塾を探している保護者が、生成AIにこう打ち込みます。「中学2年の息子が数学だけ平均を下回っています。本人にやる気はあるのですが、集団だと質問できないようです。◯◯市で、こういう子に向いている塾はありますか」
返ってくるのは、2〜3の塾名と、その塾を挙げた理由です。理由には「質問しやすい体制について具体的に書かれている」「対応している学校の定期テスト範囲を公開している」といったことが並びます。
そこに自塾の名前が入っていないなら、原因は規模や歴史より、その問いに答えている文章を、自塾のサイトが1つも持っていないことにあります。
この記事では、いま自塾が出てくるかを10分で確かめ、出てこない原因を切り分け、今日のうちに1か所だけ直すところまでをたどります。合格実績の書き方で法令に触れやすい場所も、あわせて整理します。
書き方の実測値については、AIに引用されるために本当に効いた書き方をあわせてご覧ください。
結論:新しく作るものは、たいてい1ページで足ります
塾のサイトは、たいてい情報の種類が偏っています。
コースの案内、料金表、合格実績、講師の写真、教室の写真、問い合わせフォーム。ここまでは、どの塾のサイトにもあります。生成AIから見ると、この6つはどの塾も同じ内容なので、選ぶ理由がそこから出てきません。
足りていないのは、「この子には、どうするのがよいか」に答えている文章です。保護者が聞いているのは、まさにそこです。
やることは3つに絞れます
| 順 | やること | かかる時間の目安 |
|---|---|---|
| 1 | いま自塾が出てくるかを、生成AIに実際に聞いて確かめる | 10分 |
| 2 | いちばん多い相談について、答えているページを1つ書く | 2〜3時間 |
| 3 | 合格実績の書き方が法令に触れていないかを点検する | 1時間 |
3番を後回しにしないでください。合格実績の書き方は、集客のためにやったことが、そのまま行政の指導の対象になり得る場所です。
保護者と生徒は、生成AIに何と聞いているか
聞かれ方が検索とは変わっています。ここを取り違えると、書くページの見出しがずれます。
検索と生成AIでは、ことばの長さが変わります
検索窓には「◯◯市 塾 中学生」と単語を並べます。生成AIには、家庭の事情まで含めて文章で説明します。
「小6の娘が、来年から◯◯中学に進みます。中学受験はしませんでしたが、英語が心配です。週2回くらいで、部活と両立できる塾を探しています」
この長さの相談に、そのまま答えている文章を持っている塾が引用されます。この答えが書いてあるのは、コース案内の外です。
聞かれ方は、大きく4つに分かれます
| 型 | 相談の例 | 答えを持っているべき場所 |
|---|---|---|
| どうすればいいか | 中2で数学だけ平均以下。何から手をつければいいですか | 科目と学年ごとの説明ページ |
| どちらを選ぶか | 集団と個別、うちの子にはどちらが向いていますか | 比べるページ |
| 塾を選ぶ | ◯◯中学の定期テストに対応している塾はありますか | 学校別のページ+地図サービス |
| 費用と時間 | 塾は、月にどのくらいかかりますか。何時間くらい通いますか | 料金の考え方を書いたページ |
いちばん問い合わせに近いのは3つ目です。ただし3つ目に届くのは、1つ目と2つ目に答えている文章があって、AIが「この塾は、この状況に詳しい」と判断したあとになります。
いま自塾が出てくるかを、10分で確かめる
推測で進めないでください。実際に聞けば、10分で分かります。
手順
生成AIを開いて、次の4つをそのまま打ち込みます。◯◯には市区町村名か最寄り駅、△△には自塾でいちばん多い相談内容を入れてください。
- ◯◯で、△△の生徒に向いている塾を3つ教えてください。選んだ理由も教えてください
- 子どもが△△の状態です。塾を選ぶとき、何を基準にすればいいですか。◯◯周辺で候補があれば教えてください
- (自塾名)はどんな塾ですか
- (自塾名)と、◯◯にある他の塾の違いを教えてください
1つ目と2つ目で自塾が出てくるかどうかが、いまの立ち位置です。3つ目と4つ目は、AIが自塾をどう理解しているかの確認になります。
出てこなかったときに、控えておくこと
自塾の名前が出なかったら、代わりに何が出てきたかを控えてください。控えるのは塾名より、AIが挙げた理由のほうです。
