ブログを書き、SNSで発信を続けているのに、初回の申し込みがなかなか入らない。問い合わせが来ても、料金や日時のやり取りのあとで連絡が途切れる。
一度は受けてくれた人が、2回目の予約をしないまま離れていく。この記事は、そうした悩みを抱える開業カウンセラーや、心理相談の室を運営している方と、そのホームページを任されている方に向けて書いています。
集客の手法を並べるのは後に回します。最初に、カウンセリングを受けようか迷っている人が、申し込みの直前に何を怖がっているのかを整理します。
そのうえで、ホームページのどこから直せば、初めての人が安心して初回を申し込み、2回目も続けてくれるのかを順番に見ていきます。
読み終えたときに、自分のホームページで最初に直す場所が1つ決まっている。そこをこの記事のゴールにしています。
Q&Aサイトで見かけた、カウンセリングをやめた人の声
先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。
投稿者は、1年ほどカウンセリングに通ったあと、自分からやめた方でした。毎回、過去の人間関係のことを紙にまとめて持って行ったのに、50分の時間の中で話がまとまらず、次回に持ち越してばかりだった。
カウンセラーが何を言っていたかを思い出そうとすると、「毎回話すことがたくさんあって大変そうだ」と「それは辛いよね」のどちらかしか記憶にない、と書いていました。
そして、こう続けています。
「どちらも、話をちゃんと理解してなくても言えるような言葉ですよね?」
投稿者は、悩みがないと話が進まない重苦しい雰囲気に耐えられなくなった、とも書いていました。別の質問では、以前のカウンセラーの口調がきつく感じられて担当を変えてもらった人が、今の担当者との関係にも少しずつ辛さを感じ始めている、と打ち明けていました。
相性が合わないと言い出せない
これらの投稿から分かるのは、カウンセリングを受ける人の多くが、合わないと感じたときにそれを伝えられずにいることです。自分の悩みを打ち明けた相手に、合わないと言うのは勇気がいります。
言えないまま通い続けるか、何も言わずにやめるか。どちらを選んでも、その人の中には「カウンセリングは役に立たなかった」という記憶が残ります。
この記憶は、カウンセリングを受けたことのない人にも伝わります。知人から聞いた話や、Q&Aサイトの投稿を読んだ人は、申し込む前から「話を聞いてもらうだけで終わるのではないか」「合わなかったらどうしよう」と怖がっています。
申し込みが入らない理由の多くは、この怖さにあります。
カウンセラーが伝えたいことと、迷っている人が知りたいこと
カウンセラーのホームページによく並んでいる内容と、申し込みを迷っている人が知りたいことを並べると、次のようになります。
| カウンセラーがよく書いていること | 迷っている人が知りたいこと | ずれが生む結果 |
|---|---|---|
| 学んできた心理療法の名前 | 自分の悩みを相談してよいのか | 自分が対象か分からず、申し込みをためらう |
| 資格と経歴の一覧 | 初回で何をするのか | 当日が想像できず、先延ばしにする |
| 寄り添うカウンセリング | 合わなかったときにやめてよいのか | 断りにくそうだと感じ、ほかを探す |
| 心が軽くなる、という言葉 | 何回くらい通うことになるのか | 終わりが見えず、踏み出せない |
| 自分自身の過去の経験 | 話したことは誰にも知られないか | 秘密の扱いが分からず、不安が残る |
どの行も、カウンセラーの側に悪気はありません。自分の学びや経験を伝えることで信頼してもらいたいという気持ちは自然です。
ただ、迷っている人の問いに答える前に自己紹介を並べると、その人は答えを探して、別のカウンセラーのページや口コミへ移ります。
相談したい人は、どのくらいいるのか
迷っている人の数を、国の調査で確かめておきます。
国の調査に出ている、相談の姿
厚生労働省の令和6年労働安全衛生調査(実態調査)では、働く人の悩みと相談の状況が次のようにまとめられています。
| 調査の項目(令和6年) | 数字 | カウンセラーにとっての意味 |
|---|---|---|
| 仕事や職業生活で強いストレスを感じる事柄がある労働者 | 68.3% | 悩みを抱えている人は、働く人の3人に2人ほどいる |
| ストレスを相談できる人がいる労働者 | 94.6% | 多くの人は、身近に相談できる相手がいると答えている |
| 相談できる人がいる労働者のうち、実際に相談したことがある人 | 74.7% | 相談できる相手がいても、4人に1人ほどは相談していない |
