MENU
  • HOME
  • お問い合わせ
  • 集客オプション
売れるサイトは、みな謙虚。お客様を主役にするWEB集客コンサルティング
合同会社謙虚
  • HOME
  • お問い合わせ
  • 集客オプション
  • HOME
  • お問い合わせ
  • 集客オプション
合同会社謙虚
  • HOME
  • お問い合わせ
  • 集客オプション
  1. ホーム
  2. WEBマーケティング
  3. 店舗の集客がうまくいかない、チラシとSNSに手を出す前に見直すたった一つのこと

店舗の集客がうまくいかない、チラシとSNSに手を出す前に見直すたった一つのこと

2026 8/23

個人でお店を営んでいる方から、こんな相談が寄せられていました。思うようにお客さんが来ない。チラシを撒いてみたり、Instagramの投稿を頑張ってみたりしているけれど、手応えがまるでない。費用と時間ばかりが出ていく。ホームページも一応あるにはあるが、そこから問い合わせや来店につながっている実感がない。もう何から手をつければいいのか分からなくなってしまった、という声でした。

読んでいて、胸が痛くなりました。これはサボっている人の悩みではありません。むしろ真面目に、できることを片っ端からやってきた人ほど陥る状態です。集客の本を読み、SNSのアカウントを開設し、投稿の頻度を上げ、フォロワーが増えないと落ち込み、チラシのデザインを作り直し、それでも予約表の空白が埋まらない。動いているのに前に進まない感覚は、じっと座って何もしないことよりずっと消耗します。

この記事は、そういう状態にいる店主さんに向けて書いています。結論を先に置きます。あなたに足りないのは、新しい集客の手段ではありません。すでに手を出しているチラシもSNSもホームページも、道具としては十分にそろっています。足りていないのは、その道具を動かす前に決めておくべき「順番」、たったひとつです。多くの店主さんは、この順番を知らないまま道具の数を増やす方向へ走り、消耗していきます。

全体像は、中小企業のホームページで問い合わせが来ない理由をあわせてご覧ください。

目次

新しい集客手段を足す前に、9割が見落とす順番

集客がうまくいかないとき、人はほぼ例外なく「手段を増やす」方向に動きます。チラシがダメならSNS、SNSがダメならLINE公式、それもダメならチラシの部数を増やす。まるで釣り針をたくさん垂らせば、いつか魚が食いつくはずだと信じているかのように。

ところが、うまくいっている店とそうでない店を並べて見ていくと、その差は手段の数ではありませんでした。使っている道具はほとんど同じです。チラシもSNSもホームページも、両者とも持っています。決定的に違っていたのは、手段を動かす前に「自分の店は誰の、どんな困りごとを解決する店なのか」を一言で言い切れているかどうか、この一点でした。

言い切れている店は、チラシ一枚でもSNSの一投稿でも、見た人の心に引っかかります。「あ、これは私のための店かもしれない」と思わせる入口ができている。だから少ない露出でも来店につながる。一方、言い切れていない店は、どれだけ露出を増やしても素通りされます。見た人が「で、これは誰のための、何の店なの」と一瞬迷った時点で、指はもう次の投稿へスクロールしています。

順番というのは、こういうことです。集客には二つの層があります。ひとつは「入口に何人を連れてくるか」という露出の層。もうひとつは「連れてきた人を、来店や問い合わせという次の行動へ渡せるか」という受け皿の層。チラシもSNSも広告も、すべて前者、露出の層に属します。多くの店が延々と手を出し続けているのは、この露出の層ばかりなのです。

けれど、実際に予約表の空白を埋めるのは後者、受け皿の層です。ここが整っていない状態で露出だけを増やすと、何が起きるか。せっかく連れてきた人が入口で迷って、そのまま帰っていく。バケツの底に穴が空いたまま、上から水を注ぎ続けているようなものです。注ぐ水の量、つまりチラシの枚数やフォロワーの数をいくら増やしても、底から抜けていくので溜まりません。