「対応する中学校を明記している」「学年と科目ごとにつまずきやすい単元を説明している」「入塾を断る場合の条件を公開している」。こうした理由が並ぶはずです。
それが、いまその相談で選ばれている条件です。そして自塾のサイトには、その条件についての記述が無い。次に書くページは、ここから決まります。
第1の門と第2の門。順番を間違えると効きません
作業を決める前に、いま自塾がどちらの段階にいるかを見分けてください。
| 第1の門 | 第2の門 | |
|---|---|---|
| 何が起きる場所か | AIが答えを作るとき、候補として拾われるか | 拾われた中から、引用されるか |
| 効くこと | 検索で見つかる状態を作る。従来のSEOとほぼ同じ | 書き方を変える。出典、数字、具体的な説明 |
| ここが弱いと | 何を書いても、そもそも読まれない | 読まれてはいるが、他塾が引用される |
自塾がどちらの門にいるかを見分ける
先ほどの3つ目の質問、「(自塾名)はどんな塾ですか」の答えで分かります。
塾名を入れても「その塾の情報は見つかりませんでした」と返るなら、第1の門です。まだ拾われていない段階なので、書き方を工夫しても読まれずに終わります。
塾名を入れれば正しく説明が返るのに、「◯◯で△△に向いている塾」では出てこない。この場合は第2の門です。読まれてはいるが、選ばれる理由が書かれていない状態です。
合格実績の書き方には、法令の線があります
ここは集客のために踏み越えやすく、しかも踏み越えると行政の指導対象になります。先に整理します。
景品表示法が問題にするのは、実際より良く見せる表示です
景品表示法は、実際のものより著しく優良だと見せる表示を禁じています。塾の広告で問題になりやすいのは、次の3つです。
| やりがちな書き方 | 何が問題か | どう書くか |
|---|---|---|
| 合格者数を、講習だけの受講者まで含めて数える | 通年で通った生徒数だと誤解される | 数え方の定義を併記する |
| 1人が複数校に合格した数を、そのまま足す | 合格した生徒の人数だと誤解される | 延べ数か実人数かを明記する |
| 「地域No.1」「合格率日本一」 | 客観的な調査の裏づけが要る | 調査の出所を示せないなら書かない |
数え方を書くことが、そのまま引用されやすさになります
「2026年度 ◯◯高校 合格12名(うち通年在籍9名、講習のみ3名)」。この形にすると、法令の線の内側に収まります。
そして、この書き方はAIに引用されやすくなります。生成AIが答えを作るとき、どういう文章が引用されやすいかは測られていて、2024年に発表された研究では、具体的な数値を入れた文章は引用されやすさが30.6%上がり、参照した出典を明記した文章は27.5%上がっていました。逆に、狙ったことばを本文に詰め込んだ文章は8.3%下がっています。
検証できる形で書かれているかどうかが、そのまま分かれ目になっています。「うち通年在籍9名」は検証できます。「圧倒的な合格実績」のほうは、読んだ人に確かめようがありません。
合格体験談を載せるときの注意
生徒と保護者の体験談は、材料として有効です。ただし、成績の伸びを数字で書く場合は、それが一般的な結果だと誤解されない書き方にしてください。
「3か月で偏差値が15上がりました」だけを大きく載せると、誰でもそうなると読まれます。その生徒の学習時間、もともとの状況、何をどう変えたかを添えてください。添えるほど、内容が具体的になって引用されやすくなります。
「うちでは伸びにくい生徒」を書いている塾が、選ばれます
この記事でいちばん伝えたい部分です。
自塾に向かない生徒の条件を、サイトに書いてください。「宿題を家でやる習慣がまだ無い段階では、集団指導では効果が出にくいので、まず学習の習慣づけから始められる形をお勧めしています」。この形です。
なぜ、これが効くのか
保護者が生成AIに聞いているのは、多くの場合「うちの子には、どうするのがよいか」です。
その問いに答えられるのは、向き不向きを書いた文章だけです。全員に向いていると書いてあるページから、AIは「この子に向いている」という判断を引き出せなくなります。
断る条件を書いている塾は、その条件に当てはまらない生徒に対して、強く推薦されます。
実務の面でも効きます
向かない条件を先に書いておくと、その条件に当てはまる家庭からの問い合わせが減ります。体験授業まで進んでから合わないと分かる回数が減ります。
