先、立ち会えない日の報告をページに書いておく。
会社を主役にするのをやめ、遺族を主役にして、会社はその片付けの道案内として登場する。
その考え方を、私たちは「売れるサイトはみな謙虚」と呼んでいます。
今日できる点検
最後に、今日のうちに自社のページで確かめられることを表にまとめました。
全部を一度に直す必要はありません。
いちばん気になった1か所から始めてください。
| 点検する場所 | 確かめること | 直すときの方向 |
|---|---|---|
| トップページの最初の画面 | 遺族の片付けの話から始まっているか | 料金の前に、残す物を確かに残すことを1行書く |
| 仕分けの説明 | 残す物の選び方と取り置きが書いてあるか | 取り置ける期間と渡し方を書く |
| 貴重品の扱い | 見つけた物をどう扱うかが書いてあるか | 写真に撮って一覧で渡す手順を書く |
| 許可と行き先 | 許可の名前と番号、処分を引き渡す先が書いてあるか | 運び出した物の行き先を種類ごとに書く |
| 立ち会えない日の報告 | 遠方の家族への報告の仕方が書いてあるか | 写真と一覧を届ける時機を書く |
| 紹介する人向けのページ | 専門家や不動産会社が読めるページがあるか | 紹介を受けたときの約束を1ページにまとめる |
| 口コミへの返信 | 次の遺族が読んで安心できる返信になっているか | 何を変えたかを書いて返す |
点検してみて、どこから手をつければいいか迷ったときは、貴重品の扱いの数行から始めてください。
遺族が業者のページを開いて最初に確かめたいのは、故人の大事な物が守られるかどうかだからです。
次の問い合わせの電話が鳴る前に、自社のページを、親を亡くしたばかりの人の目で上から読んでみてください。
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