もう少し、この「順番」の話を続けます。順番が大事だというのは、精神論ではありません。お金と時間という、店主にとっていちばん限られた資源をどこに投じるか、その配分の問題です。受け皿が整っていない状態で露出にお金を使うと、そのお金は入口でこぼれる人の分まで含めて出ていきます。同じ十万円を使うにしても、穴の空いたバケツに注ぐ十万円と、底をふさいでから注ぐ十万円では、手元に残る客の数がまるで違います。順番を守るというのは、限られた資源の歩留まりを上げるという、きわめて現実的な話です。

そしてこの順番には、もうひとつ良いところがあります。受け皿を整える作業は、一度やれば効き続けます。チラシは撒くたびに費用がかかり、SNSは投稿を止めれば流れていきます。露出の努力は、手を止めた瞬間に消える性質のものです。ところが「誰の何の困りごとを解決する店か」を言い切った一言は、書き換えない限りそこに残り、来る人すべてに同じ強さで働きかけます。かけた労力が積み上がる作業と、その場で消える作業。どちらを先にやるべきかは、考えるまでもありません。

この記事では、まずなぜチラシやSNSを頑張っても来店につながらないのか、その構造をほどいていきます。次に、多くの店主さんがよかれと思ってやっている間違いと、その先に待っている消耗した未来を具体的に描きます。そのうえで、露出を増やす前にやるべき受け皿の整え方を、明日からの手順に落とせる形で示します。読み終える頃には、次に何から手をつければいいのか、その一手が見えているはずです。手段のカタログを増やす話はしません。あなたの店がすでに持っている道具を、どうすれば効かせられるのかという話をします。

チラシもSNSも頑張っているのに、なぜ来ないのか

まず、頑張りが足りないという話ではないことをはっきりさせておきます。相談を寄せた店主さんは、チラシを撒き、Instagramを更新し、ホームページまで用意しています。行動量だけを見れば、何もしていない同業者よりはるかに前に出ています。それでも来ない。この矛盾には、ちゃんとした理由があります。

理由は入口の設計にあります。チラシを手に取った人も、SNSで投稿を見た人も、あなたの店に対して最初に使う時間はほんの数秒です。人は目に入った情報を、来店するかどうかではなく「自分に関係あるか、ないか」でまず仕分けます。この仕分けにかかる時間が、およそ3秒。この3秒のあいだに「これは自分の困りごとに応えてくれそうだ」と感じてもらえなければ、どれだけ丁寧に作ったチラシも、時間をかけた投稿も、なかったことになります。

多くの店のチラシやプロフィールを見ていくと、この3秒で伝わるべき部分に、店の都合が並んでいます。「創業◯年」「こだわりの素材」「アットホームな雰囲気」「地域密着」。どれも嘘ではないし、店にとっては誇りです。ただ、見ている人の頭のなかにある問いは別のところにあります。「この店は、私の何を助けてくれるのか」。この問いに最初の一言で答えていないチラシは、情報としては立派でも、入口としては閉じています。

ここで冒頭の「順番」に戻ります。集客の作業は、入口に人を連れてくる露出の作業と、連れてきた人を来店へ渡す受け皿の作業に分かれます。チラシもSNSも広告も、露出の作業です。そして受け皿とは、店の魅力が3秒で伝わる入口のことです。チラシを見て興味を持った人が次に訪れるのはホームページやSNSのプロフィール欄で、そこが受け皿にあたります。この受け皿が「私のための店だ」と一瞬で感じさせる作りになっていないまま露出だけを増やすと、連れてきた人が受け皿の縁でこぼれ落ちます。

具体的に想像してみてください。ポストに入っていたチラシを見て、少し気になった人がいたとします。その人はスマホで店名を検索します。表示されたホームページのトップには、店の外観写真と「ようこそ、当店へ」の文字。メニューは載っているが、この店が自分のどんな悩みに応えてくれるのかは、どこにも書いていない。この時点で、その人の「少し気になった」は「まあいいか」に変わります。チラシの一枚も、検索させるところまでは成功していたのに、受け皿で取りこぼしたわけです。露出の努力が、受け皿の不備で無効化される。これが、頑張っているのに来ない構造の正体です。