集客のためのページが、そのまま面談の負担を減らします。
学校別のページが、いちばん取りやすい場所です
塾のサイトで、まだ空いているのが学校別のページです。
なぜ空いているのか
大手の塾は全国で同じサイトを使うため、個別の中学校名まで下りたページを作れる余地が残っています。地域の塾だけが書ける領域です。
そして保護者は、まさに学校名で調べます。「◯◯中学 定期テスト 範囲」「◯◯高校 内申 目安」。この形です。
学校別ページに書くこと
| 順 | 書くこと |
|---|---|
| 1 | その学校の定期テストの時期と、回数 |
| 2 | 使われている教科書と、進み方の特徴 |
| 3 | その学校の生徒がつまずきやすい単元 |
| 4 | 内申の付き方で、その学校に特徴があれば |
| 5 | その学校から進学する高校の傾向 |
| 6 | 自塾に、その学校の生徒が何名在籍しているか |
3番が要です。ここを書けるのは、その学校の生徒を実際に教えている塾だけです。書ける塾と書けない塾が、はっきり分かれる場所です。
6番は、正確な数字を書いてください。「多数」と書かず「7名」と書きます。数えられる形にすると、引用の材料になります。
まず1校から始めてください
在籍している生徒がいちばん多い中学校を1つ選んで、そこから書きます。全校を一度にやろうとすると、どれも薄くなります。
集団・個別・映像を比べるページ
「集団と個別、どちらがいいですか」は、いちばん多い相談の1つです。ところが、答えている塾のサイトがほとんどありません。
なぜ書かれていないのか
自塾が集団だけをやっているなら、個別を勧める文章は書きにくいものです。だから多くの塾は、自塾の形式の良さだけを説明します。
ところが保護者は、まさにそこで迷っています。この質問に正面から答えている塾は、片方しか扱っていなくても引用されます。
比べるページの書き方
- 3つの形式が、それぞれ何をしているのか
- 1回あたりに、生徒がどのくらい発言や質問をすることになるか
- 家庭での学習が、どのくらい必要になるか
- こういう子には、こちらを勧めている
- 自塾はどの形式で、なぜその形式を選んでいるか
4番目が要です。どれが優れているかより、どういう子にどれを勧めているかを書いてください。
自塾でやっていない形式が向いている生徒については、「その場合は、こういう形の塾を探されるとよいと思います」と書いてください。ここまで書いてある塾は、ごく少数です。
対象の学年によって、聞かれ方が変わります
同じ塾でも、小学生と中学生と高校生では、相談してくる人も、相談の中身も変わります。1ページにまとめると、どれにも中途半端な答えしか置けなくなります。
小学生は、保護者が「まだ早いか」を迷っています
この段階の相談は、塾選びの前に来ます。「小4から通わせるべきか」「うちは中学受験をしないが、それでも塾は要るか」。
ここで「早いほど良い」と書くと、営業に見えます。通わせなくてよい条件を先に書いてください。「学校の宿題を自分で終えられていて、テストで大きく崩れていないなら、いま急ぐ必要はありません」。この形です。
そのうえで、通ったほうがよい状態を具体的に書きます。この順番だと、読んだ保護者が自分で判断できます。判断できる文章が、AIにも引用されます。
中学生は、学校名と内申が中心です
いちばん相談が多く、いちばん学校ごとの事情が効く層です。定期テストの時期、内申の付き方、部活との両立。先ほどの学校別ページが、そのまま効きます。
部活の話を書いている塾は少ないのですが、よく読まれます。「◯◯中学の野球部は、平日の帰宅が19時半を過ぎます。そのため当塾では、この学校の生徒向けに20時開始の枠を置いています」。実態が書かれていると、AIはその学校名の問いで自塾を挙げられます。
高校生は、科目と大学の名前で聞かれます
地域名より、科目名と大学名が前に出ます。「共通テストの数学だけ間に合っていない」「◯◯大学の英語の対策ができる塾」。
ここは大手と映像授業が強い領域です。正面からぶつからずに、通える範囲の高校に絞ってください。「◯◯高校の生徒が、3年の夏から始めて間に合う科目と、間に合わない科目」。間に合わないほうを書くと、他の塾と話が重なりません。
複数の学年を扱っている場合
学年ごとにページを分けてください。トップページから3つに分岐する形にします。1ページに全学年を並べると、どの相談にも部分的な答えしか置けなくなります。
