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工務店のホームページ更新が止まったまま|再開の手順と、記事を増やす前に確かめること

2026 8/20

「更新しなきゃとは思っているんですが、最後に書いたのがいつか思い出せなくて」

工務店の経営者と話していると、この言葉をよく聞きます。ホームページを作ったときに制作会社から「ブログを更新しましょう」と言われ、最初の数本は書いた。そのまま1年、あるいは数年が過ぎている。

止まったこと自体を責める話をするつもりはありません。データを見れば、続いているほうが例外です。この記事で扱うのは、止まったあとの話です。いま何が起きていて、どこから手をつければ立て直せるのか。順番に整理します。

目次

【結論】書き始める前に、止まった理由と受け皿を先に片づける

先に要点をまとめます。

1つ目。更新が止まったサイトを立て直すとき、いきなり書き始めると同じ場所でまた止まります。止まった原因は「時間がない」という言葉の下にあります。書く対象と、続ける仕組みが決まっていないことのほうが効いています。

2つ目。記事を増やす前に、サイトそのものが問い合わせを受け取れる状態か確かめます。工務店サイトのコンバージョン率の目安は0.5%〜3.0%で、この幅は6倍です。同じアクセス数でも、受け皿次第で結果がまるで変わります。

3つ目。再開するときの本数は、書ける本数で決めると失敗します。続けられる本数で決めてください。月2〜3本で構いません。止まった状態から月8本を目指すと、ほぼ確実に2か月目で止まります。

4つ目。書く材料は社外から調達できません。自社の坪単価、断ってきた依頼、商談で毎回受ける質問。これらを棚卸しすることが、実質的な再開の作業になります。

止まったサイトは、いま顧客からどう見えているか

立て直す動機を確かめるために、まず現状を把握します。更新が止まっているサイトは、放置しているだけで損をしている可能性があります。

顧客は展示場に来る前に、ネットで絞り込んでいる

国土交通省の『令和6年度 住宅市場動向調査』によれば、注文住宅を取得した世帯が施工者を探した方法は次のとおりです(複数回答)。

探した方法 割合
住宅展示場 50.8%
インターネット 46.6%
知人等の紹介 25.1%
住宅情報誌 15.9%

展示場とインターネットがほぼ拮抗しています。ここで注意したいのは、この2つが別々の顧客を指しているとは限らない点です。展示場で会った人が、その場で初めて自社を知ったとは限りません。

検討期間は約14か月。その間ずっと調べられている

家の購入を検討し始めてから実際に購入するまでの平均期間は12.45か月、注文住宅では土地取得を含めて約14か月とされています。打ち合わせ回数は全体で10〜16回、着工前の間取りや資金計画の決定までに7〜10回が目安です。

1年以上にわたって検討が続くということは、その間ずっと情報を集め続けているということです。展示場で会った1回で決まることはまずありません。その後も他社と比べながら調べ続けています。

この長い期間に、自社のサイトが「1年前で止まっている」状態だとどう見えるか。事業として続いているのか、いま何を得意にしているのか。判断材料が古いままです。

Web接触の顧客は、契約までの日数が3分の1

住宅業界向けの支援会社が公開している自社集計データによれば、初回接触がWebだった顧客は契約までの日数が平均20日だったのに対し、それ以外の初回来場者は平均60日前後だったと報告されています。

この差が示すのは、Webで自社の考え方や施工事例を読み込んできた顧客は、対面の場に来た時点ですでに納得しているということです。何を大事にしている工務店なのか、どんな家を建てるのか。それが事前に伝わっていれば、商談で説明する時間が要りません。

なお、この数字は支援会社が自社サービスの有効性を示す目的で公開したものなので、そのまま一般化はできません。ただ、方向性としては現場の実感と一致するはずです。

市場が縮んでいるぶん、放置の代償は大きくなっている

国土交通省の建築着工統計調査報告に基づく、新設住宅着工戸数の推移です。

年度 着工戸数 前年度比
2021年度 865,909戸 6.6%増
2022年度 860,828戸 0.6%減
2023年度 800,176戸 7.0%減
2024年度 816,018戸 2.0%増
2025年度 711,171戸 12.9%減

2025年度は前年度比12.9%減の711,171戸まで落ちました。1963年度以来、62年ぶりの低水準です。野村総合研究所が2024年6月に発表した予測では、2040年度には58万〜61万戸まで減少し、注文住宅を含む持家は14万〜15万戸水準まで縮小する見通しです。