では、なぜこれほど多くの店が受け皿を後回しにして、露出ばかりに手を出してしまうのか。ここには、集客の道具を売る側の商習慣が深く関わっています。チラシの印刷会社は部数が増えるほど儲かります。SNS運用の代行業者はフォロワー数や投稿本数を成果として見せると契約が続きます。広告のプラットフォームは表示回数とクリック数が売上に直結します。彼らのビジネスは、あなたの露出を増やすことで成り立っています。だから彼らのアドバイスは、判で押したように「まずは露出を増やしましょう」から始まります。

これは誰かを責める話ではありません。売る側が自分の商品を勧めるのは自然なことです。ただ、その構造を知らずに従い続けると、店主は露出の層をぐるぐると回り続けることになります。部数を増やし、投稿を増やし、広告費を足す。数字の上では露出は増えている。それなのに予約表は埋まらない。受け皿を整えないまま露出を足し続ける限り、増やした分だけこぼれ落ちるからです。売る側にとって都合のいい順番と、あなたの店が客を得るための順番は、そもそも別物なのだと知っておくだけで、次に何にお金と時間を使うべきかの見え方が変わります。

もうひとつ厄介なのは、露出を増やすと一時的に反応が出ることがある点です。チラシを大量に撒けば、数件の問い合わせは来ます。この小さな成功体験が「やはり量だ」という思い込みを強めます。けれど、それは受け皿の穴の上をたまたま通りかかった人が、穴を避けて残っただけです。かけたコストに対して残る人の割合、つまり効率は下がり続けます。露出の量で殴り続ける集客は、店主の体力と資金が尽きた瞬間に止まります。続かない仕組みの上で走り続けるのは、坂道を全力で登り続けるのに似ています。

ここで一度、自分の店の入口を客の目で見てみることをおすすめします。やり方は簡単です。自分のホームページのトップと、SNSのプロフィール欄を開いて、最初の一文だけを読みます。そして、その店のことを何も知らない人がこの一文を読んだとき、「これは自分の困りごとに応えてくれそうだ」と感じるかどうかを想像してみます。店名や創業年、雰囲気の説明で始まっていたら、それは店の側から見た情報です。読み手の悩みに触れる言葉が最初に出てこない限り、受け皿は開いていません。多くの店主さんが、この最初の一文を店の名刺代わりに使っていて、そこが入口の役目を果たすべき場所だとは気づいていません。露出を足す前に見るべきなのは、この一文です。

補足しておくと、受け皿が閉じているかどうかは、来店数の多い少ないだけでは判断しにくいものです。立地が良かったり、常連が支えてくれていたりすると、受け皿が閉じていても店はしばらく回ります。だからこそ、新規の客が増えないという形で問題が現れたときには、すでに受け皿の不備が長く放置されていることが多いのです。来店数が横ばいのまま露出だけ増やしている感覚があるなら、それは受け皿からのサインだと受け取ってください。

集客に迷った店主が、よかれと思ってやってしまう間違い

受け皿を後回しにしたまま露出の層をさまよい始めると、店主の行動には決まったパターンが現れます。どれも真面目さの裏返しで、努力の方向がずれているだけに、本人はなかなか気づけません。順に見ていきます。

ひとつめは、次々に新しい媒体へ手を出すこと。チラシで反応がなければInstagram、Instagramで伸びなければTikTok、それも鈍ければLINE公式、次はGoogleのマップ対策、その次はショート動画。世の中で「今はこれが来ている」と言われるたびに、店主はアカウントを開設し、使い方を覚え、投稿を始めます。媒体が増えるほど覚えることも管理する場所も増え、一つひとつにかけられる時間は薄まっていきます。結果として、どの媒体も中途半端なまま放置され、プロフィール欄には数か月前の投稿が最後の更新として残る。新しい入口を掘り続けて、どの穴も浅いまま水が湧かない状態です。