体験授業のページを、どう書くか
体験授業の案内は、どの塾のサイトにもあります。ところが書かれているのは日程と申し込み方法だけで、いちばん知りたいことは抜けたままです。
保護者が知りたいのは、当日ではなく、その後です
「体験のあと、勧誘の電話は来るのか」「合わないと思ったとき、どう断ればいいのか」。ここが不安で申し込まない家庭が、かなりの数います。
だから、次の4つを書いてください。
- 体験の当日、何をするのか(授業だけか、面談もあるか)
- 体験のあと、こちらから連絡するのか、しないのか
- 入塾しない場合、どう伝えればよいか
- 体験を受けても、入塾をお断りすることがあるか
4つ目まで書いている塾は、ごく少数です。断ることがあると書いてある塾は、選ぶ側から見て安全に見えます。誰でも受け入れる場所より、条件を持っている場所のほうが信頼されるからです。
面談で何を聞いているかを、先に公開する
入塾前の面談で必ず聞いていることを、そのままサイトに書いてください。
「直近の定期テストの点数と、答案そのもの」「家で勉強する時間帯と場所」「本人が、何が分からないと感じているか」。この3つを聞いています、と書きます。
公開すると、面談の質が上がります。準備して来る家庭が増えるからです。そして、この文章は「塾の面談では何を聞かれますか」という問いへの答えになるので、AIにも引用されます。
講師の個人ページが、思ったより読まれています
塾の紹介ページより、講師個人のページのほうが引用されます。
生成AIは、書いた人が誰かを見ています。名前があり、担当している科目と学年がはっきりしていて、その人が書いた文章がある。この状態のページは、塾名だけのページより重く扱われます。
個人ページに入れるもの
- 名前と、指導している年数
- 担当する科目と学年
- どういう相談を受けることが多いか
- 面談で必ず聞いていること
- その人が書いた、単元の説明が1本
最後の1つが効きます。写真と経歴だけのページは、どの塾にもあります。本人が書いた文章があるかどうかで、扱いが変わります。
書く内容は身近なところで足ります。「中2の連立方程式でつまずく子は、たいてい中1の一次方程式の移項が曖昧なままです。だから当塾では、連立に入る前に必ず1回戻ります」。指導していれば当然出てくる話が、そのまま材料になります。
講師の入れ替わりが多い場合
大学生の講師が中心で、毎年入れ替わる塾もあります。この場合、個人ページを作ると更新が追いつかなくなります。
そのときは、塾長か教室長の1人分だけ作ってください。1人でも、誰が責任を持っているかが分かる状態になります。全員分を作って放置するより、1人分を正確に保つほうが効きます。
地図サービスの情報が、思ったより効きます
地図サービスに登録している情報は、AIが答えを作るときによく参照されます。無料で、30分で終わります。
確かめる項目
- 教室名の表記が、自塾サイトと1文字も違わないこと
- 住所と電話番号の表記が、自塾サイトと一致していること
- 開校時間が、いまの実態と合っていること
- 対象学年と、対応している科目が書かれていること
- 教室の写真が、いまの内装であること
表記のゆれは、思っているより頻繁に起きています。教室名に地域名を付けたり付けなかったり、ビル名を書いたり書かなかったり。この不一致があると、AIは同じ塾だと確信を持てません。
複数の教室がある場合
教室ごとに登録を分けて、それぞれに対応する中学校を書いてください。1つにまとめると、どの教室がどの地域を見ているのかが伝わりにくくなります。
自塾サイト側も、教室ごとにページを分けます。1ページに全教室の住所を並べる形だと、地域名での問いに答えられなくなります。
口コミへの対応が、そのまま材料になります
口コミは、AIが塾を評価するときに読んでいます。ただし、読まれ方に誤解があります。
見られているのは点数より、返信のほうです
AIが材料にしているのは、点数そのものより、そこに書かれている内容と、塾がどう返しているかです。だから、平均点より先に返信の中身を見てください。
材料として機能するのは、返信がある口コミのほうです。塾の姿勢を示す文章として読まれます。
返信で書いてはいけないこと
低い評価への反論は書かないでください。事実の訂正が必要な場合でも、争う形にせず、何をどう改めたかだけを書きます。