| 実際に相談した相手で最も多い「家族・友人」 | 62.1% | 相談の相手は、まず身近な人になる |
注目したいのは3行目です。相談できる相手がいると答えた人の中にも、実際には相談したことがない人が4人に1人ほどいます。
身近な人には話しにくい悩みや、話しても分かってもらえないと感じる悩みを抱えている人が、カウンセリングを探しています。
誰が探しているかで、怖さの中身が違う
カウンセリングを探している人は1種類ではありません。誰が探しているかで、申し込みをためらう理由が変わります。
| 探している人 | 申し込みをためらう理由 | ページの中で答える場所 |
|---|---|---|
| 初めてカウンセリングを受ける人 | 何を話せばよいのか分からない | 初回の流れと、話すことがまとまっていなくてよいこと |
| 以前のカウンセリングが合わなかった人 | また同じことになるのではないか | 合わないときの伝え方と、やめ方 |
| 家族のことで悩んでいる人 | 本人が来なくても相談できるのか | 家族だけの相談の案内 |
| 病院に通っている人 | 医療と一緒に受けてよいのか | 医療機関との関わり方の説明 |
| 職場に知られたくない人 | 記録や連絡がどう扱われるのか | 秘密の扱いと、連絡の方法 |
5つの行を見比べると、どれも心理療法の名前や経歴を問うていないことが分かります。聞かれているのは、この人に話しても大丈夫なのか、話したら何が起きるのか、という2点です。
なぜカウンセラーのホームページは、相談する怖さに答えないのか
カウンセラーのホームページが迷っている人の怖さに答えないのは、書く人の怠慢が原因とは限りません。カウンセリングという仕事ならではの事情が、いくつか重なっています。
資格の名前が、読む人には分かりにくい
カウンセリングに関わる資格には、国家資格もあれば、民間の団体が認定する資格もあります。国家資格の公認心理師については、公認心理師法の第44条が「公認心理師でない者は、公認心理師という名称を使用してはならない」と定めています。
一方で、カウンセラーという言葉そのものは、資格がなくても名乗ることができます。
この違いは、カウンセリングを探している人にはほとんど知られていません。資格の名前がいくつも並んでいても、それがどんな学びを経た資格で、自分の悩みにどう関係するのかは、読む人には分からないのです。
そのため、資格の一覧を長く並べるほど、ページは専門家どうしの名刺交換のようになり、迷っている人の問いからは遠ざかります。
資格を書くこと自体は大切です。国家資格か、どの団体が認定した資格かを正確に書くことは、読む人に対する誠実さでもあります。
そのうえで、「この資格の学びがあるので、こういう相談に向き合えます」という説明を添えると、資格が読む人の問いへの答えに変わります。
秘密の扱いは、書かないと伝わらない
カウンセリングを迷っている人が一番怖がっているのは、話したことが誰かに知られることです。公認心理師法の第41条は、秘密の保持について次のように定めています。
「公認心理師は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。公認心理師でなくなった後においても、同様とする。」
カウンセラーにとって、秘密を守ることは当たり前の前提です。当たり前すぎて、ホームページに書くことを忘れてしまいます。
けれども、迷っている人にとっては、その当たり前こそが一番確かめたいことです。記録はどう保管するのか、家族や職場から問い合わせがあったらどうするのか、命に関わる危険があるときはどうするのか。
こうした秘密の扱いの例外まで含めて書いておくと、読む人は安心して悩みを打ち明けられます。
医療との境目が、見えにくい
もう1つ見えにくいのが、医療との境目です。公認心理師法の第42条は、支援を受ける人に主治の医師がいるときは、その指示を受けなければならないと定めています。
カウンセリングは、病気を診断したり薬を出したりするものではありません。医療が必要な状態のときは、医療機関につなぐことも大切な役目です。
迷っている人の中には、病院に通いながらカウンセリングを受けてよいのか、病院に行くほどの悩みなのか分からない、という人が少なくありません。医療との関わり方がページに書かれていないと、その人は自分がどちらに行けばよいのか分からず、どちらにも行かないまま悩みを抱え続けます。
| 見えにくいこと | 迷っている人の心配 | ページで書くこと |
|---|---|---|
| 資格の違い | どんな学びをした人なのか | 資格の正式な名前と、認定している団体、その学びで向き合える相談 |