ふたつめは、追う数字を取り違えること。フォロワー数、いいねの数、チラシの配布枚数、投稿の本数。これらは数えやすく、増えると努力が報われた気がします。だからつい、この見えやすい数字を目標にしてしまいます。ところが、フォロワーが千人いても、その全員が近所に住んでいて、あなたの店の困りごと解決を必要としているわけではありません。数えやすい数字と、予約表を埋める数字は、別のものです。見栄えのする数字を追いかけているあいだ、本当に来てほしい一人に届く言葉を磨く時間が失われていきます。

みっつめは、割引で客を釣ること。反応が鈍いと、人はどうしても価格を下げたくなります。初回半額、期間限定クーポン、二回目以降も使える割引券。たしかに、割引は即効性があります。撒けばその瞬間だけ客足が動く。けれど、割引に反応して来る人の多くは、あなたの店そのものではなく「安さ」に反応しています。だから、割引が終われば来なくなり、より安い別の店が現れればそちらへ移ります。安さで集めた客を安さでつなぎ止めようとすると、値引きの幅は際限なく広がり、利益は薄くなる一方です。

この三つの間違いには、共通する末路があります。一見客ばかりが入れ替わり立ち替わり訪れ、店主だけが疲弊していくという結末です。

想像してみてください。新しい媒体を追いかけ、見栄えのする数字を追い、割引で人を集める。この三点セットを回し続けた店の一年後です。SNSのアカウントはいくつも持っているが、どれも更新が止まりがち。フォロワーは増えたが、来店には結びつかない。割引の告知を出したときだけ客が動くので、常に何かしらの安売りを続けている。来る客は毎回はじめましての人で、店のことを気に入って通ってくれる馴染みの顔はなかなか増えない。毎月ゼロから客を集め直す自転車操業に入っています。

さらに深刻なのは、店主の内側で起きる変化です。あれだけ好きで始めたはずの商売なのに、いつのまにか投稿のネタ探しと割引の設計に頭の大半を使っている。接客や商品の質を上げる時間より、集客の手当てに追われる時間のほうが長い。反応が出ないたびに自分のセンスや努力を疑い、自信が削れていく。数字が上下するたびに一喜一憂して、気持ちがすり減る。集客のための作業が、商売そのものの喜びを食い潰していきます。

この三つの間違いには、もうひとつ見落とされがちな共通点があります。どれも「原因を露出の量に求めている」という点です。反応が出ないのは撒いた枚数が少ないからだ、投稿の頻度が低いからだ、割引の幅が小さいからだ。こう考えると、打ち手はいつも「もっと増やす」に落ち着きます。増やしても改善しないと、今度は媒体そのものを疑い、次の新しい媒体へ移る。原因の置き場所が最初からずれているので、どれだけ真面目に手を動かしても、当たりを引けません。的の外れた場所を、いくら丁寧に掘っても水は出ないのと同じです。

ここで一度、数字で考えてみます。仮に、チラシを千枚撒いて店名を検索してくれた人が二十人いたとします。露出の努力としては悪くない数字です。ところが、検索して開いたホームページの受け皿が閉じていると、そこから来店に進むのは一人か二人。残りの十八人は入口で帰ります。このとき店主の目に見えているのは「千枚撒いて一人か二人」という寂しい結果だけで、受け皿さえ整っていれば二十人のうち五人も六人も来ていたかもしれない、という取りこぼしは見えません。だから、次はチラシを二千枚に増やそうという判断になります。受け皿の穴に気づかない限り、努力の方向は永遠に露出の量へ向かい続けます。

なぜこうなるのか。すべての行動が露出の層の中で完結していて、受け皿に一度も手をつけていないからです。入口を「私のための店だ」と感じさせる作りに変えないまま、入口に立たせる人数だけを変え続けている。だから、来た人が定着せず、毎回新しい人を連れてこなければならない。この構造にいる限り、努力は積み上がらず、その場をしのぐ消費になります。次の章では、この消耗のループから抜けるために、露出を増やす前にやるべきことを具体的に見ていきます。