そして、生徒の成績や在籍の状況を返信の中で書かないでください。相手が自分で書いている内容であっても、塾の側から個人が特定できる情報を足すのは避けます。未成年の情報を扱っている以上、ここは他の業種より慎重にしてください。
やらなくていいことが、3つあります
LLMO対策として紹介されているもののうち、いまの段階で手を出さなくてよいものを挙げます。
1つ目:AI向けの案内ファイルの設置
サイトの中身をAI向けにまとめたファイルを置く方法が紹介されることがあります。ただ、これを読むと表明している主要な検索エンジンや生成AIは、いまのところありません。置いても害はありませんが、優先するものではありません。
2つ目:AI専用の構造化データ
教室の情報を機械が読める形で書いておく仕組みは、以前から有用です。ただし「AI検索のための特別な記述」というものは存在しません。既存の仕組みを正しく書けば十分です。
3つ目:文章を細切れにする作業
AIが読みやすいように文章を短く区切る、という話があります。これは逆効果になることがあります。先ほどの研究では、文章の流れをなめらかに整えた場合に引用されやすさが28.0%上がっていました。ぶつ切りにすると、この分を失います。
個人塾のほうが、実は有利です
この領域に限れば、条件は逆になります。
| 大手 | 地域の個人塾 | |
|---|---|---|
| 学校別のページ | 全国共通のサイトなので作りにくい | 対応する数校だけを厚く書ける |
| 書いた人 | 本部の担当者で、誰か分からない | 教えている本人が書ける |
| 向かない生徒の条件 | 本部の方針として書きにくい | その場で決めて書ける |
| 更新の速さ | 承認の手順がある | その日のうちに直せる |
AIが選ぶのは規模ではなく、その相談に答えられる具体性です。そして具体性は、現場に近い側が持っています。
効果は、順番に3つ測ります
| 順 | 測るもの | 見る場所 | いつから動くか |
|---|---|---|---|
| 1 | 生成AIに聞いたときに、自塾が出てくるか | 実際に打ち込んで確かめる | 1〜2か月 |
| 2 | 生成AIからサイトに来た人の数 | アクセス解析の参照元 | 2〜3か月 |
| 3 | 問い合わせ時に「AIで見て」と言われた回数 | 電話と面談で聞く | 3〜4か月 |
3つ目が、いちばん精度が高くなります
問い合わせの最初に「どこで当塾をお知りになりましたか」と聞いて、答えを記録してください。紹介、検索、AI、看板やチラシ。この4つに分けるだけで十分です。
アクセス解析の数字より、この記録のほうが早く、正確に動きます。AIの答えを見た人が、サイトを見ずに直接電話をかけてくることがあるからです。サイトを通らない問い合わせは、アクセス解析には残りません。
0という数字には、2つの意味があります
「AIで見て」が0件だったとき、届いていないのか、聞けていないのかを区別してください。聞く仕組みが無ければ、届いていても0になります。
まず聞く仕組みを作ってから、数字を読んでください。順番が逆だと、効いているものをやめてしまいます。
90日の進め方
| 時期 | やること | 終わったときの状態 |
|---|---|---|
| 1〜7日目 | 生成AIに4つの質問を打ち込み、控える。合格実績の書き方を点検する | いまの立ち位置と、法令の危うい場所が分かっている |
| 8〜30日目 | 在籍がいちばん多い中学校について、学校別ページを1つ書く | その学校名での問いに答えられる |
| 31〜60日目 | 集団と個別を比べるページを書く。向かない生徒の条件を入れる | 「どちらがいいか」に答えられる |
| 61〜90日目 | 2校目の学校別ページ。塾長の個人ページ。1日目と同じ質問をもう一度 | 変化が測れている |
1ページ目に2〜3時間かかります。2ページ目からは早くなります。書く順番と項目が決まっているからです。
よくいただく質問
合格実績を大きく載せていれば、それで十分ではないですか
足りません。合格実績は、どの塾のサイトにもあります。同じ形の情報が並んでいると、AIは1つを選ぶ理由をそこから見つけられなくなります。
そして保護者が生成AIに聞いているのは「実績のある塾はどこか」ではなく、「うちの子にはどうするのがよいか」です。実績は、その問いの答えから外れています。
ブログは書いたほうがいいですか
