BtoBビジネスを展開する中で、「参入したい業界にすでに強大な先行競合がひしめいている」「今からWeb集客を始めても後発組だから勝ち目がない」と諦めていませんか?
多くの企業は、後発で市場に参入する際「誰とも被らない誰も知らないニッチな市場」を探そうと躍起になります。しかし、誰も参入していない領域は「単に市場ニーズが存在しないデッドゾーン」である確率が極めて高く、ニッチ探しに固執するアプローチは失敗に終わりがちです。
真に成果を上げる後発企業は、ニッチを探すのではなく、すでに顧客と予算が潤沢に存在する「飽和市場(レッドオーシャン)」に正面から参入し、既存の選択肢に対する「明確な差分コンセプト」を定義するアプローチをとります。
合同会社謙虚では、後発企業が競合のシェアを鮮やかにリダイレクトし、自社だけのポジショニングを確立するWeb施策を数多く支援してきました。
今回は、後発参入であっても競合と無駄な戦いをせずに勝ち切る「差分コンセプトの構築法」を解説します。
9割の企業がハマる「後発参入の思い込み」
「既存の競合が強すぎるから、誰も参入していない空き地を探さなければならない」
これは一見正しく聞こえますが、マーケティングの観点では大きな誤解です。
市場が飽和しているということは、「そこに膨大な顧客が存在し、日常的に費用を支払っている証明」でもあります。ゼロから市場を開拓するコストに比べ、すでに存在する巨大市場から顧客を引き抜く方が、遥かに再現性が高く効率的です。
実際、フィットネス業界における「チョコザップ(従来のジムに対する『着替え不要・低価格・短時間』という差分)」や、理容業界における「QBハウス(従来のカットに対する『短時間・低価格・専門化』という差分)」のように、完全に飽和した市場に参入して圧倒的なシェアを獲得した成功事例は枚挙にいとまがありません。
彼らがやったのは「新しい業界を作ること」ではなく、既存市場の顧客に対して「新しい選択の理由(差分コンセプト)」を提示したことでした。
BtoBにおける「差分コンセプト」の3つの切り口
BtoBマーケティングにおいても、まったく同じアプローチが通用します。先行競合と「少しの違い(差分)」を明快に打ち出すための切り口は以下の3つです。
1. 「提供プロセスの簡略化」による差分
既存競合の手続きや導入プロセスが重厚長大で複雑な場合、あえて「即日導入」「複雑な打ち合わせを廃止した一貫パッケージ」といった運用面での手軽さを打ち出します。
2. 「ターゲット属性の特化」による差分
大手が手広く全業種向けに提供しているサービスに対して、自社は「〇〇業界専門」「年商1億円〜5億円規模の企業専用」というように顧客属性を絞り込むことで、大手より深いフィット感を提供します。
3. 「成果責任・関わり方」による差分
単なる「アドバイス(コンサルティング)」や「ツール提供」で終わる競合に対し、自社は「Web構築からマーケティング実行・検証までを一気通貫で代行する専門家」として成果に直結する深さを打ち出します。
「差分コンセプト」をWebサイトに落とし込む手順
後発企業がWebサイトを通じて競合の顧客を惹きつけるための手順は以下の通りです。
- Step 1: 競合の顧客が抱える「隠れた不満(ペイン)」を特定する
既存大手のサービスを使っている顧客が、裏で何に不満を感じているか(「連絡が遅い」「担当者がころころ変わる」「実効性がない」など)をリサーチします。 - Step 2: ファーストビューで「競合との差分」を一瞬で言語化する
Webサイトのメインコピーで「〇〇でお悩みの方へ。従来の〇〇ではなく、当社は〇〇を提供します」と宣言し、比較検討層の注意を掴みます。 - Step 3: 差別化された強みを具体事例で証明する
差分コンセプトが単なる口先ではないことを、実績・導入フロー・具体的な解決事例としてWeb上に展開し、問い合わせへのハードルを下げます。
まとめ:飽和市場こそ、後発企業にとって最大のチャンスである
「後発だから勝てない」のではなく、「競合との差分を定義できていない」ことこそが勝てない本当の理由です。
すでに市場に存在する見込み顧客に対し、自社ならではの鮮烈な差分メッセージとWeb構造を提示することで、後発であっても市場の主導権を握ることは十分に可能です。
自社の強みを再定義し、競合と差別化された一気通貫のWeb集客戦略を構築する手順については、以下のピラー記事で詳しく解説しています。