露出を増やす前に、受け皿を整える

消耗のループから抜ける道は、露出を増やす作業を一度止めて、受け皿を整えることから始まります。受け皿を整えるとは、店の入口に立った人が3秒で「これは私のための店だ」と分かる状態を作ることです。やることは、大きく二つに絞れます。

ひとつめは、あなたの店を「誰の、何の困りごとを解決する店か」を一言で言い切ること。ここが集客のすべての土台になります。たとえば美容室なら、「髪を切る店」で止めずに「くせ毛で毎朝のセットに30分かかっている人が、乾かすだけで決まる髪になる店」まで踏み込みます。飲食店なら「小さな子ども連れで外食をあきらめていた親が、周りに気兼ねなくゆっくり食事できる店」。整体院なら「デスクワークで夕方には肩が石のように固まる人が、翌朝すっきり目覚められる体に戻す店」。この一言があると、チラシの見出しも、SNSのプロフィールも、ホームページのトップも、すべて同じ方向を向きます。見た人は最初の数秒で自分ごとだと感じ、迷わず次に進めます。

言い切る一言をつくるときのコツは、店が提供する行為を書くのをやめて、客に起きる変化の側から書くことです。「髪を切る」「料理を出す」「体をほぐす」は、店がやることです。そこに客はいません。「乾かすだけで決まる」「気兼ねなくゆっくりできる」「翌朝すっきり目覚められる」は、客の側に起きる変化です。ここに客の姿があります。困りごとを抱えた人は、店が何をするかにはあまり関心がなく、自分がどう変われるかを知りたがっています。だから、店の作業を説明する言葉を、客の変化を描く言葉へ翻訳するだけで、同じ店なのに刺さり方が変わります。この翻訳ができているかどうかが、受け皿の開き具合を決めます。

ふたつめは、来店の次の一歩を一つに絞ること。受け皿でこぼれ落ちる人の多くは、興味を持ったのに「で、次に何をすればいいの」が分からず止まっています。ホームページに電話番号もLINEも予約フォームもマップも問い合わせメールも並んでいると、人は選ぶこと自体に迷い、結局どれも押さずに離れます。だから、いちばん来店に近い行動を一つだけ選び、それを目立たせます。予約が主軸なら予約ボタンを、まず相談してほしいならLINE登録を、一つに絞って大きく置く。道が一本なら、人は迷わず歩けます。

この二つ、つまり「誰の何の困りごとを解決する店かを言い切る」ことと「次の一歩を一つに絞る」ことを合わせた考え方を、私たちは売れるサイトはみな謙虚と呼んでいます。謙虚というのは、へりくだって安売りすることではありません。店が自分の言いたいことを並べる前に、客の困りごとの前に一歩下がって立ち、その悩みを解決する案内役に徹する姿勢のことです。主役の座は店が客に譲ります。困りごとを抱えた客のほうを物語の中心に置く。ホームページやプロフィールの最初の一言を、店の自慢から客の悩みへと向け直す。それだけで、同じチラシ、同じSNS、同じホームページが、まるで別物のように効き始めます。

なぜ客を主役に置くと効くのか。人は、自分の話をしてくれる相手に振り向くからです。店が「うちはすごい」と語る言葉は、聞き手にとって他人の自慢話です。ところが店が「あなたのこの困りごと、分かります」と語り始めると、聞き手は自分の話が始まったと感じて足を止めます。謙虚に一歩下がって客を主役にする姿勢は、道徳的に立派だから勧めているのではありません。それがいちばん客の注意を引き、来店へ渡す確率を上げる、実利のある構えだから勧めています。安売りとは逆で、自分の価値を客の言葉で語り直す、積極的な行為です。

具体的な直し方はこうです。まず、ホームページのトップとSNSのプロフィール欄の、いちばん最初の一文を書き換えます。「創業30年、地域密着の◯◯店です」を、「◯◯で困っているあなたへ」から始まる一文に変える。次に、その下にある行動ボタンやリンクを棚卸しして、来店に最も近い一つを残し、残りは目立たない場所へ下げる。ここまでやってから、はじめて露出の作業、つまりチラシやSNSに戻ります。整えた受け皿へ人を流すのだと意識するだけで、投稿一本の書き方も、チラシの見出しも変わってきます。