| 秘密の扱い | 話したことが誰かに知られないか | 記録の保管の仕方と、秘密を守れない例外の場面 |
| 医療との境目 | 病院に行くべきか、ここでよいのか | 医療機関につなぐ場面と、通院中の人の受け方 |
| 相性 | 合わなかったらどうなるのか | 合わないときの伝え方と、やめ方 |
発信の量に、申し込みの入口が埋もれている
もう1つの構造は、発信の仕方です。開業したカウンセラーの多くは、ブログやSNSでの発信を集客の中心にしています。
発信を続けること自体は、名前を知ってもらうために役に立ちます。
読まれる記事と、申し込まれるページは違う
ただ、多く読まれる発信は、悩みの一般的な話や、心が軽くなる言葉であることが多いものです。読んだ人は共感してくれますが、それで申し込みに進むとは限りません。
共感した人が次に知りたいのは、この人に相談したら何が起きるのか、という点です。その答えが、発信の山のどこにあるのか分からなければ、読んだ人はそこで止まります。
自分の経験を語るほど、主役が入れ替わる
カウンセラーの中には、自分自身が悩みを乗り越えた経験を発信の軸にしている人もいます。経験を語ることは、同じ悩みを持つ人に届く力があります。
ただ、ホームページの最初に自分の物語を長く書くと、読む人は相談したい自分の話より、カウンセラーの話を読むことになります。
自分の経験は、読む人の悩みに向き合う理由として短く添える。そのくらいの置き方が、読む人を主役のままにしておけます。
申し込みが増えないときに選びがちな手
初回の申し込みが増えないとき、カウンセラーが考える手はだいたい決まっています。無料の相談を増やす、発信の数を増やす、良くなった人の声を集める。
どれも一度は試したくなる手ですが、迷っている人の怖さに答えないまま続けると、別の困りごとに変わります。
無料の相談の枠を増やす
無料の相談を用意すると、申し込みの数は一時的に増えます。ただ、無料の相談に来る人の中には、話を聞いてもらえれば十分で、続けて通うつもりのない人も含まれます。
無料の枠が増えるほど、カウンセラーの時間はそちらに取られ、続けて通ってくれる人に向き合う時間が減ります。
加えて、無料の相談のあとで有料の案内をすると、相手は勧誘されたと感じることがあります。無料の相談を用意するなら、その中で何をして、どこまでで終わるのかを、申し込みの前にはっきり書いておく必要があります。
発信の数を増やす
ブログやSNSの投稿を毎日続けると、名前を目にする人は増えます。ただ、前の章で見たとおり、読まれる発信と申し込まれるページは違います。
発信の数を増やしても、発信から申し込みまでの道がなければ、読んだ人は共感だけして去っていきます。発信を増やす前に、発信を読んだ人がたどり着くページを整えておくことが先です。
良くなった人の声を集めて並べる
「気持ちが楽になりました」「前向きになれました」という声を並べたくなるのも自然なことです。ただ、Q&Aサイトの投稿を思い出してください。
カウンセリングに不安を持っている人は、良い話ばかりが並んでいると、かえって疑いを強めます。変化の感じ方は人によって違い、ある人の体験が、自分にも同じように当てはまるとは限らないことも、迷っている人は知っています。
声を載せる場合は、本人の許可を必ず取り、効果を約束するような言葉は避けます。そのうえで、良くなった話より、「初回はこんな雰囲気でした」「話がまとまらなくても大丈夫でした」のような、当日の様子が伝わる声のほうが、迷っている人の怖さを和らげます。
| よく選ばれる手 | その場で起きること | しばらく後に起きること | 先にやっておくこと |
|---|---|---|---|
| 無料の相談の枠を増やす | 申し込みの数が増える | 続けて通う人が増えず、時間が足りなくなる | 無料の相談で何をして、どこで終わるかを書く |
| 発信の数を増やす | 名前を知る人が増える | 共感だけで終わり、申し込みにつながらない | 発信からたどり着く申し込みのページを整える |
| 良くなった人の声を並べる | 良い印象が増える | 良い話ばかりで、かえって疑われる | 当日の様子が伝わる声を、許可を取って載せる |
| 料金を下げる | 申し込みの心理的な壁が下がる | 続けるための時間と体力が足りなくなる | 何回くらい通うことが多いかの目安を書く |
2回目が続かない人が止まっている場所
初回を受けてくれた人が、2回目の予約をしないまま離れていく。その理由は、初回の中身だけにあるとは限りません。