加えて価格の問題があります。注文住宅の購入資金は全国平均で6,188万円に達し、2013年からの約10年間で2,551万円、率にして70%強の上昇です。その結果、注文住宅を取得した世帯の69.3%が「価格が予定より高くなった」ことを妥協点として挙げています。

パイが縮み、1件あたりの商談が長引く。この環境では、待ちの営業だけで受注を埋めるのが難しくなります。

なぜ止まったのか。原因を特定してから再開する

ここが最も重要な工程です。原因を放置したまま再開すると、同じ場所で同じように止まります。

続かないのは、意志の問題ではない

総務省の『ブログの実態に関する調査研究』によれば、開設後に月1回以上の頻度で更新を継続している「アクティブブログ」の割合は、次のように推移します。

経過期間 更新を継続している割合
1年後 約30%
2年後 約10%
3年後 約3%

別の調査でも同じ傾向が確認されています。アフィリエイトマーケティング協会が2023年に実施した調査では、メディア運営者のうち1年未満で更新を停止する割合が29.7%にのぼり、2〜3年の継続をピークに離脱が急増しています。

業種を問わず、続かないほうが多数派です。工務店に限定した継続率の統計は存在しませんが、営業と現場を兼務する体制を考えれば、条件はより厳しいと考えられます。

止まり方には型がある。自社がどれか確かめる

相談を受けていると、止まり方はいくつかの型に分かれます。原因ごとに、再開でやるべきことが変わります。

止まり方 最後の記事に出ている兆候 再開の前にやること
担当者が異動・退職した ある時期を境に、ぱたりと途切れている 個人ではない、役割としての担当を置き直す
書くことがなくなった 後半になるほど日記や近況報告に寄っている 商談で受ける質問を書き出し、記事の種にする
繁忙期に飲み込まれた 更新が数か月おきに散発している 閑散期にまとめて書き、公開日を分散させる
効果が見えず関心が切れた アクセス解析を見た形跡がない 問い合わせ数の手前にある、記事ごとの流入で判断する
そもそも誰に向けてか決めていない 1本ごとに読者層がばらついている 対象を1つに絞ってから書き始める

自社がどれに当てはまるかは、過去の記事を古い順に読み返せば見当がつきます。10分で終わる作業です。

「時間がない」の正体は、優先順位のほうにある

どの型にも共通しているのは、更新が「余った時間でやること」に位置づけられている点です。

工務店の業務で余る時間はありません。繁忙期でなくても、見積もり、打ち合わせ、現場確認、アフター対応で1日は埋まります。余った時間にやると決めた時点で、実行されない設計になっています。

この構造を変えずに「今度こそ続けよう」と決意しても、結果は変わりません。仕組みとして時間を確保するか、社外へ出すか。取れる手段はこの2つです。

記事を増やす前に、受け皿を確かめる

再開の前に、もう1つ確かめることがあります。集めた人を受け取れるサイトになっているかどうかです。

同じアクセス数で、結果が6倍変わる

複数のマーケティング支援会社が公開しているデータでは、工務店やリフォーム関連サイトのコンバージョン率は0.5%〜3.0%程度とされています。この幅で、目標の問い合わせ件数に必要なセッション数を計算すると次のようになります。

月間の目標問い合わせ数 CVR 0.5%の場合 CVR 1.0%の場合 CVR 3.0%の場合
3件 600セッション 300セッション 100セッション
5件 1,000セッション 500セッション 167セッション
10件 2,000セッション 1,000セッション 333セッション

同じ500セッションでも、問い合わせが2.5件になるか15件になるかの差があります。この差を埋めるのに、記事は1本も要りません。変わるのはサイトの側です。

更新を再開して1年かけて記事を積むには、それなりの費用と社内工数がかかります。その投資をCVR0.5%のサイトで受けるのは、穴の空いたバケツに水を注ぐのに近い状態です。

確かめるのは4点だけ

受け皿の点検に、専門的な分析は要りません。次の4点を自分の目で確かめてください。

確かめること 問題がある状態 直し方
5秒で何の会社か分かるか トップに理念や挨拶が先に出ている どの地域で、誰の、どんな家を建てるかを最上部に置く
次に何をすればよいか分かるか 行動の入口が複数あり、どれが本命か不明 1ページにつき進む先を1つに絞る
問い合わせのハードルが合っているか 初回から来場予約しか用意がない 資料請求や相談だけの入口も併置する
施工事例が探せるか 写真は並ぶが、条件で絞り込めない 坪数・価格帯・工法で辿れるようにする