二つの集客のやり方を、同じ観点で並べてみます。

観点 手段を増やす集客 受け皿を整える集客
お金と時間の使い道 新しい媒体の開設や広告費、印刷部数に予算を割き、手段の数を増やすことに労力の大半を注ぎ込む 店を一言で言い切る言葉づくりと入口の作り替えに時間を使い、既存の道具を効かせることに労力を向ける
追いかける数字 フォロワー数やいいね、チラシの配布枚数など、見えやすく数えやすい数字が増えると成果が出た気になる 入口を見た人が来店や問い合わせへ進んだ割合を見て、こぼさず渡せているかどうかで良し悪しを判断する
来る客の質 安さや話題性に反応した一見客が中心で、割引が切れたり話題が去ると同じ人はほとんど戻ってこない 困りごとに共感して来た人が中心で、店の価値を理解しているため再来店や口コミにつながりやすい
続けやすさ 露出を止めた瞬間に客足が止まるため、店主が動き続ける限り成り立つ自転車操業になりやすい 一度整えた入口は動かし続けなくても効き続けるため、少ない手数で客を渡せる仕組みが手元に残る
一年後の店主の状態 投稿と割引の手当てに追われ、反応の上下に気持ちがすり減り、商売そのものの喜びが薄れていく 何を言えば響くかが定まっているので迷いが減り、接客や商品の質を上げる時間と気力が戻ってくる

表の左右で、かけている労力の総量はそう変わりません。違うのは向けている先だけです。同じ力を、手段の数へ向けるか、受け皿の質へ向けるか。その一点が、一年後の店の姿を分けます。

明日、最初に手をつける一手

ここまで読んで、集客がうまくいかない本当の原因が、手段の少なさではなかったことが見えてきたはずです。あなたはすでにチラシもSNSもホームページも持っています。道具は足りています。足りていなかったのは、その道具を動かす前に、店を「誰の、どんな困りごとを解決する店か」で言い切り、来店の次の一歩を一つに絞る、という順番でした。

だから、明日いちばん最初に手をつけるのは、新しいアカウントの開設でも、チラシの増刷でもありません。ホームページのトップと、SNSのプロフィールの、いちばん最初の一文を見に行くことです。そこに店の自慢が並んでいたら、客の悩みに向けた一言へ書き換える。行動ボタンがいくつも散らばっていたら、来店に最も近い一つを残す。これが、露出の努力を無駄にしないための、最初の一手です。

この一手には、お金がほとんどかかりません。新しい広告費も、印刷費も、外注費もいりません。必要なのは、自分の店に来てほしい人がどんな困りごとを抱えているかを思い出し、その人に向けた一文を書く時間だけです。これまで露出にかけてきた費用の何分の一の労力で、入口の効き目を大きく変えられます。お金をかけずに歩留まりを上げられる場所が、まだ手つかずで残っている。そう考えると、次にやることは自然と定まってきます。

受け皿が整えば、いま持っているチラシもSNSも、はじめて力を発揮します。少ない露出でも人が引っかかり、来た人がこぼれずに来店へ進む。毎月ゼロから客を集め直す自転車操業から、少しずつ抜けていけます。集客の作業に食い潰されていた時間と気力が、接客や商品を磨くほうへ戻ってきます。

ここまでの話を、順番として一本にまとめておきます。第一に、店を「誰の、どんな困りごとを解決する店か」で言い切る。第二に、来店の次の一歩を一つに絞って目立たせる。第三に、この二つで受け皿を整えたうえで、客がいる場所にだけチラシやSNSの露出を足す。多くの店主さんは、この順番の三番目からいきなり始めて、一番目と二番目を飛ばしていました。順番を先頭に戻すだけで、これまでかけてきた露出の努力が、今度はきちんと客として手元に残るようになります。