申し込みの前に伝わっていなかったことが、初回のあとで不安に変わっていることがよくあります。
何回通うのかが見えない
初回を終えた人が最初に思うのは、これからどのくらい通うことになるのか、という心配です。終わりが見えないと、続けることをためらいます。
回数を約束することはできなくても、「こういう相談では、はじめに数回お会いして、その後の進め方を一緒に決めることが多い」という目安は書けます。
目安があるだけで、2回目を予約する気持ちの重さはずいぶん変わります。
合わないと感じたことを言えない
Q&Aサイトの投稿者のように、合わないと感じても言い出せないまま離れていく人がいます。初回の中で、また申し込みの前のページで、「合わないと感じたら遠慮なく伝えてください」「話し方や進め方を変えることもできます」と伝えておくと、相手は言い出しやすくなります。
言ってもらえれば、進め方を変えることも、ほかの相談先を紹介することもできます。
| 2回目の前に止まる理由 | 相手の心の中 | 先に伝えておくこと |
|---|---|---|
| 何回通うのか分からない | 終わりが見えず、続けるのが重い | よくある進め方の目安と、見直しの時期 |
| 合わないと感じたが言えない | 失礼になりそうで黙ってやめる | 合わないときの伝え方と、進め方を変えられること |
| 話がまとまらなかった | 自分の話し方が悪かったのではないか | まとまらなくてよいこと、少しずつ整理していくこと |
| 次に何を話せばよいか分からない | 話すことがないと行きにくい | 悩みがはっきりしない日も来てよいこと |
売れるサイトはみな謙虚という考え方
ここまでの話をまとめると、カウンセラーのホームページが相談する怖さに答えないのは、ページの主役がカウンセラーになっているからです。
学んできた心理療法、資格、経歴、自分自身の物語。どれもカウンセラーの話で、悩みを抱えて検索している人の話は後回しになっています。
私たちは、この順番を入れ替えることを「売れるサイトはみな謙虚」と呼んでいます。主役の座を、カウンセラーから、相談しようか迷っている人へ譲るということです。
カウンセラーは、その人の道案内をする立場に回ります。面談の場では、相手の話を先に聞いてから言葉を返すのが基本のはずです。
ホームページでも同じ順番を守る、というだけの話です。
主役を、迷っている人に置く
主役を迷っている人に置くというのは、ページの最初の言葉を変えることから始まります。「心に寄り添うカウンセリング」という書き出しは、カウンセラーが主語です。
「誰にも話せないことを、話してみたいと思っている方へ」という書き出しは、読んでいる人の迷いから始まっています。
自分のことが書いてあると感じた人は、その先を読み進めます。初回で何をするのかを読み、秘密の扱いを確かめ、合わないときのことを知る。
その順番がページの中にできていれば、迷っている人は落ち着いて申し込みまでたどり着けます。
カウンセラーは道案内に回る
主役を迷っている人に置いたあと、カウンセラーは道案内として登場します。「初回は、今困っていることを話せる範囲でお聞きします。
まとまっていなくて大丈夫です」「最後の10分で、これからどう進めるかを一緒に決めます」「合わないと感じたら、その場でも、あとからメールでも伝えてください」。
道案内の言葉は、どれも短く、当日の自分を思い浮かべられるものです。
資格や学んできた心理療法は、この道案内の中で「だからこういう進め方ができます」という根拠として出てきます。単独で並べていたときより、ずっと伝わりやすくなります。
申し込みの前に答えておく5つのこと
では、道案内として何を書けばよいのか。カウンセリングを迷っている人がホームページで確かめたいことは、次の5つにまとまります。
1. どんな悩みを相談してよいか
最初に答えるのは、「自分の悩みを相談してよいのか」という問いです。カウンセリングを受けたことのない人は、自分の悩みがカウンセリングに持ち込むほどのものなのか、判断がつきません。
よく相談を受ける悩みを、相談する人が使う言葉のまま並べておきます。「職場の人間関係で、毎朝出勤するのがつらい」「家族との会話で、いつも同じところでぶつかってしまう」「理由ははっきりしないけれど、気持ちが晴れない日が続いている」。
専門の用語に置き換える前の、話し言葉の悩みです。
2. 初回で何をするか
2つ目は、初回の流れです。申し込みから当日まで、当日の最初から最後まで、何が起きるのかを順番に書きます。