記事を止めてサイト改修を待つ必要はありません。ただ、どちらに先に手を付けるかを選べる状況なら、受け皿のほうが投資対効果は高くなります。CVRの改善は既存のアクセスすべてに効くのに対し、記事の追加はその記事に来た人にしか効かないためです。

問い合わせが来ないサイトは、情報が多すぎる

受け皿が機能していない工務店サイトを見ていくと、共通する状態があります。載っている情報が多すぎるのです。

工法のこだわり、受賞歴、代表の想い、施工エリア、保証内容、イベント告知、スタッフ紹介、構造の解説。どれも間違ってはいません。ただ、初めて訪れた人にとっては、どれを先に読めばよいかが分かりません。読む順番が設計されていないサイトでは、来た人の多くが判断を保留にして離れます。

この状態に、記事を足しても解決しません。入口が増えるだけで、迷う場所が増えます。

足すのをやめて、引く

合同会社謙虚が取り組んでいるのは、この状態をほどく仕事です。ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進める形へ組み直します。読者を主人公に置き、会社は案内役に徹する。この考え方で、トップページから資料、そして相談までの導線を1本につなぎます。

工務店の場合、引く対象は決まっています。自社が誇りたいことと、施主が知りたいことがずれている箇所です。構造や工法の詳細は、検討の後半でしか読まれません。前半で必要なのは、どの地域で、いくらくらいで、どんな家を建てる会社なのかという1点だけです。

載せている情報 読者が読む段階 置くべき場所
地域・価格帯・得意な家 最初の5秒 トップページの最上部
施工事例 検討の全期間 条件で絞り込める形で常時
工法・構造の詳細 検討の後半 専用ページへ分離する
代表の想い・沿革 依頼先を最終決定する直前 会社案内のページへ移す
イベント告知 その時期だけ 期間を過ぎたら下げる

この整理をしてから記事を積むと、同じ本数でも問い合わせの数が変わります。順序としては、こちらが先です。

再開する本数の決め方

受け皿を確かめたら、次は本数です。ここで背伸びをすると、また止まります。

必要な総量は50本、理想は100本

検索から集客できる水準に到達するには、質の高い記事が最低50本、理想的には100本以上必要とされています。1年で100本を目指すなら、月8〜9本のペースです。

この数字を見て、多いと感じられたと思います。実際に多いのですが、理由があります。検索されるキーワードは細かく分かれており、1本の記事で拾える範囲は限られています。「地域名 工務店」だけでなく、「注文住宅 予算オーバー」「平屋 間取り 失敗」「断熱等級 いくら」といった個別の疑問それぞれに、記事が必要になります。

止まった状態からは、月2〜3本で再開する

必要な総量が100本だとしても、再開時にそのペースを目指すのは誤りです。

キーワードを決めて、競合を調べて、構成を組んで、5,000字を書いて、写真を選んで、入稿する。慣れた人でも1本に5〜7時間はかかります。月8本なら週10〜14時間です。この時間を、一度止まった体制で確保できるかどうか。

月2〜3本なら、週に数時間で収まります。年間で30本前後、3年で100本に届く計算です。遅く感じられるかもしれませんが、3年後に更新が残っているのは全体の3%です。その3%に入るほうが、月8本で3か月走って止まるより結果が出ます。

再開のペース 1年後の本数 続けられる条件
月2本 24本 繁忙期でも吸収できる。まずここから
月3〜4本 36〜48本 担当を1人決め、書く日を固定できる場合
月8本以上 96本 専任がいるか、執筆を外部に出している場合

何を書くか。材料は社内にしかない

本数が決まったら、次は中身です。ここでつまずくと、また「書くことがない」状態に戻ります。

検討の段階ごとに、聞かれることが違う

検討期間は約14か月あり、そのあいだ顧客は調べ続けています。段階ごとに、出てくる疑問の性質が変わります。

検討の段階 調べられること 自社だから書けること
漠然と考え始めた頃 費用の全体像、進め方の手順 自社の実際の坪単価と、そこに含まれる範囲
条件を詰めている頃 断熱・耐震・間取りなど個別の仕様 自社が採用している工法と、その理由
予算で悩んでいる頃 予算オーバー時の削り方、補助金 実際にどこを削り、どこを残したかの判断例
依頼先を比べている頃 会社の選び方、見積もりの読み方 自社の見積書の構成と、各項目の意味