本数を増やす目的なら、書かなくてかまいません。教室の様子やイベントの報告は、AIの答えの材料から外れます。
書くなら、面談で実際に受けた質問に1本ずつ答える形にしてください。「英検は何級から受けさせるべきですか」のような質問です。質問が先にあり、それに答える文章だけが材料になります。
SNSに投稿していれば、LLMO対策になりますか
なりません。ただし無駄でもありません。
生成AIが答えを作るとき、SNSの投稿が直接引用されるのはまれです。判断の材料になる文章が少ないためです。ただ、SNSで塾名を知った人が、あとで塾名でAIに聞くという経路はあります。
SNSは名前を知ってもらう役割、サイトは選ばれる理由を置く役割。役割を分けて、両方置いてください。
料金は、サイトに書いたほうがいいですか
書いたほうがよくなります。金額そのものより、何によって金額が変わるのかを書いてください。
学年、週の回数、科目の数、講習の扱い、教材費が別かどうか。変わる理由が書かれていると、「塾は月にいくらくらいですか」という問いに、AIが自塾の説明を引用できます。金額だけが並んでいる表は、そこで話が終わってしまいます。
効果はどのくらいで出ますか
生成AIの答えに変化が出るまで、早くて1か月、多くの場合2〜3か月です。書いたページが検索の対象として認識され、その内容が答えの材料になるまでに時間がかかります。
塾には、生徒募集の時期という別の事情もあります。2月と3月に効かせたいなら、11月には書き終えていてください。
ホームページ制作会社に頼むとき、何を確かめればいいですか
3つ聞いてください。
- いま自塾が生成AIに出てくるかを、先に確かめてもらえますか
- 対応している中学校ごとに、ページを作ってもらえますか
- 向かない生徒の条件についても、書いてもらえますか
1つ目に答えられない会社は、現状を測らずに作業を始めます。2つ目に難色を示す会社は、汎用のテンプレートで作ろうとしています。3つ目に難色を示す会社は、集客の枠の中だけで考えています。
すでに検索の上位にあるページも、書き換えるべきですか
いいえ。上位にあるページは、そのままにしてください。
すでに高い順位を取っているページに引用されやすくする書き換えを加えると、順位が下がることが観測されています。上位にあるページは第1の門を通っています。触らずに、まだ順位の無い領域に新しく書いてください。
オンライン専門の塾でも、同じ考え方でいいですか
地図サービスの部分だけ、事情が変わります。教室が無い場合、地域名での問いは範囲の外になります。
代わりに、学校別ではなく「状況別」で書いてください。「部活で帰宅が20時を過ぎる中学生」「不登校で在宅学習をしている生徒」「海外在住で日本の受験を考えている家庭」。地域の代わりに、状況で絞ります。この領域は、通いの塾が書けない場所です。
まとめ
塾のサイトは、情報の種類が偏っています。コース案内、料金表、合格実績、講師と教室の写真。どの塾にもあるので、選ばれる理由はそこから出てきません。
保護者が生成AIに聞いているのは「うちの子には、どうするのがよいか」です。その問いに答えている文章を持っている塾だけが、答えの中で名前を挙げられます。
だから、向かない生徒の条件を書きます。在籍がいちばん多い中学校について、つまずきやすい単元まで書きます。集団と個別のどちらを、どういう子に勧めているかを書きます。どれも現場にいる人しか書けず、しかも大手が書けない場所です。
合格実績は、数え方を併記してください。延べ数か実人数か、通年在籍か講習のみか。法令の線を越えないための書き方が、そのまま引用されやすい書き方になっています。
やらなくていいことも3つあります。AI向けの案内ファイル、AI専用の構造化データ、文章を細切れにする作業。どれも後回しで大丈夫です。
まず、10分だけ使ってください
生成AIを開いて、保護者が打ちそうな相談を4つ投げる。自塾が出てくるか、出てこないなら代わりに何が出てくるかを控える。
ここから始めてください。出てきたものが、いまその相談で選ばれている情報源です。自塾に足りていないものが、そこに書かれています。
控えた内容を見れば、次に作るページが決まります。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
初回は無料・60分・オンライン完結・その場で契約のお願いはいたしません