図のように、申し込みから次の予約までを順番に並べると、読んだ人は当日の自分を思い浮かべられます。特に大事なのは、初回の最後に「続けるかどうかは、持ち帰って決めてよい」と書いておくことです。その場で次の予約を決めなくてよいと分かっている人ほど、初回で落ち着いて話ができます。
3. 秘密の扱い
3つ目は、話したことの扱いです。記録をどう保管するのか、家族や職場から問い合わせがあったときにどうするのか、秘密を守れない例外はどんな場面か。
命に関わる危険があるときなど、例外の場面があることも正直に書いておきます。例外まで書いてあるほうが、読む人は説明を信じられます。
4. 合わないときの伝え方と、やめ方
4つ目は、合わないと感じたときのことです。Q&Aサイトの投稿者のように、合わないと感じても言い出せないまま離れていく人がいます。
合わないと感じたら遠慮なく伝えてよいこと、話し方や進め方を変えられること、ほかの相談先を紹介できること、やめたいときの連絡の方法。
これらを書いておくと、申し込む前の怖さが小さくなります。
5. 医療機関とのつながり
5つ目は、医療との関わり方です。カウンセリングでは病気の診断や薬の処方はしないこと、医療機関に通っている人は主治の医師と相談しながら受けてほしいこと、医療が必要だと感じたときには医療機関を勧めること。
こうした境目を書いておくと、自分がどちらに行けばよいのか迷っている人が、安心して相談の一歩を踏み出せます。
| 答えておくこと | 迷っている人の問い | ページに書く例 |
|---|---|---|
| 1. 相談してよい悩み | この悩みで申し込んでよいのか | 職場の人間関係、家族との会話、理由のはっきりしない落ち込み |
| 2. 初回の流れ | 当日に何が起きるのか | 申し込み、事前の連絡、初回の話、進め方の相談、持ち帰り |
| 3. 秘密の扱い | 話したことが誰かに知られないか | 記録の保管の仕方と、秘密を守れない例外の場面 |
| 4. 合わないとき | 合わなかったらどうなるのか | 伝え方、進め方の変更、ほかの相談先の紹介、やめ方 |
| 5. 医療との境目 | 病院に行くべきか、ここでよいのか | 診断や処方はしないこと、医療機関を勧める場面 |
相談の形で変わること
5つのことは、どの形のカウンセリングでも共通して答えておく内容です。そのうえで、相談の形によって重点が変わります。
対面とオンラインと、家族の相談
| 相談の形 | 迷っている人の状況 | 一番上に置くこと |
|---|---|---|
| 対面の相談室 | 通う道のりや、人に見られないかを気にしている | 相談室の場所と入口、周りの人に知られにくい工夫 |
| オンラインの相談 | 画面越しで話せるか、家族に聞かれないかが心配 | つなぎ方と、話しやすい環境の整え方 |
| 家族の相談 | 本人が来ないのに相談してよいのか | 家族だけの相談を受けていること |
| 職場の相談 | 会社に知られないかが心配 | 会社への報告の有無と、秘密の扱い |
書き出しを変えると、何が変わるか
最後に、ホームページの最初の画面に置く言葉を、直す前と直した後で比べておきます。
| 場面 | 直す前の書き出し | 直した後の書き出し |
|---|---|---|
| トップページの最初の画面 | 心に寄り添うカウンセリング | 誰にも話せないことを、話してみたいと思っている方へ |
| 相談の内容のページ | 対応している心理療法 | こんな悩みをお持ちの方が、よく相談に来られます |
| 初回の案内のページ | 初回のご案内 | 初回は、話がまとまっていなくても大丈夫です |
| カウンセラーの紹介のページ | 経歴と資格 | 初めて相談に来る方に、お伝えしておきたいこと |
問い合わせと面談でも、同じことを言う
ホームページを直しても、問い合わせへの返事や面談の中で言うことが違っていれば、読んだ人の安心は崩れます。「ページには話がまとまっていなくてよいと書いてあったのに、初回で相談の目的をはっきりさせるように言われた」「やめたいときは気軽にと書いてあったのに、引き止められた」。
こうした食い違いは、相談した人の心に強く残ります。
ページと初回の説明をそろえる
ホームページに書いたことは、カウンセラーの約束として読まれます。初回の最初の数分で、ページに書いたことをもう一度口で伝えるだけで、相手は「書いてあったとおりだ」と安心します。
秘密の扱い、合わないときの伝え方、進め方を決める時間があること。この3つを初回の最初に伝えるのを決まりにしておくと、ページと面談の説明が自然にそろいます。
反対に、面談や問い合わせでよく聞かれることは、ホームページに足していく材料になります。「予約の変更は何日前までにすればよいですか」「話したくないことは話さなくてもよいですか」。