右の列を見てください。どれも自社にしかない情報です。逆に言えば、一般論だけで書ける記事は、すでに誰かが書いています。

再開の初日にやるのは、執筆の前の棚卸し

書く材料は、社外から調達できません。次の3つを書き出す作業から始めてください。1〜2時間で終わります。

1つ目は、現場の数字です。実際の坪単価、断熱性能の実測値、工期の実績。カタログ値ではない自社の実数が入ると、記事の説得力が変わります。

2つ目は、断ってきた依頼です。どんな要望を受けて、なぜ断ったか。何を得意としないかを書ける会社は多くありません。これは信頼につながります。

3つ目は、営業で毎回受ける質問です。商談で必ず聞かれることは、検索でも調べられています。営業担当がメモを残すだけで、記事のネタは尽きません。

この3つが揃えば、月2〜3本のペースなら1年分の題材になります。逆にこれがないと、何本書いても他社と同じ内容になります。

検討層の変化を、題材に反映する

もう1つ、題材を決めるうえで見落とされやすい点があります。読者の顔ぶれが変わっていることです。

2025年の住宅購入・建築検討者調査では、「買い替え」「買い増し」を合わせた二次取得層の割合が38%に達し、2019年以降で最高値となりました。加えて、約6.9万件の検討者データ分析では、50代の検討者のうち平屋を希望する割合が57%に急伸しています。

すでに土地を持っている50代が、老後を見据えて建て替えを考える。この人が調べることは、初めて家を建てる30代とは違います。既存住宅の解体費用、仮住まいの手配、平屋にしたときの動線、相続を見据えた名義。こうした題材は、一次取得向けの記事が並ぶ検索結果のなかで空きが生まれやすい領域です。

続ける仕組みをどう作るか

材料が揃っても、書く時間が確保できなければ同じことの繰り返しです。続けるための手立ては3つあります。

1. 書く日を業務として固定する

「時間ができたら書く」をやめて、曜日と時間を決めます。月2本なら、隔週で2時間ずつ。現場の予定と同じ扱いで先に押さえてしまうのが確実です。

担当は個人ではない、役割として置いてください。担当者が辞めたら止まる体制は、いずれまた止まります。

2. 閑散期にまとめて書き、公開を分散させる

工務店の業務量は年間で偏ります。繁忙期に月2本を課すより、閑散期に6本書いて3か月に分けて公開するほうが現実的です。予約投稿の機能を使えば、公開日は自由に設定できます。

3. 執筆だけを社外へ出す

書く時間がどうしても確保できない場合、執筆を外部に委託する選択肢があります。ただし工程のすべてが外に出るわけではありません。

工程 主に担うのは 社内に残る理由
題材と構成の決定 外注先が作成し、発注側が確認 何を書くかは自社の方針そのもの
情報提供・取材対応 発注側 自社の坪単価・工法・事例は社外から取得できない
執筆 外注先 ここが外注で最も軽くなる工程
原稿チェック・修正指示 発注側 自社の実態と合っているか判断できるのは社内だけ
事実確認 発注側 誤りを自社名義で公開する責任は発注側にある

外注の相場は、一般的なブログ記事なら文字単価1〜3円程度です。ただし住宅は読者の人生に重大な影響を与える領域で、検索エンジンから高い専門性が要求されるため、構造・断熱・補助金・住宅ローンを扱う記事では文字単価5〜15円、あるいは監修費用の追加を見込むのが現実的です。

外注を検討する場合の判断材料は、別の記事で詳しく扱っています。

再開の手順を1つにまとめる

ここまでの内容を、着手する順番に並べ直します。

順番 やること 目安の時間
1 過去記事を古い順に読み、止まった型を特定する 10分
2 受け皿の4点を自分の目で確かめる 30分
3 現場の数字・断った依頼・商談での質問を書き出す 1〜2時間
4 続けられる本数を決める(まず月2本) —
5 書く日を業務予定として先に押さえる —
6 1本目を書く 5〜7時間