焦って一気に全部を作り替える必要はありません。まずは最初の一文をひとつ書き換えるところから始めれば十分です。その一文を変えて、数週間、反応の変化を眺めてみる。手応えがあれば、次は行動ボタンの整理へ進む。小さく試して、効いた実感を確かめながら進めるほうが、店の言葉として自然に馴染みます。大切なのは、露出を足す手を一度止めて、入口に立った人の目線に戻ることです。

自分の店をどう一言で言い切ればいいのか、入口をどう作り替えればいいのか。ひとりで向き合うと、店のことを知りすぎているぶん、かえって客の目線に立ちにくいものです。合同会社謙虚は、この「売れるサイトはみな謙虚」という考え方で、店の入口を客の困りごとに向けて整える伴走をしています。今の入口のどこがこぼれているのかを一緒に見るところから始められます。

▶ 合同会社謙虚のトップページはこちら(https://kenkyo.ai/)

よくある質問

Q. 店舗集客にSNSは必要ですか

必要かどうかは、あなたの店の客がどこで店を探しているかで決まります。SNSそのものが目的になると、投稿を続けること自体に消耗して本末転倒になります。まずは店を一言で言い切る言葉と、来店の次の一歩を整えることが先です。その受け皿ができたうえで、客が普段見ている場所がInstagramならInstagramを、地図アプリならそちらを選んで露出を足せば十分です。全部の媒体に手を出す必要はありません。整えた入口へ人を流すための道として、客のいる場所を一つか二つ選んで使うのが現実的です。

Q. チラシはもう時代遅れで無駄ですか

無駄になるかどうかは、チラシに何を書くかで決まります。来店エリアが限られる店なら、近所のポストに届くチラシは今でも有効な手段です。問題は、多くのチラシが店の都合を並べていて、見た人の困りごとに最初の一言で答えていない点にあります。「創業◯年」から始めるのをやめて、「◯◯で困っているあなたへ」と読み手の悩みから書き始めるだけで、同じ配布枚数でも手に取られ方が変わります。チラシを見た人が次に訪れるホームページの受け皿まで整えておけば、チラシは入口として十分に働きます。

Q. 小さな個人店でもホームページは要りますか

要ります。むしろ小さな個人店ほど、ホームページが受け皿として効きます。チラシやSNSで少しでも気になった人は、来店を決める前にほぼ必ず店名を検索します。そのとき表示される場所が、来店するかどうかの最後の判断を左右します。立派で凝ったサイトである必要はありません。誰のどんな困りごとを解決する店かが最初に伝わり、来店の次の一歩を迷わず押せる、その二点さえ満たしていれば、一枚のシンプルなページでも受け皿として機能します。凝った見た目より、最初の一言が客の悩みに向いているかどうかが効き目を分けます。

自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?

ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。

初回60分の無料ミーティングを予約する
無料診断と解説動画を見る

初回は無料・60分・オンライン完結・その場で契約のお願いはいたしません

WEBマーケティング
Web集客 店舗集客
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • LLMO対策とは何か、ChatGPTやAI検索に自社が出てこない中小企業がまず知るべきこと
  • ホームページから集客できない本当の理由。作り直す前に必ず見るべき場所

関連記事

  • 【良いものを作れば売れる】は本当か 選ばれない町工場の理由
  • ホームページのリニューアル費用は妥当か。見積書にハンコを押す前の判断基準
  • 【応募ゼロの採用サイト】お金をかけても人が来ない本当の理由と、求職者に選ばれる採用ページの作り方
  • 採用サイトを作ったのに応募が来ない。求職者が去る前に見直す場所
  • ホームページのリニューアルで問い合わせは増えない、その前に決めるべき一つのこと
  • カスタマージャーニーマップを作っても売上が動かない、埋めて満足で終わる本当の理由
  • 【毎日投稿の罠】SNSを半年続けても問い合わせが増えない理由
  • 【安売りの罠】値引きしないと契約が取れない会社に足りないもの
  • HOME
  • 合同会社謙虚とは
  • 集客オプション
  • ブログ
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引法に基づく表記

© 合同会社謙虚

目次