よく聞かれた質問をメモしておくだけで、ページに書くべきことの一覧ができあがります。
問い合わせへの返事も、ページと同じ言葉で
問い合わせへの返事も、ページと同じ言葉で書きます。日時の調整だけで終わらせず、「初回は話がまとまっていなくても大丈夫です」「合わないと感じたら遠慮なくお伝えください」と一言添える。
返事の中身がページと同じであれば、相手は申し込みを確定させやすくなります。
| 入口 | 食い違いが起きやすいこと | そろえ方 |
|---|---|---|
| ホームページ | 初回で話す内容 | まとまっていなくてよいことを、初回の案内に書く |
| 問い合わせへの返事 | 合わないときの扱い | ページと同じ言葉で一言添える |
| 初回の面談 | 秘密の扱いと例外 | 最初の数分で、ページと同じ説明を口で伝える |
| 2回目以降の案内 | 通う回数の目安 | ページの目安と同じ言葉で、見直しの時期を伝える |
よくある質問
Q. 資格の一覧は、ホームページに載せないほうがよいですか
載せてください。国家資格か、どの団体が認定した資格かを正確に書くことは、読む人に対する誠実さです。
ただ、ページの最初に長く並べるより、カウンセラーの紹介のページに置き、「この学びがあるので、こういう相談に向き合えます」という説明を添えるほうが伝わります。
Q. 秘密を守れない例外を書くと、怖がられませんか
例外が書いていないと、読む人は「本当にすべて守られるのか」と疑います。命に関わる危険があるときなど、例外の場面を正直に書いておくほうが、説明全体を信じてもらえます。
例外の場面でも、まず本人と話し合うことを添えておくと、安心が増します。
Q. 合わないときのやめ方を書くと、やめる人が増えませんか
書かなくても、合わないと感じた人は黙ってやめていきます。やめ方が書いてあれば、やめる前に伝えてくれる人が増えます。
伝えてもらえれば、進め方を変えて続けることも、ほかの相談先を紹介することもできます。
Q. 無料の相談は、やめたほうがよいですか
やめる必要はありません。無料の相談で何をして、どこまでで終わるのかを、申し込みの前にはっきり書いておいてください。
終わったあとに有料の案内をするかどうかも先に書いておけば、相手は勧誘されたと感じにくくなります。
Q. 発信は、続けたほうがよいですか
続けてください。ただ、発信を読んだ人がたどり着く申し込みのページを先に整えておくことが大切です。
発信の最後に、初回の案内のページへの道を置いておけば、共感した人が申し込みまで進めます。
今日できる点検
最後に、今日のうちに自分のホームページで確かめられる点検の表を置いておきます。答えが「いいえ」になった行のうち、一番上の行から手をつけてください。
| 点検すること | 確かめる場所 | 「いいえ」だったときにすること |
|---|---|---|
| 最初の画面に、迷っている人が主語の言葉があるか | トップページ | 誰にも話せないことを、という書き出しにする |
| 相談してよい悩みが、話し言葉で並んでいるか | 相談の内容のページ | よく相談を受ける悩みを5つ、相談する人の言葉で書く |
| 初回の流れが順番に書いてあるか | 初回の案内のページ | 申し込みから持ち帰りまでの順番を書く |
| 秘密の扱いと例外が書いてあるか | よくある質問か、初回の案内 | 記録の保管と、例外の場面を書く |
| 合わないときの伝え方とやめ方が書いてあるか | 初回の案内のページ | 伝え方、進め方の変更、やめ方の連絡を書く |
| 医療との境目が書いてあるか | 相談の内容のページ | 診断や処方はしないこと、医療機関を勧める場面を書く |
まとめ
カウンセリングを迷っている人は、発信や口コミで名前を知ったあと、ホームページで申し込むかどうかを決めています。そこで確かめたいのは、資格や学んできた心理療法より、この人に話しても大丈夫なのか、話したら何が起きるのか、という2つのことです。
相談する怖さは、秘密の扱い、合わないときのこと、医療との境目が見えないところから生まれます。まずは、初回の案内のページを開いてみてください。
話がまとまっていなくてよいこと、合わないときは伝えてよいことが書いてあるかを確かめる。書いていなければ、そこが最初に直す場所です。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
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