1から5までで、半日かかりません。ここを飛ばして6から入ると、また同じ場所で止まります。

AI検索が、書くべき内容を変えつつある

最後に、2026年に入って起きている変化に触れておきます。工務店向けの情報でほとんど語られていない論点です。

Google検索の上部にAIが回答を表示する機能が広がり、情報収集型のキーワードでは表示率が86%を超えています。その結果、検索1位のクリック率は本来24.1%だったところ、実測で9.0%まで落ちました。下落率は62.7%です。

つまり「◯◯とは」「◯◯の方法」といった一般的な解説記事は、上位を取っても以前ほど読まれません。工務店で言えば「注文住宅とは」「断熱等級とは」のような記事です。

一方で、AI経由で実際にサイトを訪れた人のコンバージョン率は、他経路より42%高いという調査もあります。読む人は減り、読んだ人の本気度は上がっている。

再開にあたっての示唆は明確です。一般的な用語解説から書き始めても報われません。前述の棚卸しで出した自社の数字、断った依頼、商談で受ける質問。AIが答えられない領域から書くほうが、少ない本数で結果が出ます。

よくある質問

Q. 過去の記事は消したほうがよいですか

内容が古くなっているだけなら消さずに書き直してください。公開からの期間は検索での評価に関わるため、消して新しく作り直すと積み上げた分を捨てることになります。ただし、日記や近況報告のように誰の疑問にも答えていない記事は、残しても流入を生みません。数が多い場合は、書き直す価値があるものだけを選んで手を入れる形が現実的です。

Q. 何か月で効果が出ますか

検索から安定した流入が出るまでには、一般に1年以上を見ておく必要があります。記事が50本を超えたあたりから変化が見え始めるケースが多いため、月2本なら2年程度が目安です。半年で判断すると、ほぼ確実に「効果がない」という結論になります。判断するなら、問い合わせ数の手前にある記事ごとの検索流入を見てください。そちらは3〜6か月で動き始めます。

Q. 社長が書くべきですか、社員に任せるべきですか

前述の3つの材料(現場の数字・断った依頼・商談での質問)を最も多く持っているのは、多くの場合、社長か営業責任者です。ただし全文を書く必要はありません。要点を口頭で話し、それを社員か外部が記事の形にする分担が現実的です。書き手を誰にするかより、材料を誰が出すかを決めるほうが重要です。

Q. SNSのほうが手軽では

併用する価値はありますが、代わりにはなりません。SNSの投稿は時間とともに流れていくのに対し、記事は検索から繰り返し読まれます。検討期間が約14か月あることを考えると、その間ずっと残り続ける形で情報を置いておく意味があります。手軽さを理由にSNSだけにすると、1年後に手元に残るものがありません。

まとめ

更新が止まったホームページの立て直しについて、要点を整理します。

止まったこと自体は例外ではありません。3年後に更新が残っているのは全体の3%です。問題は、原因を特定せずに書き始めると同じ場所でまた止まる点にあります。過去記事を読み返して止まり方の型を特定するところから始めてください。

書き始める前に、受け皿を確かめます。工務店サイトのコンバージョン率は0.5%〜3.0%と6倍の幅があり、同じアクセス数でも結果が変わります。記事を積む投資は、受け取れる状態のサイトで受けるべきです。

再開の本数は、書ける本数で決めると同じ失敗を繰り返します。続けられる本数で決めてください。月2本から始めて構いません。書く材料は社外から調達できないため、現場の数字・断った依頼・商談で受ける質問を棚卸しする作業が、実質的な再開の第一歩になります。

顧客は展示場に来る前にネットで絞り込みを終えており、検討期間は約14か月あります。その長い期間に、判断材料を置いておけるかどうか。着工戸数が62年ぶりの低水準まで落ちた市場では、この差が受注の差になります。

ただ、記事を積む前にやることがあります。いま自社のサイトが、来た人を受け取れる形になっているか。情報を足し続けた結果、何の会社か5秒で伝わらなくなっていないか。ここを確かめてから記事に着手したほうが、同じ手間で結果が変わります。

自社のサイトがどちらの状態にあるかを確かめたい場合は、トップページに無料の診断と解説動画を用意しています。売れるサイトの構造と、そこへ至る手順をまとめたものです。更新の再開を検討している段階でご覧いただくと、どこから手を付けるかの判断材料になります。

なお、本記事に記載した数値は2026年8月時点の調査に基づくものです。支援会社が自社サービスの実績として公開しているデータについては、その旨を本文中に明記しています。

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